- 商品番号:ARC0082
国名:アメリカ合衆国
時代:第二次大戦
種類:短機関銃
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【レイジング M50 短機関銃 について】
モデル概要
レイジング M50 短機関銃は、第二次世界大戦期にアメリカのハーリントン&リチャードソン (Harrington & Richardson) 社によって製造された、.45 ACP弾を使用する軍用・警察用の短機関銃です。 ユージン・レイジング (Eugene Reising) によって設計された本銃は、非常に軽量かつ高い命中精度を備え、主にアメリカ海兵隊において採用されました。
自動火器不足に伴う海兵隊独自の代替調達
本銃が開発に至った背景には、第二次世界大戦勃発に伴うアメリカ海兵隊の深刻な自動火器不足がありました。 当時、アメリカ軍の主力短機関銃であったトンプソン M1928A1 短機関銃は、陸軍やイギリス軍への供給が優先されており、海兵隊は十分な数を調達することができませんでした。 そこで海兵隊は陸軍の調達ルートに頼らず、トンプソンよりも安価で軽量な代替の短機関銃を独自に模索しました。 その結果、1940年に試作され、翌年の選考テストにおいて優秀な成績を収めた本銃が、1941年に海兵隊の制式装備として採用されることとなりました。
クローズド・ボルト方式と遅延ブローバック機構の採用
技術的な特徴として、当時の短機関銃の主流であったオープン・ボルト方式ではなく、クローズド・ボルト方式を採用している点が挙げられます。 機関部には遅延ブローバック (ディレード・ブローバック) 機構を備えており、ボルトが前進すると後部が斜めにせり上がり、レシーバー内部のロッキング・ショルダー (段差) と噛み合って閉鎖する複雑な構造を持っています。 また、コッキング・ハンドル (アクション・バー) がストック下面前方のスロット内に配置されている独特の設計ですが、これは射撃時にボルトと連動して激しく前後する構造となっており、不用意にスロット部分に指をかけて構えると負傷する危険性がありました。 撃発用のハンマーは円筒形をしており、銃口にはカッツ・コンペンセイターが標準装備されるなど、クローズド・ボルト方式と相まって単発射撃時の命中精度は同時代の短機関銃の中でも群を抜いて優れていました。
ジャングルでの作動不良と部品互換性の欠如による評価の低下
しかしながら実際の運用においては、その精緻な構造が仇となりました。 ガダルカナル島の戦いなどで海兵隊によって実戦投入されたものの、タイトな公差と複雑な遅延ブローバック機構はジャングルの泥や砂埃に対して非常に脆弱であり、作動不良が頻発しました。 さらに致命的だったのは、各銃の部品が工場で手作業による摺り合わせによって組み立てられていたため、個体間で部品の互換性が一切なかったことです。 これにより、前線で故障した銃同士の部品を組み合わせて修理することができず、錆びやすさやマガジンの装弾不良も重なって前線の兵士からの評価は地に落ちました。 その後、構造がシンプルで信頼性の高いM1 カービンや、大量生産体制の整ったトンプソン M1A1 短機関銃の供給が十分に安定すると、本銃は早々に第一線から引き揚げられ、後方部隊や沿岸警備隊、あるいは国内の警察用へと回されることとなりました。
派生モデル「M55」と諸外国への供給
本銃の派生モデルとして、空挺部隊や戦車搭乗員向けに取り回しをさらに向上させたレイジング M55 短機関銃が存在します。 内部のメカニズムはM50と完全に同一ですが、銃身を短縮してカッツ・コンペンセイターを廃止し、木製ストックに代わってワイヤー製の折り畳み式ストックを装備しているのが特徴です。 最終的にM55を除いたM50単体での生産数は約100,000挺にのぼり、一部はレンドリース法に基づきカナダ軍やソ連軍などへも供給されました。
※本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です。
※本ページ掲載品は日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
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