- 商品番号:ARC0098
国名:イギリス
時代:冷戦期
種類:短機関銃
-
同モデルや関連アクセサリー類はこちら 本モデル関連の弊社ブログ一覧はこちら
【スターリング Mk 5 (L34A1) 短機関銃 について】
モデル概要
スターリング Mk 5 (L34A1) 短機関銃は、イギリス軍の特殊部隊向けに開発された、9mm×19弾を使用する消音短機関銃です。 1956年にイギリス軍の制式短機関銃として採用された傑作モデルであるスターリング L2A3 短機関銃をベースに設計され、極めて高い静粛性を備えています。 製造元であるスターリング社におけるモデル名はMk 5で、イギリス軍ではL34A1 短機関銃の制式名で、SAS (特殊空挺部隊) やSBS (特殊舟艇部隊) といった特殊部隊の隠密作戦用として運用されました。
開発の背景
本銃の開発の背景には、第二次世界大戦末期にジョージ・ウィリアム・パチェット (George William Patchett) が試作したパチェット短機関銃から続く、イギリス軍における短機関銃の進化の歴史があります。 パチェット短機関銃は8年にも及ぶ過酷なトライアルを経て、1953年にL2A1 短機関銃として制式採用されました。 その後、スターリング短機関銃の名称が付与されたL2A2を経て、1956年に最も量産された決定版であるL2A3 短機関銃が採用されます。 当時のイギリス軍が主力制式小銃として配備していたL1A1 自動小銃はセミ・オートマチック射撃専用であったため、近接戦闘を補完する火器として短機関銃が重要視され、結果的に40万挺以上が生産されました。 L34A1 短機関銃は、このL2A3 短機関銃を元に、特殊作戦における高性能な消音火器の需要を満たすために開発され、1967年にイギリス軍で制式採用されました。
一体型消音器と木製ハンドガードの採用
L34A1 短機関銃の最大の特徴は、銃身と一体化した高度なサウンド・サプレッサー (消音器) です。 L34A1 短機関銃では銃身に複数のガス抜き穴が設けられており、発射ガスの一部を銃身の周囲を覆う拡張室へと逃がす構造となっています。 これにより、標準的な超音速の9mm×19弾を使用した場合でも弾頭の初速を亜音速まで減速させ、弾丸が音の壁を破る衝撃音の発生を防ぐと同時に、内部のバッフル構造によって発射音を抑制します。 このサプレッサー部は連続射撃時に高熱となるため、火傷を防ぐ断熱効果とホールド性の向上を目的として、下部には特徴的な木製のハンドガードがネジ留めにより取り付けられています。 レシーバーなどの基本構造はL2A3 短機関銃と同一であり、オープン・ボルト方式でありながらも良好な命中精度を誇ります。 また、ボルト外周に刻まれた螺旋状の溝 (ヘリカル・フルート) により内部の泥や砂を排出する確実な作動性や、本体下方に折り畳まれる独特な構造のアンダー・フォールディング・ストック、ステン短機関銃用の生産設備を流用できる量産性の高さなどもそのまま引き継がれています。
運用と評価
L34A1 短機関銃はイギリス軍の特殊部隊であるSASやSBSに配備され、フォークランド紛争や北アイルランド問題をはじめとする数々の特殊作戦や対テロ作戦に投入されました。 L2A3 短機関銃譲りの高い信頼性に加え、隠密任務に不可欠な極めて高い静粛性を発揮し、過酷な実戦環境において高い評価を獲得しました。 また、イギリス軍のみならず、オーストラリアやニュージーランドなどの英連邦諸国の特殊部隊でも運用された記録が残されています。
スターリング短機関銃シリーズの派生型とライセンス生産
スターリング短機関銃シリーズにはL34A1の他にも、派生型や海外でのライセンス生産モデルが各種存在します。 ベースとなったL2A3 短機関銃はカナダでC1 短機関銃として、インドで1A カービンとして生産されました。 また、民間や警察機関向けにクローズド・ボルト方式へと変更されたスターリング Mk 6 カービンが展開されたほか、1983年には戦車の搭乗員や特殊部隊向けに設計された短縮型であるスターリング Mk 7も開発されました。
※本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です。
※本ページ掲載品は日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
- 詳細画像




