商品番号:ARC0079
国名:カナダ
時代:第一次大戦
種類:ボルト・アクション
アーカイブ品

ロス Mk III 小銃 (無可動実銃アーカイブ品)

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商品番号
ARC0079
発売日
2025/02/13
在庫
本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です
英名
Ross Mk III Rifle
国名
カナダ
時代
第一次大戦
全長
1,283mm
口径
.303 British
装弾数
5発
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【ロス Mk III 小銃 について】

モデル概要

ロス小銃は、カナダのチャールズ・ロス (Charles Ross) が設計し、ロス・ライフル社で製造されたストレート・プル方式のボルト・アクション・ライフルです。 カナダ軍独自の制式小銃として採用され、主に第一次世界大戦においてカナダ遠征軍によって使用されました。

開発の背景

開発の背景には、20世紀初頭のカナダにおける国防上の深刻な問題がありました。 ボーア戦争の際、カナダは本国であるイギリスにSMLE小銃の供給を要請しましたが、イギリス軍自身の需要が逼迫していたため十分な供給を受けることができませんでした。 この経験から、カナダ政府は有事に備えて自国内で小火器を製造できる独自の兵器産業を必要としていました。 そこで、オーストリアのステアー・マンリッカー M95 小銃などに影響を受けたストレート・プル方式の小銃を設計していたチャールズ・ロス (Charles Ross) の提案を受け入れ、カナダ国内に工場を建設して制式小銃として採用する決定を下しました。 1903年に最初のモデルとなるMk Iが生産され、カナダ北西騎馬警察のトライアルに提出されましたが、閉鎖不良によって射撃時にボルトが飛び出すほか、スプリングが劣化しやすい点など多数の問題点が指摘されたため、1905年からは改良型のMk IIが生産されました。

Mk IIIにおける改良点と構造的特徴

技術的な特徴として、ボルト・ハンドルを前後に動かすだけで装填と排莢が行えるストレート・プル方式を採用しています。 1910年に開発されたMk IIIは、軍の要求に合わせてMk IIから再設計に近い大幅な改良が施されており、部品の互換性は殆どなくなっています。 Mk IIからMk IIIへの最大の改良点は閉鎖機構 (ロッキング・ラグ) の変更です。 Mk IIでは縦位置から90度回転して水平に閉鎖するロッキング・ラグを使用していましたが、Mk IIIではロッキング・ラグの突起自体にねじ切りが施された形状に変更され、レシーバーとの接触面積を増やして強度が向上しています。 さらに、閉鎖時のラグの向きも変更され、Mk IIIでは水平位置から90度回転して縦 (垂直) 方向に閉鎖する構造となりました。 また、弾倉の構造も大きく変更されています。 Mk IIはハリス式と呼ばれる特殊な押し下げ式レバーを持つ5発内蔵弾倉でしたが、Mk IIIではSMLE小銃と共通の5発入りクリップ (挿弾子) を使用して素早いクリップ装填が行えるよう、レシーバー下部に露出した単列式のボックス・マガジンに変更されました。 さらに、リア・サイトが銃身部からレシーバー後部のブリッジ上へと移設され、精密な照準が可能なピープ・サイトが採用されました。 これにより照準線長が延長され、命中精度が向上しています。

第一次世界大戦における運用と狙撃銃としての評価

実際の運用において、第一次世界大戦が勃発するとカナダ遠征軍は最新型のMk IIIを装備してヨーロッパの西部戦線へと派遣されました。 しかし、泥と埃に塗れた塹壕戦の過酷な環境において、隔螺式のタイトな閉鎖機構は泥の侵入に対して非常に脆弱でした。 さらに、イギリスで大量生産された公差が大きく品質の悪い.303 ブリティッシュ弾 (7,7mm×56R) を使用した際、膨張した薬莢が薬室に張り付いて排莢不良が頻発しました。 兵士がボルト・ハンドルを軍靴で蹴り飛ばして排莢しなければならない事態が多発し、さらにMk IIIのボルトは誤った手順で組み立てると閉鎖用のラグが噛み合わないまま発射できてしまう構造的欠陥があり、射撃時にボルトが後方に吹き飛んで射手が負傷する事故も発生しました。 この結果、前線の部隊から強い不満が噴出し、カナダ軍は最終的にMk IIIを回収してイギリス製のSMLE小銃へと装備を置き換えることとなりました。 しかしながら、肉厚な銃身と精巧なリア・サイトを備えたMk IIIは長距離射撃においてSMLE小銃を凌駕する極めて高い命中精度を発揮したため、スコープを取り付けた狙撃銃として重宝され、終戦までカナダ軍やイギリス軍の狙撃兵によって第一線で使用され続けました。

「ヒュオット・ロス軽機関銃」計画とアメリカ軍での運用

派生モデルとして、歩兵用装備から退役して大量の余剰となったMk IIIのストレート・プル機構を活用し、レシーバー左側面にガス・ピストンを追加して軽機関銃へと改修するヒュオット計画が進められました。 このヒュオット・ロス軽機関銃 (Huot-Ross) はトライアルで優秀な成績を残し、フランス軍やイギリス軍で採用される予定でしたが、量産体制に入る直前に第一次世界大戦が終結したため実戦投入の機会は訪れませんでした。 また、Mk IIIの生産と並行して、アメリカ軍が第一次世界大戦中の1917年11月に訓練用として2万挺のロス Mk II 3* 小銃を購入しています。 Mk II 3* 小銃はMk II (ロス Mk III サイト付) またはロス Mk II 4* 小銃からの改修型で、1910年から1912年にかけて約26,000挺が製作されたモデルです。 Mk II 3*は銃身長28インチでスライド式のセーフティ・ボタンと従来通りのマガジン・カットオフ機構を備えており、主に新兵の訓練用として使用されました。

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※本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です。
※本ページ掲載品は日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
詳細画像
  • 第一次大戦期 カナダ軍 ロス Mk III 小銃の全体・側面ビュー