- 商品番号:K10311
国名:日本
種類:単発式短銃
取扱店舗:東京店
- 【火縄銃 中筒型雛形について】
本品は火縄銃の大筒の見本用に作られた雛形で、中筒の形状(特徴)を忠実に再現しており、実際に発射可能な構造を有しています。雛形の多くは物理的に発射できないものがほとんどですが、本品はその範疇以上の精密な作りになっており、そのため(発射機能を有しているため)銃砲刀剣類登録証が交付されています。全長は約242mm、銃身長は約135mm、口径は約9mm、重量は322gと、全長の縮小比率は、通常の中筒に比べ、約5分の1ほどではな いでしょうか。しかし、重量は1/50くらいになるでしょう。
「雛形(ひながた)」とは、全体の形状を示す「見本・模型・縮小した試作品」などを意味します。よく混同されるのは御座敷鉄砲(おざしきてっぽう)で、これは江戸時代以降に作られた、実戦用ではなく室内での射的や訓練、あるいは子供の手習い(稚児鉄砲)用に小さく縮小・製造された小型の火縄銃(射的筒)のことです。「火縄銃 雛形」は、実物の火縄銃を小さく模して作られたミニチュア・見本用の小型火縄銃、あるいはその製作のための構造模型・設計の雛形を指す言葉です。御座敷鉄砲と雛形の違いは、「作られた目的(用途)」にあります。一言で言えば、御座敷鉄砲は「室内で遊ぶための小さな本物の銃」であり、雛形は「構造を学ぶため、または作るための見本・模型」です。御座敷鉄砲は実用品であったため、少ないながらも現存品はありますが、雛形は特別注文などの際、購入者と鉄砲鍛冶の間に入る「鉄砲仲買(国友では年寄と呼ばれる)」が、出来上がりの仕様や構造を注文主に確認してもらうための見本として見せたものと言われています。鉄砲職人または仲買人の手元にあったため、元々の数が少ない上に、鉄砲業を廃業した際に失われて現存数が極めて少ない希少品です。
雛形が制作された背景と希少性について。日本有数の鉄砲生産地であった近江国友(現在の滋賀県長浜市)の国友鉄砲ミュージアムなどの資料や、国友一貫斎が著した『大小御鉄砲張立製作』(1818年、松平定信の依頼による火縄銃製造マニュアル) などの背景から、江戸時代の鉄砲製造は「図面(注文状)」や「見本」をもとに厳密に行われていました。特に注文主からの「このような仕様で作ってほしい」という特注品や、新しい流派の銃を仕入れる際、鉄砲鍛冶や窓口となる年寄は、構造の細部やからくり(機関部)の動きを説明するため、あるいは職人自身の「腕前(技術力)」を藩の役人や顧客にプレゼンテーションするために、精密な構造模型(雛形)を製作して提示していました。特に江戸時代には、大名や旗本への特別注文(特注の調度品、刀剣の拵え、建築、そして鉄砲や大砲などの兵器)を請け負う際、「雛形(ひながた)」を作って注文主に事前に見せ、確認(内覧)をとるという商習慣が確立されていました。 しかしながら、全ての顧客に雛形を作って見せた訳ではなく、新規に大口の注文などが入った際(特別な場合)に使用されたと思われ、その為現存品が少なくなっています。
流派は分かりませんが、典型的な中筒の形状をしています。しいて言えば西日本、特に中国地方の中筒に似た形状です。画像だけを見るとフルスケールの中筒と見間違えるほどの出来栄えです。
【本個体の説明】
本品の鋲や目当ては全体的なスケール比が異なりますが、鉄砲鍛冶の手によって作成された精巧な品です。 全体的には実寸大の火縄銃と同じ時代感はありますが、非常に程度の良いもので気になる傷などはありません。
カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、火挟が起きた状態で引金を引くと、火挟が落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尚、尾栓は取り外しが可能で、この部分を見ても原寸大と同じ仕組みの実射可能な銃である事が分かります。 火蓋の開閉については問題なく行う事が可能です。カルカの穴は開いておらず、カルカを装着できる仕組みには元々なっていません。 サイズの割には非常に効果ですが、出来の良い中筒の百挺に一挺もない希少価値がある品です。 弊社でも本品のような銃砲刀剣類登録証が交付されるような、実射可能な雛形は同時に入荷した大筒の雛形を除けば初見です。(MM)
本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 松本先生は洋式銃のコレクターとして有名ですが、和製の情報にも造詣が深く、他では手に入らない品もコレクションされていました。
※【本個体の説明】は現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。本品の程度/状態について詳しくは東京店までお問合せください。
【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、長さ: 12.8cm、口径: 1.1cm、目くぎ穴: 1個、銘文: 無銘)
【その他の情報】
昭和33年10月23日に兵庫県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。
本銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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