商品番号:9516
国名:アメリカ合衆国
種類:連発式長銃
備考:松本零士先生旧蔵品
取扱店舗:東京店

松本零士先生旧蔵品

US コルト M1855 リボルビング・ライフル (銃砲刀剣類登録証付古式銃、36口径、初期生産品、#1043)

¥7,700,000
税抜 ¥7,000,000
商品番号
9516
発売日
2025/08/28
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
US Colt M1855 Revolving Rifle, Early Production
種類
連発式長銃
国名
アメリカ合衆国
全長
1,232mm
口径
10,5mm
装弾数
6発
その他
松本零士先生旧蔵品
【コルト M1855 リボルビング・ライフル について】
コルト "ニュー・モデル" リボルビング ライフルとも呼ばれる、コルト社が1855年から1864年頃にかけて製造した初期の連発式ライフルです。 コルト ニュー・モデル リボルビング・ライフルは、機構的にはElisha K. Rootの設計によるコルト M1855 サイド・ハンマー ポケット リボルバーを拡大したもので、.36口径、.40口径、.44口径、.50口径、.56口径といった口径の異なる様々なモデルが存在し、さらに15インチから30インチまでの銃身長の異なるライフル・モデル及びカービン・モデルが軍用若しくはスポーツ用として製造されました。
コルト ニュー・モデル リボルビング・ライフルには、製造時期に応じて各部の異なるバリエーションが存在します。 当初.36口径で銃身長が21インチから30インチのスポーツ・モデルのみが発表されましたが、その後15インチ及び18インチの銃身を持つカービン・モデル等がラインナップに加わりました。 初期の.36口径 ニュー・モデル リボルビング・ライフルには、バレル・ラグの左側面もしくは極めて稀に右側面に潤滑装置が設けられていました。 これは発射時の残渣の発生を抑える為に、装填後の弾丸表面に潤滑油もしくはグリースを塗布するものでした。 また、初期生産品の.36口径 M1855には他にも銃身に沿ってクリーニング・ロッドが取り付けられていた他、トリガー・ガード前方及び後方に指掛け用の突起が設けられているのも特徴です。 この指掛けは、シリンダー・ギャップ等から漏れ出る発射ガスが添え手に当たらないように銃を構える事を可能にする為のものでした。 当初コルト社では.36口径モデルを軍用向けに供給する事を狙っていましたが、軍用としては.36口径は威力不足であると判断され、その後1855年後半に口径を拡大した.44口径モデルが開発されました。 .44口径モデルは.36口径モデルとは異なり、前述の潤滑装置及び銃身側面に装備されるクリーニング・ロッドは省略されました。
.44口径のコルト ニュー・モデル リボルビング・ライフルは、1856年に米陸軍から101挺の発注を受け米軍が初めて採用した連発式ライフルとなりました。 この米軍が発注したモデルは、銃身長が30インチで、フォア・エンドが前部まで伸びたフル・ストックのタイプでした。 米軍では1858年にさらに300挺の発注を行い、実地試験に投入されました。 コルト社ではその後、更に口径を拡大した.56口径のモデルの開発を1856年春に開始し、1858年から本格的に生産しました。 この.56口径モデルは、口径の拡大に伴いフレーム・サイズが大型化されていた他、装弾数も5発に変更されました。 シリンダーは大型化に伴う重量の増加を低減する為、軽量化の為のフルートがシリンダー表面に設けられました。 その後、1859年には米海軍のトライアルに向けて、フレーム・サイズを更に拡大して口径を.65口径としたモデルも開発されました。
スポーティング・モデルについても同様に各種口径のモデルが製造され、銃身下部の銃床 (フォア・エンド) が銃身の半分程度の長さのハーフ・ストック・モデルに加えて、フォア・エンドが銃口付近まで延びているフル・ストック・モデルが製造されました。 また、派生モデルとして.60口径 (20GA) 及び.75口径 (10GA) のリボルビング・ショットガンも開発され、1860年から1863年頃にかけて約1,100挺が製造されました。
M1855は一旦全弾を発射してしまうと再装填に時間がかかった他、射撃時に銃本体の隙間等に付着していた火薬の残渣に引火し、全てのシリンダーから弾丸が発射されてしまうチェーン・ファイアが起こる危険性があるといった、リボルビング・ライフル特有の欠点が存在しました。 また、チェーン・ファイアが発生しない場合でも、発射時に鉛の断片がシリンダー前方に添えた射手の手首等に向けて飛び散るといった問題も存在した為、軍用、民間用ともに大きな成功を収めるには至りませんでした。 南北戦争勃発時には軍から追加発注が行われましたが、実戦部隊からは早々に引き上げられてシャープス M1859 カービン等に置き換えられる事となりました。 1855年から1864年にかけて製造されたコルト "ニュー・モデル" リボルビング・ライフルの生産数は、全バリエーションを合わせても僅か13,000挺程度であったと言われています。 (KK Updated)

