空から来る二式小銃

こんばんは、レナートです。


現在お客様ご連絡中ですが、二式小銃を紹介します。 (珍しい銃ですからね!)


ご存じのとおり、九九式短小銃をベースに空挺部隊向けに2分割可能なモデルとして開発されたモデルです。
二式の秘匿名称である「テラ」は、「テ:挺進、ラ:落下傘」説と「テ:鉄砲、ラ:落下傘」の二説あるとか (「挺進」は「本隊と分かれる行動」(偵察や索敵、敵後方での遮断など) も含むそうなので、落下傘降下だけを差す用語ではないとか)。
まぁどちらにせよエリートの銃ということです。


日本軍では試製一式や試製一〇〇式といった各種二分割式の小銃を試しましたが、それらの集大成が二式の楔型金具です。 基部がネジになっている楔を差し込み、銃身を機関部に固定する構造になっています。 何となく古城の扉に付いているドアノッカーみたいで趣のある形状...。 


分割機構周りを除くと、ベースとなった九九式短小銃 初期型によく似ているのですが、下帯(リアバンド)下部には当初から一脚を装備されていません。 わざわざ個人携帯できる空挺小銃に突起を増やすのは...となったのでしょうか。 
銃床の負革止(スイベル)に上部には謎の凹みが...こちらは空挺部隊用の着脱容易な金具を持つスリングに適した凹みだ言われています。 


二式は1942~44年の間に名古屋工廠のみで約19,000挺ほどの少数生産がされ、旧軍小銃にお馴染みの「イロハ唄」で表記されるシリーズ刻印も無いなど、色々と「特殊用途」を感じさせます。 この個体はシリアルNo.から見るに生産も佳境の頃合い。
個人的には各部の造りを見るに、戦局厳しい1944年製じゃないかな...と思っています。 


まず、薬室上面にはツールマークがびっしり残っています...他の名古屋製 九九式短小銃 初期型、過去に見たシリアルの若い二式はもっとキメ細かなツールマークだった印象があります。
生産現場で何があったのか、こういう当時の痕跡を見るのも無可動の醍醐味の一つでしょう...!


銃床の削り加工も曲面処理が甘めで、軍用銃として使う分には全く問題無いのですが、九九式短小銃 初期型の頃の「なめらかな曲線」...ではないですね。 こういった銃床の加工痕は九九式短小銃 中期型~末期型で見かける気がします。 ゆえにそれに近しい時期の生産品なのかな?と思ったり。 


ということで、希少な二式小銃でした。 記事執筆のためとはいえ撮影して眺めて...眼福な1挺でした(職権乱用)。 
現在ご予約者様にご案内中ですが、キャンセル待ちも承りますので気になる方はご連絡下さい。 それでは。

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