- 商品番号:ARC0073
国名:日本
時代:第二次大戦
種類:重機関銃
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【九二式重機関銃 について】
モデル概要
九二式重機関銃は、昭和7年 (1932年) に日本陸軍によって制式採用された重機関銃です。 ホッチキス系の作動機構をベースとした空冷式の機関銃であり、給弾は30発保弾板を用いて行います。 優れた命中精度と信頼性を誇り、日中戦争から太平洋戦争終結に至るまで、日本軍の主力重機関銃として戦線全体を支えました。
三年式機関銃からの火力強化と新型弾薬の開発
開発の背景には、先代の主力重機関銃であった三年式機関銃の火力不足に対する前線からの改善要求がありました。 三年式機関銃は三八式実包 (6,5mm×50SR) を使用していましたが、装甲目標や航空機に対する貫通力および威力の不足が指摘されていました。 これを受けて陸軍技術本部は、より大口径で威力の高い新弾薬の開発に着手し、並行してその弾薬を使用するための新型重機関銃の開発を進めました。 南部 麒次郎が設計した三年式機関銃の基本構造を踏襲しつつ、口径を拡大して各部を強化する形で再設計され、九二式重機関銃として制式化に至りました。
基本構造と各部の改良点
基本構造は三年式機関銃と同様で、作動方式はガス圧利用式を採用し、銃身周辺には冷却効果を高めるための大型の放熱フィンが多数設けられています。 レシーバー内部にはボルト・キャリアとして機能するガス・ピストンが備わっており、発射済み薬莢の抽出を確実にするため、レシーバー左側面の給弾部 (装填架) には、装填前の弾薬に強制的に油を塗布する注油機構が設けられていました。 九二式重機関銃では、使用弾薬として専用に開発された九二式普通実包 (7,7mm×58SR) を採用し、射程と威力が大幅に向上しています。 また、寒冷地において厚手の防寒手袋を着用した状態でも操作できるよう、握把が三年式重機関銃のスペード・グリップからハの字型の棒状へと変更されており、この握把は運搬時の利便性を高めるために上方に折り畳むことが可能でした。 リア・サイト付近のレシーバー上部には専用の光学照準眼鏡を装着できる設計となっており、三脚の微調整機構と相まって狙撃銃並みの高い命中精度を発揮しました。
戦線での運用と生産数
実際の運用において、九二式重機関銃は日本陸軍および海軍陸戦隊の主力としてあらゆる戦線に投入されました。 発射速度が毎分約450発と比較的遅く設定されていたため、連射時の銃身の跳ね上がりが少なく、光学照準眼鏡を用いた遠距離からの射撃において脅威的な制圧火力を誇りました。 交戦した連合国軍兵士からは、その遅い発射速度に起因する独特の射撃音から「ウッドペッカー」(Woodpecker) と呼ばれ恐れられました。 総重量が三脚を含めて約55kgと非常に重かったため陣地転換には苦労を伴いましたが、その堅牢さと信頼性は高く評価されており、満州国軍やインド国民軍などにも供与されました。 九二式重機関銃は、生産開始から終戦までに約45,000挺が製造され、過酷な環境下でも確実に作動する堅牢さと、特筆すべき命中精度によって日本軍の防衛線を支え続けました。
弾薬の共通化と軽量化を図った派生モデル「一式重機関銃」
九二式重機関銃の派生モデルとして、大戦後期に登場した一式重機関銃が存在します。 九二式重機関銃は、重量過多による機動力の低さや、セミ・リムドの専用弾薬である九二式普通実包を使用することによる兵站の複雑化という課題を抱えていました。 これを解消するため、九九式短小銃と共通のリムレス弾薬である九九式普通実包を使用できるように改良し、銃身の放熱フィンを小型化して大幅な軽量化を図った一式重機関銃が1941年に制式採用されました。
※本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です。
※本ページ掲載品は日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
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