ラスト1挺!アルバニア P84 短機関銃

こんばんは、レナートです。 


アルバニアの謎サブマシンガン、P84がラスト1挺となりました。
何度見ても1980年代開発とは思えないクラシカルな見た目...。 


時は1982年、鎖国状態にあったアルバニア共産党 書記長ホッジャの暗殺を企てたイタリア在住の亡命アルバニア人チームが、イタリアから持ち込んだ謎の手製銃を鹵獲・研究したものがP84のベースとなっています。 アルバニア側では「プロジェクト84」の名称で極秘コピー生産が行われました。
(はっきり言って意味不明ですが、生産に関わった当事者がインタビューでそう言ってますので...) 。
>>プロジェクト84に関する過去記事はこちら


間違いなく諸外国から孤立していた時期のアルバニア製銃器としては、かなり良く出来た設計だと思います。 オープンボルト式のシンプルな見た目に反して、コッキング・ハンドルは非連動式 (射撃時にボルト・キャリアと連動しない)であり、別途セレクター・レバーも備えています。 


マガジン・ハウジング後方には握り込まないと撃発出来ないリング状のセーフティーを備え、伸縮式ストックのバット・プレートは収納時にグリップ背面と一体になるなど、機能面でもかなり纏まりのある設計となっていますね。 
その一方で箱型マガジン・ハウジングの接合やサイト固定など一部に蝋付け加工を用いるなど、アルバニアの低い技術レベルも同居している魔訶不識な銃となっています。 


P84は外貨獲得や仮想敵国の犯罪組織などに供給し攪乱を図る間接工作のために生産されたものと思われ、どうやらアルバニア軍での使用は無かったようです。
使用例として見つけられたのは、コソボで活動するアルバニア人武装勢力の「コソボ解放軍」で使用されている (上掲:1990年代後半?) 写真1枚のみ。
生産数は約4,000挺程度とされていますが、その殆どが1990年代以降バルカン半島で立て続けに起こった諸紛争によって方々に散逸してしまったものと思われます。


ということで、ほぼ幻みたいな存在のアルバニア P84 短機関銃でした。 戦後アルバニアの歴史や混乱ぶりを体現したような1挺で大変興味深いです...。 構造・機構的にも面白い銃ですので、サブマシンガン好きの方、ちょっと変わった銃に興味のある方、コレクションに加えてみてはいかがでしょうか?
(本記事執筆中にP84に関する別のインタビュー記事を見つけてしまったので、次回紹介したいと思います)。それでは。
>>アルバニア P84 短機関銃はこちら





本日のワンポイント情報!!
*【無可動銃】アルバニア P84 短機関銃 の別個体を本日HPにアップしました。 是非HPをご覧ください。

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