商品番号:K10248
国名:日本
種類:中筒/大筒
登録証訂正中

火縄銃 異風二十匁大筒 銃身ニ化粧鑢「丸ニ揃イ二ツ引キ紋」銀象嵌 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘)

¥1,320,000
商品番号
K10248
発売日
2026/07/21
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
Japanese Large-caliber (20-Monme) Matchlock Gun, IFU/NANBAN Style
種類
火縄式
国名
日本
時代
江戸時代後期
全長
1,010mm
口径
19mm (実測23.9mm)
装弾数
単発
【火縄銃 異風二十匁大筒 銃身に化粧鑢「丸ニ揃イ二ツ引キ紋」銀象嵌 について】
本品は大筒に分類されても良い大口径の抱え筒で、異風もしくは南蛮筒と呼ばれる「鳶ノ尾形」型の尾栓、千筋の化粧鑢が銃身に施された非常に珍しく状態も良い品です。
口径が23.8mm (約二十匁) 、全長が約1,065mm、重量約9.5kgの小型の大筒サイズの火縄銃で、抱きかかえるようにして射撃をしたと思われます。 軍用の中筒は6匁筒 (15.8mm) ~10匁筒 (18.7mm) 前後で、それ以上は大筒と呼ばれる事もあります。 大筒の定義は定かではありませんが、抱えて射撃の不可能な50匁筒 (33mm) 以上の品を通常は大筒と呼ぶようですが、本品は明らかに大筒と呼んで良い立派な品です。

本品の銃身は八角銃身で、上面と下面は平らですが他の面は中央が膨らむように少しアールがついており、銃口付近はやや広がり八角柑子が設けられています。 本品の特筆される点は二つあり、一つ目は銃床に取り付けた際に外から見える部分には全て上手な千筋の化粧鑢が施されている点です。 二つ目は銃身の尾栓は火縄銃でありながらアッパー・タングと一体化した鳶の尾の形 (鳶ノ尾形) となっており、台木 (銃床) に対して銃床下部から螺子により固定される構造となっているなど、ヨーロッパ系の銃砲の影響を受けた異風 (南蛮流) と呼べる作りになっている点です。 銃身上面後方には「丸ニ揃イ二ツ引キ紋」と思われる家紋が作域の良い銀象嵌により施されています。 目当は先目当が後方の角を落とした杉形、元目当が前方の角を落とした筋割となっています。 また、先台の内側に三角形や数字にも見える花押の墨書があります。
本品は無銘です。 本品のような鳶の尾形尾栓の火縄銃はなぜか無銘が多く、その殆どが西日本で発見されており、全体的な特徴も瀬戸内海を中心とした地域に多い形状です。また、在銘品であれば西日本の鉄砲鍛冶の作品です。
本品のカラクリは内カラクリ (蟹目カラクリ) で、カラクリの地板、火挟、雨覆、楔、火蓋は真鍮製となっております。 カラクリの地板は雉腿形で、鳶の尾形尾栓の火縄銃のほとんどに雉腿形の地板が備わっています。 楔は雨覆いに対して平らな装飾性の無いものです。 引金は真鍮製で富士山を逆さにのしたような形となっています。 用心金は設けられておらず、引金後方の銃床下部には強度を増すためのナマコ金 (力金) と呼ばれる真鍮製の部品が取り付けられています。 本品のナマコ金 (力金) は特に下方に突き出た大振りな作りとなっています。 台かぶの後端は芝引金の付かない「象の鼻」形です。 (MM)

【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) には全体に防錆用の黒い仕上げ (錆の一種) がよく残っており、しっかりとした状態が保たれています。 銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。 銃身と銃床の合わせについても、しっかりとしておりがたつき等は見られません。
台 (銃床) の木部については、雨覆いの前に古い欠けがありますが経年により馴染んでいるので違和感はありません。 全体としては打ち傷や線傷、若干の擦れが見られますが、目立った割れや欠け等は見られません。
カラクリの地板、火挟、雨覆、楔、火蓋、引金、ナマコ金 (力金) といった真鍮部分については適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした状態でのロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 また、火蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 尚、尾栓は現在固着しており、外すことができません。 木製のかるか (さく杖) が付属いたします。 (MM)

[本個体各部名称及び形状と有無]
口径: 23.8mm (実測)
重量: 9.5kg
銃身: 八角銃身
銃身筋立: 無
銃身装飾: 千筋の化粧鑢目、「丸ニ揃イ二ツ引キ紋」銀象嵌
露: 無
柑子: 八角柑子
玉縁: 無
先目当: 杉形、後方の角を落としている
元目当: 筋割、前方の角を落としている
センサシ (目釘) : 3ヵ所
尾栓: 有 (固着)
台: 樫と思われる、火縄銃としては一般的な材質と仕上げ
先台面取リ: 有
目釘座 (シノギ目) : 無
目釘: 合計3本
腕貫ノ穴 (先台輪束穴) : 無
台裏墨書: 花押
カルカ: 木製
矢袋金具: 無
背割: 有
背割金具: 無
胴金: 無
火挟: 真鍮製
矢ハズ鋲: 真鍮製無地円形
弾金: 無
火皿: 鉄製
火蓋: 真鍮製
雨覆: 真鍮製
煙返シ: 無
楔: 真鍮製、装飾無
胴金後部金具: 無
矢倉鋲: 無
矢倉鋲座: 無
芝引金: 無
台かぶ飾金具 (右) : 無
台かぶ飾金具 (左) : 無
火縄通シノ穴: 無
台かぶ輪束穴: 無
鋲裏座金: 無
地板: 真鍮製雉腿形
地板尻: 角 (垂直に切り落とし)
カラクリ: 内カラクリ
疣隠シ: 無
背割端金具: 無
矢倉鋲裏座: 無
鋼鋲 (火縄下ゲ輪) : 無
鋼鋲 (火縄下ゲ輪) ノ座: 無
用心金: 無
用心金座: 無
引金: 真鍮製、片方の山際が垂直に近い富士山形
引金座: 無
ナマコ金: 真鍮製、大型
駒型金物: 無
刻印: 無

【登録証情報】
(種別: 火なわ式、全長: 101cm、銃身長: 73cm、口径: 1.9cm、銘文: 無)
原本では口径: 1.0cm (実測23.9mm)

【その他の情報】
昭和42年1月26日に三重県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

本銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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