本日は、またまたマーリン モデル9 キャンプ・カービンのご紹介です。
細身の銃身に木製銃床、そして短めのマガジン。 いかにも民間モデルという感じで、アメリカの片田舎で飾られてそうな雰囲気ですね。
今回は現在入荷している個体を眺めながら、当時のアメリカでの評価についても紹介してみたいと思います。
マーリン モデル9が登場したのは1985年。
作動方式はシンプル・ブローバック。 使用弾薬は一般的な9mm×19弾です。
1985年当時の『American Rifleman』誌でも、9mm自動拳銃を所有する人のための “相棒” となるカービンとして紹介されていました。
マーリン モデル9は製造年によって仕様が異なっており、だいたい4つのバリエーションに分類されるようです。 こちらの個体は1988年製造で、2番目のモデルに分類されます。 初期モデルではスリング・スイベルが付いておらず、3・4番目のモデルではフロント・サイトの形状に変化が見られます。
本個体には「MARLIN 9MM」の刻印が入った純正12連マガジンが付属しています。
側面には装弾数を示す「12」の刻印も確認出来ます。
S&W用マガジンを使用出来ることがモデル9の特徴ですが、純正マガジンがきちんと残っているのはコレクションとして嬉しいところです。
当時の広告や取扱説明書を見ると、扱いやすさと実用性を重視した民間向けの銃として紹介されています。
安全装置もなかなか充実しています。 トリガー・ガードの前方にはM1 ガーランド・タイプのセーフティ・レバーが配置されています。 そのほか、マガジンを抜いた状態では発射出来なくなるマガジン・セーフティ、薬室内の装填状態を示すインジケーターなどが組み込まれています。
では、実際のアメリカではどのように使われていたのでしょうか。
アメリカ本土のオーナー達によれば、自宅やキャンプでの護身などに使用されていた例が確認出来ます。
低反動で扱いやすいため、.22口径のリム・ファイア・ライフルから一段上の銃へ移る際の練習用としても適していたようです。
また、使用する弾薬や地域の規則にもよりますが、小型から中型の動物への対処に使われることもありました。
大物猟のための本格的なハンティング・ライフルというより、キャンプ、農場、射撃場、自宅の周辺で幅広く使える一挺だったわけですね。
派手な軍歴や、目を引く外装の銃ではありませんが、9mm弾、ハンドガン・マガジン、木製銃床、シンプルな作動方式という組み合わせを見ていると、当時のアメリカで求められた「気軽に持ち出せる実用的な一挺」がよく伝わってきます。
こういう肩肘張らない銃も、じっくり眺めてみると良いものですね~。
ということで、ローカルなアメリカの空気を感じさせるマーリン モデル9 キャンプ・カービンでした。
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