商品番号:8877
国名:日本
種類:単発式長銃
取扱店舗:大阪店

火縄銃 堺二匁細筒 梅樹ニ小鳥図銀象嵌 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 鍛巻張 摂泉界住松本卯左衛門造之)

¥308,000
税抜 ¥280,000
商品番号
8877
発売日
2024/08/23
取扱店舗
大阪店
在庫
1
英名
Japanese Matchlock Musket, SAKAI Style
種類
単発式長銃
国名
日本
時代
江戸時代後期
全長
1,225mm
口径
10mm (実測10.8mm)
装弾数
単発
【火縄銃 堺二匁細筒 梅樹ニ小鳥図銀象嵌 (在銘: 鍛巻張 摂泉界住松本卯左衛門造之) について】
銃身に施された「梅樹ニ小鳥図」の銀象嵌が映える、堺筒の注文品です。台に施された真鍮製の金具も銀象嵌の梅樹に合わせた梅花と獅子、そして鶴、蓑目、松竹梅、波濤ニ兎図と吉祥文様をで飾られています。

本品は全長1,225mmとやや短かく細い形状が特徴の火縄銃で、細筒 (小筒) と呼ばれています。 口径は実測約10.8mmです。 細筒は主に狩猟用や標的射撃用として使用されました。 装飾が入った豪華な品は武家用の標的射撃用、装飾の少ない簡素な品は狩猟用とされています。本品はその作りから明らかな武家の特注品です。

本品の筒 (銃身) は、後方に向かって緩やかに広がった八角銃身になっていて銃身の上部とその両側のみ筋立が見られます。 銃口部には堺筒らしい芥子柑子 (けしこうじ) が設けられています。 芥子柑子とは、ケシの花が開花する前にプックリと膨らんだ形状から名付けられました。 柑子の基部には真鍮製と思われる玉縁 (環) が取り付けられています。 先目当はたんけん形で後部が斜めに下がっています、元目当は小振りな富士形となっており、全体に上等な堺筒の特徴を有しています。 尚、先目当上部のブレード部分には銀と思われる別金属が埋め込まれています。 銃身は台 (銃床) に対して4か所の目釘と幅約6mmの胴締金により固定される構造となっています。

銃身裏には「鍛巻張 摂泉界住松本卯左衛門造之」とはっきりと銘が切られており、摂泉堺の鉄砲鍛冶である「松本卯左衛門」の作である事を示唆するものとなっています。 松本卯左衛門は「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.274及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.240に泉堺住として掲載されている鉄砲鍛冶の一人です。

不規則で独特な杢目 (もくめ) の銃床についても堺筒らしい華やかな作りとなっており、目釘穴や鋲裏座金、火縄消し穴の周囲には梅花などを象った飾り金具が施されています。 また、後ろには胴金に続く形で面白い形状の兜を象った飾りが取り付けられている他、台カブ上部には大きく見事な波浪に兎の芝引金が見られます。 台カブ下部の駒形には「丸ニ竹紋」の金物、台カブ右側面には獅子の金物があり、左側の胴金後部にも小振りの獅子の飾り金具があります。 カラクリは外カラクリ (平カラクリ) で、地板金や火挟、胴金、雨覆、火蓋、楔、引金、用心金といった金属部は全て真鍮製となっています。 半菊を象った蟹の目隠しが取り付けられていて、雨覆は銃身に上部から差し込んだ後、後部から変わった節の付いた楔により固定される構造となっています。 引金は丸に近い水滴形で、真鍮製の用心金が取り付けられています。 (MM)

【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は全体に黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けと同じ処理方法によるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃身にはやや表面錆痕が見受けられます。 銃身下部の銘についてはハッキリと確認出来ます。 銃身下部の目釘金具の位置は台 (銃床) の目釘穴と4箇所とも一致しています。 尚、目釘は付属しておりません。
台 (銃床) については、小さな欠けや僅かな打ち傷や線傷などが見受けられるものの、全体としては大きな欠損も見受けられず、製造された時代を考慮すると比較的良好な状態が保たれています。 しかしながら、台カブの下方の駒形の部分にあまり気にならないヒビが入っています。木部の大部分にオリジナルの艶の有る仕上げが残っています。真鍮製の飾り金具についても現状目立った欠品は見受けられません。 カラクリの地板や火挟、胴金、用心金といった真鍮部品についても現状目立った腐食等は見られず、適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。
カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 火蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 尾栓の着脱も可能です。 木製のカルカ (さく杖) が付属いたします。 (MM)

※【本個体の説明】は現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。本品の程度/状態について詳しくは大阪店までお問合せください。

【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 122.5cm、銃身長94.7cm、口径1.0cm、銘文: 鍛巻張 摂泉界住松本卯左衛門造之、備考: 令和元年8月7日再交付)

【その他の情報】
昭和53年8月25日に宮崎県教育委員会県教育委員会によって交付、令和元年8月7日に再交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

[本個体各部名称及び形状と有無]
銃身: 八角銃身
銃身装飾: 「梅樹ニ小鳥図」銀象嵌
柑子: 八角柑子
先目当: 後部が斜めに落ちた小振りなタンケン形
元目当: 前後の端が少し上がった富士山形
目釘座: 真鍮製梅花 (小型)(片側4ヶ所合計8ヶ所) 、目釘合計4本 (欠)
矢袋金具: 真鍮製「波濤図」
背割金具: 真鍮製「梅樹図」
背割: あり
雨覆: 真鍮製
楔: 真鍮製異形節竹形
火蓋: 真鍮製
胴金: 真鍮製、幅27.5mm
火挟: 真鍮製
胴金後部金具: 真鍮製「兜武者図」(胴金から続く彫)
矢倉鋲座: 無
芝引金:上から後ろにかけて真鍮製「波濤ニ兎図」
台かぶ飾金具 (右) : 真鍮製「獅子図」
台かぶ飾金具 (左) : 火縄消しの穴に真鍮製八重桜の座
火縄通しの穴: 真鍮管に真鍮製八重桜の座
先台輪束穴: 無
台かぶ輪束穴: 無
鋲座金: 梅花5個
地板: 真鍮製
カラクリ: 蟹目アリ外カラクリ
疣隠し: 半菊紋形
背割端金具: 三葉形
矢倉鋲裏座: 真鍮製桜花
火縄下げの輪の座: 真鍮製「鶴図」
用心金: 真鍮製
用心金座: 前真鍮製「梅樹図」、後真鍮製「竹図」
引金: 真鍮製水滴形
引金座: 真鍮製「蓑亀図」
ナマコ金: 無
駒型金物: 真鍮製「丸ニ竹紋」
*金属部品は外観から推測される材質 (真鍮製/銀製など) を記載していますが、詳細な材質は不明です。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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