買取りで50連ドラム・マガジンと復刻フォア・グリップが付いたトンプソンが入荷しました。 "シカゴタイプライター"と呼ばれる仕様ですね。
1920~30年代アメリカといえば、技術革新と大量消費社会の到来、そして「トンプソンの普及」です (強引)
1921年には「M1921」がロールアウトします。 M1921はセレクティブ・ファイアですが、一般人でもを購入可能でした (※フルオート、ソードオフ武器に関する規制施行は1934年)。
こうして発売されたトンプソン M1921は175~230ドルと高価だったため販売が振わず、一部の富裕層が購入するに留まったそうです。 根強い人気のあったウィンチェスター M94が23ドルで販売されていた時代なので、かなり高く感じますね。
価格以外にも当時としては馴染みのない "サブマシンガン" という新ジャンルの銃器であったこと、大量消費社会の到来により「銃よりも先にお金を使うべきもの」が多くあった (フォードT型に代表されるマイカー文化の到来、家電製品、ファッションetc...) こともトンプソンが商業的にHITしていなかった一因なのかな、と思います。
(トンプソンを抱えて記念撮影する "社会の敵 No.1" ことジョン・デリンジャー。 彼のトンプソンM1921は警察武器庫からの盗品だったようです)
当初はその有用性が理解されなかったトンプソンですが、禁酒法で資力を蓄えたギャング組織による使用、それに対抗する警察や連邦捜査官の使用によって悪名も名声も獲得していくことになります。 アンビバレントな銃ですね...。
もちろん色んな映画でもお馴染み (上掲はまだまだギャング抗争が絶えなかった1931年公開の ”Little Caesar” (邦題:犯罪王リコ)。 以降も銀幕、ドラマ、漫画にアニメに...媒体を問わずトンプソンが大活躍しているのはご存じのとおりです。
広い世代が映画などの媒体に触れ、(とにかくドラム・マガジンやフォア・グリップが印象的なので)、一般大衆にも広く「マシンガンってこういう形だよね~」という共通認識を残した銃だと思います。 文字通り、マシンガン界の "アイコン" になったというか...。
WW2の各国プロパガンダ・ポスターにもトンプソンが登場する頻度が高い気がします。 時には陣営を超えて日本兵がトンプソンを持っている例もあったり、興味深いですね。 こういった戦時ポスターは一般人向けのものが多いので、これらも「一般の人が知っていて分かりやすい鉄砲=トンプソン」で選んでいそうですね~。
以上、シカゴタイプライター仕様なM1928A1でした。 コレクションされる際には是非、スーツとフェドラハットと葉巻でシブく決めましょう。
次回は、弊社在庫品から狂騒の20年代に使用された色んな銃を取り上げたいと思います。 それでは。
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