商品番号:K10297
国名:アメリカ合衆国
種類:管打式

US ホイットニー ポケット リボルバー2nd Model (2nd Type、3.5in. 銃身モデル)(銃砲刀剣類登録証付古式銃、#12831)

¥2,970,000
商品番号
K10297
発売日
2026/08/20
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
US Whitney Poket Percussion Revolver, 2nd Model 2nd Type
種類
管打ち式
国名
アメリカ合衆国
時代
1864年頃
全長
223mm
口径
7mm (.31口径)
装弾数
5発
【US ホイットニー ポケット リボルバー2nd Model (2nd Type、3.5in. 銃身モデル) について】
ホイットニー ポケット・モデル リボルバーはエリ・ホイットニー社 (Eli Whitney) で1850年代後半から1860年前半に約32,500挺が製造され、 南北戦争で将校の護身用として使用されました。 エリ・ホイットニー社は日本国内での知名度は低いですが、1840年代後半には機械による量産体制を導入しており、自社工場を持たないコルト社の下請け工場として1847年には1,000挺の .44口径リボルバー (コルト ドラグーン 3rd Type) をコルト社に納品したことでも米国ではよく知られています。 この機械による大量生産工法は当時熟練工でなくても生産に従事でき、職人技を必要としない画期的なシステムでした。
ホイットニー社は1850年代後半からコルト社のネービーに対抗できる軍用拳銃の開発に取り組みました。 そしてネービー・モデル リボルバーを開発しました。 基本設計はレミントン社の軍用リボルバーを参考にしていましたがローディング・レバーはレミントンの特許で使用できませんでした。 コルト社のパーカッション・リボルバーは銃身部分とフレーム部分がシリンダーを挟むように、前後に分解出来る構造でしたが、ホイットニー社のリボルバーは、レミントン社と同じ“Top-strap"と呼ばれる一体型フレームを使用しました。 1st モデルは一体型フレームでもレミントンほど頑丈には作られていませんでした。 その後2nd モデルになってからフレームはレミントンのコピーと言ってよいほど似ていました。 シリンダーをまたいで銃身からフレームまでを一体になっている一体型フレーム (Solid Frame) の耐久性はコルト社製に比べ優れており、精度も良く好評でした。

ホイットニー ネービー・モデル リボルバーと同時にネービー・モデルを忠実にスケール・ダウンしたポケット・モデルも生産されました。 1stモデルと2ndモデルがあります。 本品は南北戦争中に製造された後期生産品の中でもコルト型のローディング・レバー・ラッチに変更される前の2nd Model, 2nd Typeと呼ばれる品です。 このモデルはライフリングが7本です。 3.5インチのオクタゴン・バレル、.31口径の5連発モデルです。 レミントン社製品と比べてホイットニー社の1st モデルはポケット (ネービー共に) はシリンダーを取り外す際には小型のドライバーが必要で時間がかかる点がありましたが、2nd モデルになってからはその問題点が解消されて製造数は少ないですが南北戦争では非常にポピュラーなリボルバーになりました。 (MM)

【明治二十年〇ニ埼の刻印】
本品の銃身右側面に「明治二十年〇ニ埼」の刻印が入っていますが、これは壬申刻印に相当する検査刻印と考えられます。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号に相当します。
明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。 本品には「明治二十年」「〇ニ埼」の刻印が入っている事から、明治20年に埼玉県に届け出が行われた品である事が判ります。

【本個体の説明】
本銃は全体的に後世の手が殆ど加えられていないオリジナル性の高い品ですが、全体的にブラウン・パティナと呼ばれる時代錆が出ています。 シリアルNo.は銃身、フレーム (トリガー・ガードで隠れている部分) 、シリンダー (取り外して確認できる後部) 、シリンダー軸 、ローディング・レバー、グリップ両裏面が全て「12831」でマッチしています。 シリンダーのロール・エングレービングと呼ばれる工法で発売当初から比較的彫刻が薄い「イーグル」「シールド (紋章)」「ライオン」のモチーフが入っていますが、現状では殆ど判別できない状態です。 銃身上部の刻印はやや薄くなっているものの「E.WHITNEY N.HAVEN」の刻印が何とか全ての文字が確認出来ます。 「N. HAVEN」の文字は斜体になっていない初期型タイプとなっています。
全体としては目立った破損等は見受けられずしっかりとした状態が保たれていますが、シリンダーのニップルが入る切れ込みの一か所に小さな打痕が数か所あります。 真鍮製のトリガー・ガードについても、目立った破損や変形は見受けられず、一度磨かれていますが良い時代感が付いています。 ウォールナット製のグリップについても若干の小傷や擦れは見受けられるものの、こちらも目立った破損等は見られず、オリジナルの艶の有るニス仕上げが残った良好な状態が保たれています。 グリップ裏面には右側には「FN 12831」とフレームと同じアルファベット二文字が入っています、左側は「12831」のマッチしたシリアルだけです。 本品の作動は完全良好で、ハンマーを起こすとシリンダーが歯切れ良く回転する他、ハーフ・コックもしっかりとかかります。 また、フル・コック状態ではシリンダーが定位置でしっかりとロックされます。 真鍮製のフロント・サイトについても変形等は見られません。 7条のライフリングもしっかりと残っています。

ホイットニーはレミントンやコルトなどの有名ブランド品より当初からの製造数も少なく、国内に入っている数も圧倒的に少ないので各種古式拳銃を収集されている方には是非お勧めしたい逸品です。 特にポケット・モデルは輸入数が少なく国内に現存している数は全てのモデルを合計しても10挺もないと思われます。 また、本品はオール・マッチング No.かつ各部の仕様が2nd モデル, 2nd Typeで揃っており、弊社でも初めての入荷です。(MM)

※【本個体の説明】は現在作成中です。 後日、加筆/訂正が行われる可能性がございます。本品の程度/状態について詳しくは東京店までお問合せください。

【登録証情報】
(種別: 管打式銃砲、全長: 22.3cm、銃身長10.3cm、口径0.7cm、銘文: 無銘 E WHITNEY N HAVEN)

【その他の情報】
平成29年1月12日に愛知県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

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