- 商品番号:K10242
国名:日本
種類:単発式拳銃
取扱店舗:東京店
- 【火縄銃 堺三匁五分馬上筒 (在銘: 榎並屋勘左衛門作) について】
本品は馬の上から片手で射撃が出来るようにした小型の火縄銃です。 洋式銃ではピストルに相当しますが、火縄銃では馬の上で使用する意味で「馬上筒」と呼ばれました。 本品は全長が約525mm、銃身長約317mm、口径約13mm (実測は約13.2mm、三匁五分相当)、重量が◯◯kgと片手撃ちの馬上筒としては標準よりやや大きいサイズとなっています。 形状から推測するに幕府が堺に注文した定式鉄砲の馬上筒の中の一挺ではないでしょうか。
本品は筒 (銃身) の裏に在銘で「榎並屋勘左衛門作」と摂州の鍛冶名が入っています。 銃工の「榎並屋勘左衛門」は全国鉄砲鍛冶銘鑑 (P.49) 、全国鉄砲鍛冶銘地域別分類 (P.201) に記載されています。 榎並屋勘左衛門 (えなみや かんざえもん) 初代は江戸時代前期の摂州鉄砲鍛冶で徳川家康の岡崎時代から鉄砲御用を務めました。 江戸幕府が開かれると江戸に屋敷を与えられました。 代々鉄砲年寄役を務め幕末まで続きました。 堺鉄砲鍛冶年寄五家の一つです。
本品の銃身は後方に向かって広がった八角銃身です。 銃口部分には寸の詰まった八角柑子が設けられています。 先目当は後方の角を削り取ったような、片袖形と杉形の中間の形で、元目当は筋割です。 銃身は台 (銃床) に対して3ヵ所の目釘によって固定される構造となっており、3ヵ所のうち1ヵ所の目釘穴は輪束穴 (わっそくあな) を兼ねています。 尾栓には「十□」(□は判読不明) という漢字二文字が刻まれています。 カラクリは蟹目アリ内カラクリです。 地板、火挟、胴金、火蓋、引金といった金具は真鍮製となっています。 雨覆いは鉄製で、火皿の後方に「すさ」(草冠に切) という漢字一文字が刻まれています (通常はこの箇所には「〇匁」と刻まれていることが多いです)。 台カブは定式鉄砲 (細筒) を短く小さくしたような形をしています。 引金は舌形となっており、用心金は設けられていません。 引金が入る穴周り (座金) は矩形 (長方形)です。台の下部には背割が入っています。 先台に腕貫の穴 (うでぬきのあな)、台カブに輪束穴があります。 一般的な火縄銃とは異なり、馬上筒は武士が使用した兵器の中でも遥かに珍しく、欧米の将校用ピストルよりも希少価性の高い品です。 (MM)
【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) を含む鉄部は黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃身には黒錆以外にも表面錆や朽込錆が見られます。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は一致しています。
台 (銃床) については、<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<左側面の胴金前方付近や下面の銃口付近、矢袋付近にヒビ割れ、>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>全体に小傷や擦れが見られるものの、比較的しっかりとした強度が保たれています。 カラクリの地板や火挟、胴金、火蓋、引金といった真鍮部分については、多少腐食した物を磨き直した形跡があります。
火蓋の開閉は問題なく行う事が可能です。 尾栓は取り外しできます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 カラクリの火挟を起こすとロックが掛かり、引金を引くと火挟が非常にスムーズに落ちます。 目釘1本と木製のカルカ (さく杖) が付属いたします。 お手頃価格に設定してあります。 実用的なバランスの良い一挺です。
[本個体各部名称及び形状と有無]
口径: 13.2mm (実測)
重量: ○○kg
銃身: 八角銃身
銃身筋立: 無
銃身装飾: 無
露: 無
柑子: 寸の詰まった八角柑子
玉縁: 無
先目当: 片袖形と杉形の中間
元目当: 筋割
センサシ穴(目釘): 3箇所(1箇所は腕貫ノ穴、3箇所とも一致)
尾栓: 有(可動)、「十□」(□は判読不明)と刻まれている
台: 樫と思われる、一般的な材質と仕上げ
先台面取リ: 無
目釘座(シノギ目): 無
目釘: 3本
腕貫ノ穴 (先台輪束穴): 真鍮製楕円形
台裏墨書: 無
カルカ: 木製
矢袋金具: 無
背割: 有
背割飾金具: 無
胴金: 真鍮製幅約7.2mm、両側面と下面が丸みを帯びて膨らんだ形状
火挟: 真鍮製
矢ハズ鋲: 真鍮製円形
弾金: 無
火皿: 鉄製
火蓋: 真鍮製
雨覆: 鉄製、「すさ」(草冠に切)という漢字一文字が刻まれている
煙返シ: 無
楔: 鉄片
胴金後部金具: 無
矢倉鋲: 無
矢倉鋲座: 無
芝引金: 無
台カブ飾金具(右): 無
台カブ飾金具(左): 無
火縄通シノ穴: 無
台カブ輪束穴: 真鍮製管
台カブ火消穴: 無
鋲裏座金: 真鍮製蛇ノ目形2箇所
地板: 真鍮製
地板尻: 角(垂直に切落シ)
カラクリ: 蟹目アリ内カラクリ
疣隠シ: 無
背割端金具: 無
矢倉鋲裏座: 無
鋼鋲(火縄下ゲ輪): 無
鋼鋲(火縄下ゲ輪)ノ座: 無
用心金: 無
用心金座: 無
引金: 真鍮製舌形
引金座: 真鍮製矩形
ナマコ金: 無
駒型金物: 無
刻印: 無
※【本個体の説明】は現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。本品の程度/状態について詳しくは東京店までお問合せください。
【登録証情報】
(種別: 火縄式銃砲、全長: 52.5cm、銃身長: 31.7cm、口径: 1.3cm、銘文: 榎並屋勘左衛門作)
【その他の情報】
令和6年10月8日に山形県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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