- 商品番号:K10298
国名:日本
種類:単発式拳銃
- 【ドンドル銃 (真鍮製銃身) について】
本品はドンドル銃と総称されている幕末に作られた管打式の単発拳銃です。 真鍮製で最もドンドル銃らしい仕様になっています。
幕末に雷管式小銃が欧米から輸入されるようになってから、国内でもゲベール銃などの模作が盛んに行われました。 和製の小銃はオリジナルと大きな違いはありませんが、短銃は日本独自の形状になりました。 本品は短銃と呼ぶより火縄銃からの流れを汲む短筒と呼ぶ方が相応しいような独特の形状をした品です。 携帯する時は帯に差した十手のような使い勝手ではなかったでしょうか。 本体の左側面に帯に差す際の突起が銃身と平行に付いています。 西洋でもこのような突起 (ベルト・フック) が付いた品は存在しますが、和製のドンドル銃ほど、必ず備えられるものではありませんでした。 また、銃口下部にさく杖 (ラム・ロッド) を固定する為のスイング式の金具 (ラム・ロッド・スイベル) を備え、銃身下部にさく杖の取り付けが可能となっている品も多く見られます。 このような短銃は当時「ドンドル銃」と呼ばれました。
尚、1842年 (天保13年) 頃に蘭学者 吉雄常三によって著された火薬技術等に関する文献である「粉砲考」によると、当時西洋で開発された発火薬の一種を日本において「ドンドルプードル」と呼称していたという記述が見られます。 これはオランダ語で「雷 (Donder) の粉 (Poeder)」を意味する「ドンダー ポーダー (Donder Poeder)」が日本において訛ったものであると考えられます。 ドンダー ポーダーは熱や衝撃を加えると激しく爆轟する発火薬で、当時銃用の雷管に用いられた雷汞 (雷酸水銀 (II) ) と同種の化学物質であると思われます。 「ドンドル銃」の呼称は、この発火薬を雷管に使用する管打式の銃器について、ドンドルプードルの「ドンドル」部分のみが残り、更にこれが訛って生み出された呼称である可能性が高いと考えられます。
「ドンドル」という呼称は当時は管打式の短銃だけに限ったものではありませんでしたが、現在では小型の和製管打式短筒の総称としてドンドル銃と呼ばれています。 ドンドル銃は基本的に護身用として使用されました。 (KK)(MM)
【本個体の説明】
本品の銃身から機関部、そして本体左側面のベルト・フック、トリガー・ガードには植物を象った文様が片切彫りで力強く施されています。
本品のベルト・フックと本体上部の真鍮部は全体に一度軽く磨かれているものの、それから時代が付いて違和感は殆ど感じられません。 銃身やベルト・フックの彫刻も非常にはっきりと残っています。全体的に大きな欠損も見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 黒っぽい木材で作られた木製グリップは、下部が丸みを帯びたバグ・タイプ・グリップと呼ばれる形状となっています。 グリップの木部には僅かな古傷が少し見されるものの、大きな割れや欠けは見られず、半艶の仕上げも比較的残っています。 グリップは取り付けもしっかりとしています。 作動についてはハンマーを起こす時のバネの力は完全です。ハーフ/フル・コック共に掛かり、ハンマーを起こした状態でトリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 しかしながら、トリガーを軽く引くとハーフ・コックの位置で止まります。 ハンマーを完全にリリースしたいときは、引金を完全に引ききるようにします。銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。ニップルの火穴の中には空撃ちしてもニップルが傷まないように真鍮製のピンが入っていますが、空撃は絶対に控えて下さい、ニップルが変形もしくは破損する可能性がございます。 銃身下部にはスイング式のラム・ロッドが取り付けられており、トリガー・ガード前部のキャッチにより固定されます。ラム・ロッドの作動とロックも完全です。 (MM)
【登録証情報】
(種別: 管打式銃砲、全長: 21.0cm、銃身長: 8.3cm、口径: 0.9cm 、銘文: なし)
【その他の情報】
平成26年1月16日に愛知県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 またご購入後であっても空撃は絶対に控えて下さい、ニップルが変形もしくは破損する可能性があります。
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