- 商品番号:ARC0096
国名:ドイツ
時代:第二次大戦
種類:短機関銃
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【MP40 短機関銃 について】
モデル概要
MP40 短機関銃は、第二次世界大戦中にドイツ軍が主力として運用した、9mm×19 パラベラム弾を使用する短機関銃です。 1938年に採用されたMP38 短機関銃の改良型として開発され、大戦を通じて各戦線で広く使用されました。
MP38からの発展と鋼板プレス加工による生産性向上
本銃の開発の背景には、大戦勃発に伴う小火器の急激な需要増加と、前身であるMP38 短機関銃の生産性の低さがありました。 MP38 短機関銃ではレシーバーを無垢の鉄材からの削り出しで製作していた他、グリップ・フレームが鋳造アルミ合金製であり、量産に多大な時間とコストを要していました。 そこでMP40 短機関銃では、生産性を飛躍的に向上させるためにレシーバーおよびグリップ・フレームの製造に鋼板プレス加工を採用しました。 これにより製造工程が大幅に簡略化された他、ドイツ国内で航空機生産などに優先され調達が難しかったアルミニウムの節約にも繋がりました。
暴発事故の教訓とフォワード・ロック・セーフティの導入
技術的な特徴として、MP40 短機関銃では生産方式の変更に加えて、実戦経験に基づく安全性の向上が図られています。 MP38 短機関銃や初期のMP40 短機関銃では、マガジンに弾薬を装填した状態で銃を後部から落下させた際に、慣性でボルトが後退し、前進する際に弾薬を薬室に送り込んで暴発する危険性がありました。 この致命的な欠陥を解決するため、1940年後半にドイツの銃器設計者であるヒューゴ・シュマイザー (Hugo Schmeisser) によって、コッキング・ハンドルを内側に押し込む事でボルトを閉鎖位置で固定するフォワード・ロック・セーフティが開発されました。 この安全機能を備えた新たな2ピース型のコッキング・ハンドルは、1942年半ば以降に製造されたMP40 短機関銃から本格的に装備されるようになります。
各社での大量生産と前線での評価
実際の運用において、MP40 短機関銃は1940年から大戦末期の1944年にかけて、主にエルマ (Erma) 社、ステアー (Steyr) 社、ハーネル (Haenel) 社の3社で大量に製造されました。 歩兵部隊の下士官や分隊長、車両搭乗員、降下猟兵などに広く配備され、近接戦闘においてその高い制圧力と信頼性を発揮しました。 また、生産期間を通じて前線からのフィードバックに基づき、上述のコッキング・ハンドルの改良を含め、各製造メーカーによる絶え間ない仕様変更が続けられました。
製造時期と工場によるバリエーション (1940年頃 エルマ / ステアー社製)
製造時期や工場による構造の違いから、MP40 短機関銃には大きく分けて5つのバリエーションが存在します。 1940年頃にエルマ社およびステアー社で製造された初期型では、マガジン・ハウジングの表面が平坦でリブのない形状となっており、MP38 短機関銃のような円形の穴も開けられていない点が特徴です。 ボルト・セーフティ機能の無いフック型のコッキング・ハンドル、六角型のバレル・ナット、樹脂製のバレル・レストが取り付けられており、グリップ・フレームは前後二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。 さらに初期型には金属製のマズル・プロテクター用の突起が付いている他、中央に溝のない初期タイプのマズル・リングが取り付けられた個体も見られ、1940年から1941年頃にかけては側面にリブの無いマガジンも用意されました。 この初期型のフック型コッキング・ハンドルについては、1942年7月に既存の配備品も含めてセーフティ付きに改修するよう陸軍総司令部から指示が出ましたが、実際の改修は修理等で野戦修理廠に戻ってきた場合にのみ行われたため、更新には非常に時間がかかりました。
製造時期と工場によるバリエーション (1941~1942年頃 エルマ / ステアー / ハーネル社製)
次いで1941年から1942年頃にエルマ社、ステアー社、ハーネル社で製造されたタイプでは、マガジン・ハウジングの両側面に5本の強化リブが追加され、以降のモデルでは全てこのリブ付きが標準となります。 このタイプのグリップ・フレームは初期型と同様に前後二分割の溶接組み立て式です。 1942年6月以降はセーフティ付きコッキング・ハンドルの生産が本格化したため、この時期の個体には旧型と新型の両方が存在します。
製造時期と工場によるバリエーション (1943年頃 エルマ / ステアー社製)
1943年頃にエルマ社で製造された第3のバリエーションでは、コッキング・ハンドルが2ピース型のみとなり、バレル・ナットの平面部が2箇所のみのタイプに変更され、バレル・レストもプレス製となりました。 マガジン・ハウジングは5本リブ付き、グリップ・フレームは二分割プレス成型の溶接組み立て式です。 同じく1943年頃にステアー社で製造されたタイプでは、グリップ・フレームがプレス製で一体製造したものを左右貼り合わせたタイプに変更され、トリガー・ガードも従来型と比べてより厚みのある形状となり、樹脂製のバレル・レストが装備されています。
製造時期と工場によるバリエーション (1943~1944年頃 ステアー社製最終型)
最後に1943年から1944年頃にステアー社で製造された最終型では、レシーバー・エンド・キャップとロア・レシーバーをプレスにより一体成型しているのが特徴です。 プレスにより鋼板を折り込む方法でロア・レシーバー全体を成形しており、エンド・キャップ上面からロア・レシーバーの外縁部にかけて補強板のように見える板状の継ぎ目が存在し、バレル・レストは1943年のエルマ社製と同様にプレス製となっています。
初期型から後期型にかけての継続的な改良
このように初期型と後期型のMP40 短機関銃は構造的にほぼ別物の銃と言える程の改良が行われており、生産性を高めつつ現場の意見も反映して機能性や耐久性を向上させる努力が続けられた事が窺えます。
※本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です。
※本ページ掲載品は日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
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