- 商品番号:K10351
商品番号:K10351 国名:イギリス
種類:管打式
- 【英国 Hamburger & Co.社製 水平二連管打式拳銃 について】
本品は1812年から1826年の間に英国のLondonで製造された水平二連管打式拳銃と呼ぶ銃身が左右に並んだ大型のパーカッション (管打式) サイド・バイ・サイド(水平二連)ピストル です。独特の美しい模様が浮かび上がる「ダマスカス鋼」の丸銃身が高級感を醸し出しています。これほどハッキリとダマスカス紋様が残っており、更に美しい渦巻き状の紋様(ダマスカス文様にも善し悪しがあり、本品は最高級の部類入ります)が本品の価値を上げています。 約137mmの重厚な左右の銃身上部の中間部にある「リム」には「LONDON」のメーカー所在地の刻印が入っています。 またリムの後部には銀製の帯が2本アクセントで嵌められています。 「Hamburger & Co. (ハンバーガー&カンパニー)」は、19世紀前半にイギリスのロンドンで活動していた有名な銃器・刀剣など軍用の武器を専門に扱うメーカーです。1827から1839年までは「Hamburger, Harwood & Co」、1840から1917年までは「Hamburger, Rogers & Co.」など、時代の経過とともに会社名が何度か変更されましたが、いつの時代もを官給品とは違う将校が使う私物の武器を専門としています。 同社は主に美しい彫刻が施されたパーカッション式 (雷管式) ピストルや、決闘用のデュエリング(決闘)ピストルを製造していたことで知られています。 本品は二挺ペアですのでデュエリング・ピストルと呼ばれる事もあります。 デュエリング・ピストルを使用しての決闘は1844年*に英国では法律で禁止されています。 *1844年に軍法による厳格な禁止令がでました。ビクトリア女王により陸軍軍法(Articles of War)が改正され、軍人同士の決闘が明確に禁止されました。当時、決闘を行う者の多くが軍人であったため、この年を境にイギリス国内でのデュエリング・ピストルを用いた決闘の慣習は実質的に終焉を迎えました。故に二挺ペアの高級デュエリング・ピストルを製造していた Hamburger & Co.社製の本銃が時代的にも決闘で使用されたとしても合ってはいます。 しかしながら、水平二連管打式拳銃は二連発なので決闘の結果は一発で決めるものなので、決闘用ではないと弊社では考えています。
ロンドンのコベントガーデン(30 King’s Street, Covent Garden, London)に店舗を構えていました。コベントガーデンはロンドン中心部の活気あるショッピング・エンターテインメント地区で、30 King’s Street は現在ジュエリーブランド「Mejuri」の店舗が入っている、おしゃれで賑やかな商業・観光エリアの一角です。和銃には作者(鉄砲鍛冶)の名前は判っても、どこで作ってどこで販売したかは殆ど判りませんが、イギリスでは番地まで判っているので実際に販売していた場所に行くことも可能です。
本品はPercussion Lockと呼ばれる管打式銃砲ですが、特にこの形状の品を撃発機構が両側面にあるのでSidelockと呼ばれています。SidelockにはHamburger & Co. のメーカー名が彫られています。 彫刻が施されたハンマーの後ろにセーフティが付いています。銃身の下部にはCaptured rammers、またはSwibel ramrodと呼ばれる、紛失防止のラム・ロッドがスイベル式 (振り子状) の装置で取り付けられています。スイベル式のオリジナルのラム・ロッドが左右の銃身に一本で対応出来る凝った作りになっています。 この形状は如何にも英国的な形と思いますが、幕末に日本で作られたドンドル銃の殆どに同型のラム・ロッドが使用されています。 バグ・タイプ・グリップと呼ばれるグリップ下端が丸みを帯びた形状で19世紀初頭から中頃まで英国で流行しました。 非常に立派で洗練されたデザインで高級な品である事が一目瞭然です。 弊社では多くのマッチング・ペアの雷管式拳銃を扱っていますが、オリジナルの木箱入りは少なく、特に水平二連拳銃のペアは初めての入荷です。 (MM)
【本個体の説明】
ニ挺の程度は木部の状態も良く、極僅かな小さな傷はありますが全く気になりません。 木部の仕上げもオリジナル艶が完全に残っています。金属部は銃身ははっきりとダマスカス模様が出ており、古い白磨き仕上げの部分は時代感があるパティーナの渋さが光っています。 サイド・ロック・プレート、ハンマー、トリガー・ガード、バレル・タングの上品な唐草模様の装飾も完全に残っています。ネジの殆どにも装飾が入っています。 フレーム両側面には英国製の特徴である唐草模様の彫刻が施されています。 またフレーム後方から伸びるアッパー&ローアー・タング部分にも英国独特の植物を意匠化した模様が入っています。 フレーム下部にはロンドン・プルーフ・ハウスの最終プルーフ刻印 (Definitive Black Powder Proof) 及びビュー・マーク (View Mark) と呼ばれる検査刻印が打刻されています。
二挺の単材木製グリップは極僅かな時代を感じつつも綺麗な印象があります。 木目が美しい木部は良い艶と良い色が出ています。 最高級のウォールナット (クルミの木) のグリップにグリップ下部を除きチェッカリングがグリップ量面のほぼ全体的に緻密なチェッカリングが施されています。チェッカリングには僅かな使用感が見られますが殆ど気にならない程度です。 グリップ後部上方にイニシャルや家紋を入れるための楕円形のプレートが入っていますが、何もまだ施されていません。
ハンマーのハーフ・コック、フル・コック共にコッキングには問題なく、トリガーによるリリースもスムーズです。銃身の下部にはスイベル式のオリジナルのラム・ロッドが付属しています。 スイベル式になったラム・ロッドを回転させ銃口に差し込む機能は完全に残っています。 パーカッション・ニップルにも変形は見受けられません。 取り付けにがたつきなどは無くしっかりとした状態が保たれています。 二挺の程度はほぼ同じですが、微妙な差はありますのでその点はご了承ください。
オリジナルの木箱には二挺ぴったりと納まっています。 マホガニー製の専用木箱に、銃二挺 (ペア) 、パウダーフラスコ、弾丸の型 (モールド) 、オイル缶、木製のクリーニング・ロッド柄、ケース入りの予備ニップル4個、雷管ケース、木製の柄が付いたドライバーなどなどがセットになっています。
弊社では100挺以上の英国製古式銃を扱っていますが箱入りの二挺ペアの銃は殆どなく、特に水平二連のペアは初めてです。コレクションのグレードを上げる最高の品です。お値段以上の希少性と価値のある国内に二挺とない逸品です。 (MM)
※【本個体の説明】は現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。本品の程度/状態について詳しくは東京店までお問合せください。
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 30.5cm、銃身長: 13.7cm、口径:1.3 cm、銘文: HAMBURGER -CO.)
【その他の情報】
昭和48年1月16日 に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 銃口から薬室まで通っている事を確認済みです。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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