- 商品番号:K10313
国名:日本
種類:その他古式銃
- 【和製 銃身床付火薬試し (森山焼印)について】
本品は火薬試し(かやくだめし)と呼ばれる道具(または銃・大砲型の器具)です。主な用途は、調合した火薬の燃焼速度や爆発の威力を事前に測定・テストすることです。 歴史的に火縄銃や大砲が使われていた時代(特に戦国時代から幕末・明治期)にかけて、砲術家や武士、職人たちの間で広く使用されていました。 詳しい用途やその仕組みは以下の通りです。
1. 火薬の品質や威力のチェック(主用途)
当時の主流だった「黒色火薬」は、硝石・硫黄・木炭を調合して作られていましたが、手作りであるためロットや保管状態(湿気など)によって威力が大きく変動しました。
本番の火縄銃や大砲にぶっつけ本番で使うと、威力が足りずに弾が飛ばなかったり、逆に威力が強すぎて銃身が破裂(破裂事故)したりする危険がありました。そのため、事前に少量の火薬をこの「火薬試し」に入れて点火し、音の大きさ、煙の出方、燃焼の勢いなどを見て火薬の出来栄えやコンディションを確認しました。
2. 砲術の訓練やデモンストレーション
実弾(弾丸)を飛ばすと危険な場所や、音と煙だけを出す訓練用・礼砲用のミニチュア大砲(玩具・試砲)としても使われました。当時の子供や大人の玩具として作られた大砲型のものも存在します。
弊社における小型の火縄銃などの3つのサイズ分類
「稚児筒 / 稚児銃」は一般的な細筒の2/3程度(約70から90cm前後)で短いだけだはなく、軽量です。機能はサイズは小さいが、完全に大人の実銃と同じ機能(発射可能)を有しているもの。大人が使うか子供が使うかは別として、実用・訓練を想定した作りになっています。
「雛筒」は15cmから20cm程度の極小サイズ。機能自体は実物と全く同じ(からくりやネジが回り、物理的に発射可能な構造)。
「根付鉄砲」は雛筒よりも遥かに小さい数センチ程度(根付サイズ)。火穴などが貫通していなかったり、物理的に発射は不可能なもの。
この分類から見える「火薬試し」との繋がり
「指し火式の実弾が撃てるか」ですが、物理的には発射は可能です。しかし、本来鉄砲鍛冶が己の技の高さを見せるために作る「雛筒」は、火縄のからくり機構まで本物と同じように15cmほどの中に凝縮した精密なミニチュアです。それに対して、「火薬試し」は「からくり機構がなく、指し火式(穴に直接火を点けるだけ)」という極めてシンプルな構造をしています。構造としてはミニチュア(雛筒)などの類ではなく、最初から「手首の反動や音、火花を見る」ことだけを目的とした「火薬検査専用の器具(火薬試し)」または「号砲(音出し器)」として作られたと考えられます。
【本個体について】
本品の全長は258mm、銃身長は119mm、重量は465gと、馬上筒としてもかなり小型の部類に入ります。 造られた年代(幕末頃?)から考えると指し火式点火法で実際の射撃に使われとは思われませんし、銃身の固定方法から実射用に作られた品ではありません。 銃身を取り出すと、小型の前装砲のような形状になっています。真鍮製で相応の時代がついており、表面に僅かな荒れこそ見られますが全体に真鍮らしい変色が広がっており落ち着いた印象です。。 全体に 銃口には直径5mmほどの欠けがあります。 火穴は通っており、実際に火薬を入れて使用された形跡があります。 銃床の右側面に「森山」の焼印があります。 所有者の名前か組織名かは不明です。 経年と感想が感じられ、仕上げが部分的に剥落して地が出ている部分も散見されますが、割れかや欠けといった破損はみれずしっかりとしています。 銃身と合わせても遊びはありません。 銃身と同様に銃床の真鍮部分には相応の時代が付いており落ち着いた変色が見られます。竹製のさく杖も時代が付いておりしっかりと保持されています。 時代的には幕末はあると思いますが、確証はありませんのでお手頃な価格設定にしてあります。
指し火式点火法の為、銃砲刀剣類登録証不要品です。
※【本個体の説明】は現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。本品の程度/状態について詳しくは東京店までお問合せください。
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