商品番号:K10322
国名:日本
種類:単発式長銃
取扱店舗:東京店
登録証訂正中 お客様ご連絡中

火縄銃 荻野流傍系五十匁大筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘)

¥2,420,000
税抜 ¥999,999,999
商品番号
K10322
発売日
2026/10/29
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
Japanese Large-caliber (50-Monme) Matchlock Gun
種類
単発式長銃
国名
日本
時代
江戸時代後期
全長
937mm
口径
31.5mm
装弾数
単発
【火縄銃 五十匁大筒について】
本品は口径が実測31.5mmの五十匁、全長が約93.7cm、重量約15.4の完全な大筒サイズの火縄銃で、抱きかかえるようにして射撃をしたと思われます。 軍用の中筒は6匁筒 (15,8mm)~10匁筒 (18,7mm) 前後で、それ以上は大筒と呼ばれる事もあります。 大筒の定義は定かではありませんが、抱えて射撃の不可能な50匁筒 (33mm) 以上の品を通常は大筒と呼ぶようです。

本品の筒 (銃身) は後方に向かってやや広がった丸銃身で上方のみ平らに面取りされています。 銃身前部の最も細い部分の外径は約〇〇mmで後部の最も太い部分の外径は約〇〇mmの重量のある作りになっています。 銃口部には立派な八角柑子が設けられ、その後ろに玉縁と呼ばれる環を配しています。 目当は前目当が杉形で、元目当は前半分が千切透し、後ろ半分が筋割となっています。 銃身は台 (銃床) に対して3か所の目釘により固定される構造となっています。目釘穴の飾りとカラクリ鋲の裏座金は全て蛇の目で統一されています。
本品のカラクリは蟹目ナキ内カラクリで、カラクリの地板は後方に長く伸びた特徴的な荻野流の形状となっています。 カラクリの地板や胴金、雨覆、火蓋、火挟といった部品は真鍮製となっています。 火挟は鉄砲の大きさに合わせた大振りで火挟の軸 (矢ハズ鋲) も無地の大きい丸型になっています。 真鍮製の引金は舌形とも言われる形状で用心金は設けられていません。 銃床は全体に装飾は控えめとなっていますが、材質の良い上等の銃床に最高の仕上げが施されているので、それだけで非常に華やかです。

本品は庵の背が直線的に真っすぐ下がった台かぶの形状を特徴とする全体的なシルエットから上野国 (群馬県) の荻野六兵衛安重 (1613-1690年) が興した荻野流でないかと思います。 荻野流は江戸時代初期の寛文年間 (1661-1673年) 頃創始された、正木流など十二流派の砲術を極めた、和流砲術の一流派です。 安重の子である六兵衛照清 (てるきよ) が大坂で私塾を持って流派を広げました。 荻野流は各藩から入門者が多く、江戸時代を通じて最も流行しました。 砲術家の坂本天山や高島秋帆 (たかしましゅうはん) を輩出したことでも有名です。 大砲術に力を入れた流派であり、高島秋帆が荻野流砲術を基に製作した十匁筒を、 天保10年 (1839年) 5月に書き写した「高島所持荻野流拾匁筒之図」が残されています。 中筒(十匁前後)の現存品は数があり、荻野流諸流派における特徴の違いなどもある程度研究されておりますが、大筒の現存品は少ないため本品が荻野流であると断言は出来ませんし、台カブの形状も荻野流とは異なるので傍系としましたが、名称は変わる可能性はあります。 (MM)

【本個体の説明】
本品の筒(銃身)を含む鉄部は元々は黒錆に覆われていましたが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 現在はその黒錆が綺麗に残って、非常に良い鉄肌を見せています。。銃身下面の目釘金具の位置と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。真鍮製の目釘は付属しています。
台木 (銃床) については、極僅かな打ち傷が見られるものの、全体としては大きな破損等は見られず、製造された時代を考慮すれば非常に良好な状態が保たれています。 カラクリの地板や胴金、雨覆、火蓋、楔、引金といった真鍮部品については、現状目立った腐食等は見られず、適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 火蓋の開閉についても問題なく行うことが可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓の着脱は可能で、非常に状態の良い大型の尾栓が付いています。 木製のカルカ (さく杖) が付属いたします。

本品のような大口径の品は、中筒百挺に一挺ほどしかありません。 無銘ながら非常に出来の良い品で幕末の腕の良い鉄砲鍛冶が作った品です。更に程度も素晴らしく弊社一押しの一挺です。(MM)

※【本個体の説明】は現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。本品の程度/状態について詳しくは東京店までお問合せください。

[本個体各部名称及び形状と有無]
口径: 27.2mm (実測)
重量: 約13.3kg
銃身: 丸銃身、表一角
銃身筋立: 無
銃身装飾: 無
露: 無
柑子: 八角柑子
玉縁: 鉄製の帯に両端に縁あり
先目当: 杉形
元目当: 前半分が千切透シ、後ろ半分が筋割
センサシ: 3箇所
尾栓: 有(固着)
台: 樫と思われる、火縄銃としては一般的な材質と仕上げ
先台面取リ: 有
目釘座(シノギ目): 無
目釘: 合計3本
腕貫ノ穴 (先台輪束穴): 無
台裏墨書: 無
カルカ: 木製
矢袋金具: 無
背割: 有
背割金具: 無
胴金: 真鍮製幅約1.75mm、卍繋 (紗綾形)散シ彫
火挟: 真鍮製
矢ハズ鋲: 真鍮製大型無地円形
弾金: 無
火皿: 鉄製
火蓋: 真鍮製
雨覆: 真鍮製
煙返シ: 無
楔: 真鍮製横二本形
胴金後部金具: 無
矢倉鋲: 無
矢倉鋲座: 無
芝引金: 銅製剣先形
台かぶ飾金具(右): 無
台かぶ飾金具(左): 無
火縄通シノ穴: 無
台かぶ輪束穴: 無
鋲裏座金: 真鍮製蛇ノ目形2箇所
地板: 真鍮製
地板尻: 角(垂直二切落トシ)
カラクリ: 蟹目無キ内カラクリ
疣隠シ: 無
背割端金具: 真鍮製猪目透シ
矢倉鋲裏座: 無
鋼鋲(火縄下ゲ輪): 無
鋼鋲(火縄下ゲ輪)ノ座: 無
用心金: 無
用心金座: 無
引金: 真鍮製舌形
引金座: 真鍮製矩形
ナマコ金: 無
駒型金物: 無
刻印: 無
【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 93.5cm、銃身長: 59.0cm、口径: 3.15cm、銘文: 無銘)

【その他の情報】
東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

本銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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