- 商品番号:10253
国名:ドイツ
時代:第二次大戦
種類:ボルト・アクション
取扱店舗:東京店
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【Kar.98k 小銃 について】
Kar.98kは第二次世界大戦におけるドイツ軍の主力小銃です。 1935年に制式採用され、第二次世界大戦終結までドイツ国防軍や武装親衛隊をはじめとする全軍で広く運用されました。 優れた精度と高い信頼性を誇るボルト・アクション・ライフルであり、世界的な歩兵銃の短小銃化という流行を決定づけた歴史的な小銃として知られています。
19世紀末、パウル・モーゼル (Paul Mauser) が設計した1898年制式のGew.98 小銃は、ドイツ帝国軍の歩兵用主力銃として第一次世界大戦を戦い抜きました。 しかし、全長が1,250mmと非常に長く、塹壕戦などでの取り回しに課題を残しました。 第一次世界大戦での戦訓を踏まえ、戦間期におけるドイツの軍備再編の過程では、大戦中に突撃歩兵などが使用した取り回しの良いKar.98aに着目しつつ、Gew.98のボルトを曲げリア・サイトを改良したKar.98bなどが製造されました。 さらに1930年代初頭に開発されたモーゼル スタンダード 短小銃を経て、1935年に銃身を約600mmまで短縮した統合型短小銃が「98年式短縮型騎兵銃」を意味するKarabiner 98kとしてドイツ軍に制式化されました。
使用弾薬はドイツ軍標準の7,92mm×57弾を採用し、内蔵式弾倉にクリップを用いて5発を装填します。 モーゼル式アクション最大の特徴である、ボルト先端に設けられた2箇所のロッキング・ラグによる強固な閉鎖機構と、万が一の破損時にボルトの抜け落ちを防ぐ後部のセーフティ・ラグを備えており、非常に高い堅牢性と安全性を実現しています。 ボルト・ハンドルは従来型から下向きに折り曲げられ、操作性の向上が図られました。 また、スリング取り付け部は騎兵銃の伝統を引き継ぐスロット式デザインが採用され、側面に沿うように取り付けることで背負いやすく改良されています。 各部の仕様には製造工場や年代によって様々な違いが見られ、ストックの材質は初期のクルミ単材から耐久性と量産性に優れる合板へと変遷し、バット・プレートも平らなフラット型からカップ型へと変更されました。 製造工場はモーゼル社を中心に、1938年のオーストリア併合によって加わったステアー社など多岐にわたり、各種生産コードや検査刻印がレシーバーや各部パーツに打刻されています。
Kar.98k 小銃は第二次世界大戦におけるポーランド侵攻から1945年のベルリンの戦いに至るまで、ドイツ軍歩兵の最前線における主要火器として戦い続けました。 信頼性の高いモーゼル式アクションと高い射撃精度は各戦線で評価され、戦場の様々な天候や環境下でも確実な動作を果たしました。 また、照準精度を活かして狙撃用としても多用され、専用マウントを介して装着するZF41光学照準器を搭載した軽狙撃仕様や、ZF39をはじめとするより高倍率なスコープを取り付けた本格的な狙撃モデルが最前線で運用されました。 さらに小銃擲弾発射器 (シースベッヒャー) を銃口部に装着することで、対装甲戦闘や歩兵支援火力の向上も図られました。
戦局の悪化に伴う物資不足や生産設備の限界から、大戦末期には製造工程を大幅に簡略化した仕様や急造モデルが登場しました。 これらは機械加工の手間を省くためプレス加工パーツを多用し、着剣装置の廃止や仕上げの簡略化などが行われましたが、銃身やレシーバーなどの主要機構は従来の強度を保っていました。 また、ドイツ国内にとどまらずチェコスロバキアやベルギーの工場でも生産が継続され、戦後にはノルウェー軍による接収および改修モデルなど各国で運用されました。【本個体の説明】
本品の薬室上部には「237 1939」の刻印が入っている事から、1939年Berlin-Lubecker (ベルリン リュ―ベッカー) 製である事が判ります。 薬室左側面にはシリアルNo.5370dが打刻されており、機関部左側面に「Mod.98」の刻印が入っています。 銃床は合板製で、バット・プレートはフラット型、フロント・バンドはH型のタイプが取り付けられています。 フロントサイト・ベースはフードの取り付け用溝が無いタイプです。 シリアルNo.は、機関部及び銃身基部、ボルト・ハンドルが5370でマッチしています。 その他の箇所は、トリガー・ガードが7839、フロント・バンドとリア・バンドが5277、リア・サイトが5739、リアサイト・スライダーが39、リアサイト・ベースが934、ボルトリリース・レバーが73、バット・プレートが42941となっています。 その他、各部にアムト刻印も打刻されています。 また、バット・ストック右側面にはかなり薄くなっていますが、陸軍を示すH (Heer) の打刻が見られます。
本品の銃身や機関部といった金属部は、やや打ち傷や経年による褪色、一部表面錆痕や仕上げが落ちて金属の地肌が表れている箇所が見られますが、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 弾倉底板はやや打ち傷や線傷が見られるものの、大きな変形等は見られません。 木製銃床やハンドガードについても、やや打ち傷や線傷が見られるものの、大きな破損等は見られず、各部の取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。 アッパー・ハンドガード左側面には打ち傷に伴う楕円形の凹みが見られますが、断面に時代が付いており大きな違和感はなく、ひび割れなども見られません。 ストック上面のバット・プレートの境目付近から木目に沿ったヘアライン・クラックが数本見られますが、その他大きな欠けや割れは見られません。 傷み易いバット・プレート部についても、全体にやや打ち傷や時代錆、表面錆痕の他、仕上げが落ちて金属の地肌が表れている箇所が見られますが、大きな変形等は見られず、銃床への取り付けについても目立ったがたつき等は見られません。 リア・サイトの調整については問題なく行う事が可能です。 弾倉内のフォロワー及びスプリングは入っていません。 クリーニング・ロッドが付属いたします。
トリガーテンションの有る、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 (TK)
※本ページに掲載の商品は、日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
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