- 商品番号:ARC0080
国名:デンマーク
時代:第二次大戦
種類:ボルト・アクション
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【クラグ・ヨルゲンセン M1889/24 歩兵用短小銃 について】
モデル概要
クラグ・ヨルゲンセン M1889/24 歩兵用短小銃 (Fodfolkskarabin) は、デンマークの軍用小銃として独自の発達を遂げたクラグ・ヨルゲンセン・シリーズの最終改良型に位置するモデルです。 19世紀末に連発銃の先駆けとして誕生し、独特な側面給弾式のマガジンを備えたクラグ・ヨルゲンセン小銃は、デンマークをはじめとしてアメリカやノルウェーなどでも採用されました。 本銃はデンマーク軍において歩兵用小銃の取り回しを向上させるため、従来のクラグ・ヨルゲンセン M1889 歩兵銃をベースに銃身とストックを切り詰めて短小銃化したモデルであり、第二次世界大戦におけるドイツ軍によるデンマーク占領まで第一線で使用され続けました。
歩兵火器の技術革新とクラグ・ヨルゲンセン小銃の開発
開発の背景には、19世紀後半における歩兵火器の急激な技術革新があります。 1877年の露土戦争においてトルコ軍が使用したウィンチェスター M1866 ライフルの圧倒的な連発性能は、列強各国の軍隊に連発銃の有効性を強く認識させました。 しかし、レバー・アクション式のウィンチェスター・ライフルは、機構の複雑さや強装弾に対する強度の面から本格的な軍用には向いておらず、各国はより信頼性が高く堅牢な連発式のボルト・アクション・ライフルの開発に力を注ぎました。 そのような潮流の中、ノルウェーのコングスベルグ兵器廠に務めていたオレ・ヘルマン・クラグ (Ole Herman Johannes Krag) とエリック・ヨルゲンセン (Erik Jorgensen) が共同で開発したのがクラグ・ヨルゲンセン小銃でした。
技術的特徴
本銃の技術的な特徴として、レシーバー右側面に設けられた独特な装弾機構 (装填ハッチ) が挙げられます。 レシーバー右側面の大型のハッチを開けて弾薬を一発ずつ放り込むと、弾薬はレシーバーの下部 (ボルトの下) を水平に通り抜け、左側から機関部へと給弾される特殊な水平内蔵弾倉機構を持っています。 この仕組みにより、ボルトを閉鎖した状態 (射撃体勢を維持したまま) でも右側面から弾薬の補充ができるという大きな長所がありました。 デンマーク軍向けのクラグ・ライフル特有の設計として、銃身の外側に鉄製のチューブ・カバー (バレル・ジャケット) を装着しており、ドイツのGew.88 小銃と同様に、銃身を木部と接触させないフローティング構造の銃身を採用することで命中精度の向上を図っています。 その一方で、ボルトの閉鎖機構に関してはロッキング・ラグ (リコイル・ラグ) がガイド・リブを兼ねた前方の1箇所のみで閉鎖する構造であったため、より高圧な強装弾には耐えられないという強度的な弱点も抱えていました。
各国におけるクラグ・ヨルゲンセン小銃の採用
実際の運用において、最初に本設計を採用したのはデンマーク軍であり、8mm×58R弾を使用するM1889 小銃として制式化されました。 続いてアメリカ軍が初めて無煙火薬を使用する外国製の主力小銃 (.30-40 クラグ弾仕様) としてM1892 小銃を採用したほか、開発者の母国であるノルウェー軍も6,5mm×55弾仕様のM1894 小銃として採用し、少数ながらボーア戦争時の南アフリカ共和国にも輸出されるなど国際的な成功を収めました。 しかし、前述した1箇所のみのロッキング・ラグによる強度不足や、クリップ (挿弾子) を用いた装填ができず戦場での装填作業に手間がかかる点がネックとなり、米軍ではわずか10年ほどでモーゼル型のアクションを持つスプリングフィールド M1903 小銃へと主力小銃の座を明け渡すこととなりました。 一方で、最初に採用したデンマーク軍においては、幾度もの改良を重ねながら長期間にわたり主力として運用され続けました。
デンマーク軍における改良と短小銃モデルの開発
デンマーク軍のM1889系列には多くの派生モデルや改良型が存在します。 最初期のM1889 歩兵銃には安全装置がなく、1910年にボルト後方右側に手動式のセーフティが追加されてM1889/10 歩兵銃となりました。 1913年にはバレル・カバーと着剣装置を廃止し、スリング・スイベルを左側面に移したM1889/13 騎兵銃が登場します。 1917年にはこの騎兵銃に着剣装置を追加し、スイベルを歩兵銃と同じ下部に移したM1889/17 工兵銃が採用され、さらに1923年にはフロント・バンドをキャップ型に変更したM1889/23 騎兵銃が採用されました。 そして1924年、長大な歩兵銃を取り回しやすくするため、既存のM1889/10 歩兵銃を短縮化した短小銃モデルが2種類採用されました。 一つが砲兵用のM1889/24 砲兵用短小銃 (Artillerikarabin) で、背負いやすいようスリング・スイベルを左側面に移し、ボルト・ハンドルを下方に曲げた仕様となっています。 もう一つがM1889/24 歩兵用短小銃 (Fodfolkskarabin) であり、銃を背負う必要のない歩兵用としてスイベルの位置は下部のまま維持され、ボルト・ハンドルも原型の歩兵銃と同じくストレートな形状を保っています。 どちらも元の歩兵銃を切り詰めて改造しているため、機関部にはM1889 歩兵銃と同じ刻印が残されており、銃口部には歩兵銃用の着剣装置を備えたバレル・カバーのキャップ部分が移植されているほか、切り詰めた際に生じた木部の埋め木跡などが残されています。
※本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です。
※本ページ掲載品は日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
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