スイスの革!

こんばんは、レナートです。 


スイス軍の革製スリングについて語ってみたいと思います。 手前から歩兵銃用とその民生用、騎兵銃用(K11)、別の騎兵銃用(K31)、Stgw.57用です。 ご覧のとおり、シュミットルビン系だけでも複数種類あるので、たまにどれがどれだか忘れちゃうんですよね...。 


まずは歩兵銃用、IG89などのフルレングスなシュミット・ルビンに使用されます。 前後共にギボシ金具で固定するだけのもっとも簡単な構造ですね。 かなり古い物らしく少し乾燥していたり、製造刻印なども消えて居たりと年紀を感じさせます。 


(スリング型紙のイメージ)
余談ですが、 当時のスイス政府は「スリング製作用標準型紙」を各製造者に配布しており、大規模な皮革製品会社から個人の馬具工房のようなところまで、至る所でスリングを作っていたそうです (最終的にスリング生産に関わった事業者は1,000を超えたとか...)。 


お次は歩兵銃用と思われる、少し変わったスリング。 全長やギボシ金具を通す穴の数、位置などは概ね歩兵銃用と同じなのですが、どうやらベルトから改造して作ったと思われます。 兵役終了後も小銃を自宅で保管できる国なので、長く使ってるうちにスリングが壊れて自分でこしらえた...のでしょうか?? 


お次はK11騎兵銃に使用される、片方をスイベルに通して折り返し、ギボシ金具で留める方式タイプ。 K11の登場当初はこれで良かったのですが、後年とある問題が発覚しました。 


WWIの毒ガス戦の情報がスイスにも伝わると、当然ガスマスクを装備するようになります。 スイス軍は分離式ガスマスクを採用しており、面体はホースを通じ、斜め掛けされたバッグ内のキャニスターと接続されている構成です。
このため、ホースと銃のスリングが干渉したり、(スリングを用いて銃を背中側に掛けている場合) ガスマスクを取り出す際、銃のスリングがガスマスク・バッグ押さえてしまい取り出せなくなったり、逆に小銃のスリングがガスマスクバッグより下にある場合、咄嗟に銃が構えられなくなるという問題があったそうです。 そうして次のスリングに代わっていきます。 


後継では片方をクリップ金具にして、簡単に着脱できるようになったのがK31から使用される騎兵銃スリングです。 クイックデタッチャブルですね! 


Stgw.57 自動小銃の時代になっても、K31の頃からあまり構造は変化していません。 スイスとしてはこれで十分だったんでしょうね~。
ということで、スイスの革スリング色でした。 
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