- 商品番号:ARC0103
国名:アメリカ合衆国
時代:冷戦期
種類:散弾銃
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【スティーブンス M77E ショットガン について】
モデル概要
スティーブンス モデル77E ショットガンは、米国のJ. スティーブンス社 (J. Stevens & Co.) が製造したポンプ・アクション式ショットガンです。
J. スティーブンス社の歴史と「モデル77」の登場
J. スティーブンス社は、1864年にジョシュア・スティーブンス (Joshua Stevens)、W.B. フェイ (W.B. Fay)、ジェームズ・テイラー (James Taylor) によってマサチューセッツ州チコピー・フォールズにて創業した銃器メーカーで、初期にはブレイク・アクションの単発拳銃等の製造を行っていました。 同社はその後、1907年にジョン・M・ブローニングから持ち込まれた新型ショットガンの設計を基に、スティーブンス モデル520 ショットガンを製造・販売した事で有名となりました。 1920年にスティーブンス社はサベージ (Savage Arms) 社により買収されましたが、スティーブンスのブランド名を冠した銃器の製造は続けられました。 1954年にはスティーブンス モデル620 ショットガン (モデル520のレシーバーを丸みを帯びたデザインとしたモデル) の後継として、長銃身のスポーツ用ショットガンであるスティーブンス モデル77 ショットガンが登場しました。
モデル77のバリエーションと米軍による「77E」の採用
スティーブンス モデル77 ショットガンは、親会社であるサベージ社名義や、同社が展開していたスプリングフィールド (Springfield) ブランドとしても製造・販売されました。 また、スティーブンス モデル77 ショットガンは、12GA、16GA、20GA、28GA、.410口径といった様々な口径及び銃身長のモデルが製造されたほか、外観や機能は同一ながら、主に仕上げを変更したモデルとして、モデル30、モデル67、モデル69、モデル79と呼ばれるモデルも存在します。 尚、1969年まではスティーブンス モデル77 ショットガンのセーフティはトリガー付近に設けられていましたが、その後レシーバー上部へと移されました。 スティーブンス モデル77 ショットガンは製造品質も高く、競合製品と比較して安価であった事から、スポーツや狩猟、警察用としても広く普及したほか、銃身を短縮した12GAのモデルが軍用仕様のスティーブンス モデル77Eとして米軍に採用されました。
モデル77Eの開発・採用の背景
スティーブンス モデル77E ショットガンが開発・採用された背景には、1960年代初頭のベトナム戦争激化に伴う近接戦闘用火器の急激な需要増大がありました。 鬱蒼としたジャングルでの戦闘において、ショットガンは極めて有効でしたが、当時の米軍のショットガンの在庫は枯渇しつつありました。 これを満たすため、米軍は既存の民間向けポンプ・アクション式ショットガンの中から、構造が単純で調達コストの低いモデルを模索しました。 その結果、スティーブンス社のモデル77が選定され、1963年から米軍への配備が開始されました。 当時米軍に納入されていた他社製ショットガンに比べて製造コストが最も低く、1挺当たり31.50ドルであったと言われており、1964年初頭に生産が終了するまでに60,920挺が供給されました。
南ベトナム兵の体格に配慮した設計と各部の特徴
スティーブンス モデル77E ショットガンは、高い生産性と、南ベトナム軍兵士の体格にも配慮した設計が行われているのが特徴です。 木製のバット・ストックは体格の小さな南ベトナム兵でも取り扱いが容易なように短縮されており、肩当て部には当時の軍用ショットガンとしては珍しく、オハイオ・ラバー・カンパニー製のゴム製リコイル・パッドが取り付けられていました。 このリコイル・パッドは材料コスト低減のため、表面にT字型の溝が多数設けられています。 金属部の仕上げは、アルミ製のトリガー・ガード・アッセンブリーやボルトを除いて、軍用らしい無反射のグレーのパーカー仕上げとなっていました。 トリガー・ガードにはクロス・ボルト・セーフティが装備されています。 また、スリングを取り付けるためのフロント・スイベルの構造は生産時期によって異なり、初期型ではスイベルが銃身下部に取り付けられたバンドに固定されていましたが、概ねシリアルNo.26,000前後を境とする後期型では、マガジン・プラグ・プラットフォームに取り付ける方式へと設計変更が行われました。
前線部隊への配備と運用
スティーブンス モデル77E ショットガンは南ベトナム軍兵士への供与に加え、米軍の歩兵や憲兵 (MP) など幅広い前線部隊へ大量に配備されました。 ベトナムの過酷なジャングル戦において至近距離での絶大な火力を発揮し、シンプルなポンプ・アクション機構により劣悪な環境下でも高い信頼性を誇りました。 しかし過酷な環境で使用されたため消耗も激しく、ベトナム戦争中および戦後に多くの個体が米軍の造兵廠でオーバーホールを受けることとなりました。
造兵廠でのオーバーホールと標準サイズのストックへの交換
スティーブンス モデル77E ショットガンは、造兵廠でのオーバーホールを受けた際、製造時に装着されていた短縮型ストックから、米兵の体格に合わせたより長い標準サイズのストックへと交換されるケースも見られました。 これらの交換されたストックの多くには、改修を担当したレッド・リバー陸軍造兵廠 (Red River Army Depot) を示す「RRAD」の刻印が打刻されています。
※本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です。
※本ページ掲載品は日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
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