【本個体の説明】
本品は.36口径のコルト M1855 リボルビング・カービンで、その中でもバレル・ラグ側面に潤滑装置、銃身側面にクリーニング・ロッド、そしてトリガー・ガード前後の指掛けが装備された希少な初期生産品です。 本品の銃身長は30インチとなっています。 銃身基部上面には「COLT'S PT. 1856」のパテント刻印及び「ADDRESS COL. COLT HARTFORD CT. U.S.A.」のコルト社アドレス刻印が入っています。シリアルNo.1043は、銃身、フレーム、トリガー・ガード、シリンダー、バット・プレートでマッチしています。 仕様としては初期型の.36口径モデルで統一されており、非常にオリジナル度の高い品です。 銃身は当時の一般的なコルト製パーカッション・リボルバーと同様、バレル・ウェッジによりバレル・ラグに固定されています
本品の銃身やフレーム、シリンダーといった金属部は、全体に白磨きのような仕上げとなっており、一部に時代錆や若干の表面錆痕は見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製のバット・ストックについても、やや打ち傷や線傷の他、アッパー・タング後方に一部ヘアライン・クラックが見られるものの、それ以外には目立った破損等は見られず、艶の有る仕上げも大部分に残っています。 傷み易いバット・プレートについても、僅かに時代錆及び表面錆痕が見られるのみで、目立った腐食や変形等は見られず、銃床への取り付けについても、がたつきもなくしっかりとしています。 銃床基部右側面に木部の切り欠きが見られますが、これはハンマーを起こした際の "逃がし" として機能するものです。
スプリングが内蔵された潤滑装置の作動や、クリーニング・ロッドの着脱についても非常にスムーズです。 また、バレル・ラグ下部に設けられたローディング・レバーの機能も完全で、レバーを前方に戻した際のキャッチもしっかりと掛かります。 蝶番により回転するリア・サイトについても、適度なテンションがかかっており調整が可能です。 撃発機構の作動についても完全で、ハンマーのハーフ・コック及びフル・コックはしっかりと掛かり、シリンダーが正常に回転します。 また、フル・コック状態でトリガーを引く事により、ハンマーがスムーズに落ちます。 各パーカッション・ニップルやハンマーについても目立った変形や欠けは見られず、良好な状態が保たれています。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けており、ライフリングもはっきりと残っています。 シリンダーのパーカッション・ニップルにはやや時代錆や若干の打ち傷は見られるものの、現状目立った欠けや変形は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。

【壬申刻印 について】
本品の銃身基部右側面には「壬申 一三五四 宇和島縣」の壬申刻印が入っています。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。 宇和島縣 (うわじまけん) とは、明治4年 (1871年) 7月14日から明治5年 (1872年) 6月23日にかけて現在の愛媛県南予地方を範囲としていた県で、県庁は宇和郡宇和島 (現在の宇和島市) に置かれていました。
明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品は明治5年に愛媛県南部にあった事が裏付けられます。

本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。 元々生産数が少ないコルト M1855 リボルビング・ライフルの国内に現存する品は極めて少なく、特に本場の米国でも数が少ない初期生産品は極めて貴重です。 (KK)

※【本個体の説明】は現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。本品の程度/状態について詳しくは東京店までお問合せください。

【登録証情報】
(種別: 管打式銃砲、全長: 123.2cm、銃身長: 76.1cm、口径: 1.05cm、銘文: COLT'S ADDRESS COL COLT 1856 HARTFORD CT. USA、銘文: 壬申一三五四宇和島縣)

【その他の情報】
平成3年5月14日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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