商品番号:ARC0077
国名:シャム (タイ)
時代:第二次大戦
種類:ボルト・アクション
アーカイブ品

シャム 66式小銃 (無可動実銃アーカイブ品)

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商品番号
ARC0077
発売日
2025/03/13
在庫
本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です
英名
Siamese Arisaka Type 66 Rifle
国名
シャム (タイ)
時代
第二次大戦
全長
1,247mm
口径
8mm×52R
装弾数
5発
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【シャム 66式小銃 について】

モデル概要

シャム 66式小銃は、1923年 (仏暦2466年) にシャム王国 (現在のタイ王国) 軍向けに日本で設計および製造された軍用小銃です。 三八式歩兵銃をベースとして開発されたことから「タイ軍用三八式歩兵銃」とも呼称されますが、内部構造や外観の細部に至るまで専用の再設計が施された特注モデルであり、旧軍小火器の輸出史を語る上で極めて希少かつ興味深い存在です。

ラーマ6世の軍近代化計画と日本への製造発注

開発の背景には、ラーマ6世 (Vajiravudh) によるシャム軍の近代化計画があります。 父であるラーマ5世 (Chulalongkorn) の跡を継いだラーマ6世は英国留学の経験があり、当初は.303 ブリティッシュ弾 (7,7mm×56R) を使用する英国製SMLE小銃の導入を強く望み、実際に国王直属の精鋭部隊向けに個人購入するほどでした。 しかし、当時のシャム軍が新たな制式弾薬として8mm×52R弾の導入を進めていたことや、第一次世界大戦後の余剰兵器が存在したにもかかわらず英国側のSMLE小銃の提示価格が高額であったため、軍参謀らの反対により全軍への導入は断念されました。 一方、第一次世界大戦後の兵器需要の減少により工廠の稼働率維持を模索していた日本政府は、泰平組合 (三井物産、大倉組、高田商会による武器輸出組合) を通じて三八式歩兵銃をベースとした新型小銃の製造を提案しました。 高価なSMLE小銃を購入するよりも、安価な三八式歩兵銃をベースにシャム軍の新しい8mm×52R弾を使用できるよう再設計する方が経済的であったため、1923年に5万挺が日本へ発注され、仏暦2466年にちなんで「66式小銃」として制式化されました。

8mm×52R弾への対応と三八式歩兵銃からの再設計箇所

技術的な特徴として、外見は三八式歩兵銃に酷似していますが、より大型でテーパーの強いリムド弾である8mm×52R弾を装填および排莢するために機関部全体が再設計されています。 レシーバーは上下に幅広くなり、弾倉も底面が傾斜した独自の形状に変更されています。 照準器には三八式歩兵銃のラダー・サイトではなくタンジェント・サイトが採用され、フロント・サイトもリング状の基部を持たず銃身に直接固定される方式となっています。 また、フロント・バンドおよびセンター・バンドの固定方式が板バネから右側面からのネジ留めに変更されており、ボルト・ハンドルの基部が収まるレシーバー後部右側面の壁面が三八式歩兵銃よりも低く切り取られています。 全長は約1,245mmと三八式歩兵銃よりも約3cm短く設計されており、銃床は旧日本軍小銃の特徴である二分割の合わせ木ではなく、木目の荒い一体型の木材が使用されています。 薬室上部には菊花紋章の代わりに、チャクリー王朝の象徴であるスダルシャナ・チャクラの紋章と、タイ文字によるモデル名が打刻されています。

関東大震災による納入遅れとシャム軍での運用

本銃は発注直後の1923年に発生した関東大震災によって製造を担う東京砲兵工廠小石川工場が壊滅的な被害を受けたため、生産計画に大きな遅れが生じました。 その結果、小倉工廠での代替生産等も含めて5万挺すべての納入が完了するまでに約5年という異例の歳月を要しました。 納入後はシャム軍の主力小銃として部隊配備され、並行して採用されていたシャム・モーゼル (45/66式小銃) と共に運用されました。 両者は使用弾薬こそ共通でしたが、機関部の構造や外観は全く異なる別の小銃でした。 日本の造兵廠で製造された66式小銃の作りの良さは戦前の旧軍小銃に匹敵するものであり、過酷な東南アジアの環境下でも確実に作動しました。

専用設計の66式銃剣と独自の部品規格

66式小銃には専用の派生装備として、66式銃剣が存在します。 日本国内で小銃と共に製造されたこの銃剣は、柄の形状など一見すると日本の三十年式銃剣に酷似していますが、8mm×52R弾を射撃するための太い銃身外径に合わせてバレル・リングの径が拡大されており、三十年式銃剣との互換性はありません。 さらに、併用されていたシャム・モーゼル用の銃剣とも全く異なる設計となっており、小銃本体と同様に66式小銃のためだけに設計された特注品でした。 また、66式小銃には三八式歩兵銃と同一の構造を持つ遊底覆 (ダスト・カバー) が標準で装備されています。 小銃本体の部品構成に関しては、ネジのピッチに至るまで独自の規格が採用されており、シアなどごく一部の部品を除いて三八式歩兵銃との部品の互換性はありませんでした。

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※本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です。
※本ページ掲載品は日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
詳細画像
  • 第二次大戦期 シャム王国 (現在のタイ王国) 陸軍 シャム 66式小銃の全体・側面ビュー
  • 第二次大戦期 シャム王国 (現在のタイ王国) 陸軍 シャム 66式小銃の機関部内部構造の詳細
  • 第二次大戦期 シャム王国 (現在のタイ王国) 陸軍 シャム 66式小銃の機関部右側面の詳細