商品番号:1873
国名:ドイツ
時代:第二次大戦
種類:軽機関銃/汎用機関銃
取扱店舗:東京店

MG34 汎用機関銃 (#1411)

¥550,000
税抜 ¥500,000
商品番号
1873
発売日
2026/09/29
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
MG34 Machinegun
国名
ドイツ
時代
第二次大戦
全長
1,219mm
口径
7,92mm×57
装弾数
ベルト給弾
【MG34 汎用機関銃 について】

MG34 汎用機関銃は、1934年にドイツ軍によって制式採用された、世界初の本格的な汎用機関銃です。 第二次世界大戦の全期間を通じて、ドイツ全軍および同盟国軍によって広く運用されました。 状況に応じて軽機関銃から重機関銃、対空機関銃、さらには車載機関銃に至るまで一つの銃で対応可能という設計思想は、当時の火器体系において極めて画期的でした。
MG34 汎用機関銃の開発の背景には、第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約による軍備制限が深く関わっています。 この条約によって重機関銃の開発と保有が厳しく制限されたドイツ軍は、歩兵の突撃に随伴できる軽量さと、三脚を用いた陣地防衛用の持続射撃能力を兼ね備えた「汎用機関銃」という新たな概念を生み出しました。 開発にあたっては、ラインメタル社に所属していたルイス・シュタンゲ (Louis Stange) が設計したMG30をベースとしています。 これをハインリヒ・フォルマー (Heinrich Vollmer) をはじめとする技術者たちが改良し、モーゼル社などが持つ技術や特許も統合して1934年にMG34として完成させました。
作動方式はショート・リコイルの反動利用式を採用し、ボルト先端が回転してレシーバーと噛み合うローテイティング・ボルト式の閉鎖機構を備えています。 使用弾薬は当時のドイツ軍標準である7,92mm×57弾を使用します。 給弾方式は非分離式のメタル・リンク・ベルトを基本としますが、フィード・カバーを交換することで航空機用の75連装サドル型ドラム・マガジンを使用することも可能でした。 照準器にはタンジェント式のリア・サイトを備えるほか、対空射撃用のスパイダー・サイトを装着するための基部も設けられていました。 トリガーは上下2箇所の窪みを備えており、上部の窪みを引くとセミ・オートマチック、下部の窪みを引くとフル・オートマチックでの射撃が可能です。 汎用性を支える重要な要素として迅速な銃身交換機構があり、ロックを解除しながらレシーバーをバレル・ジャケットに対して回転させることで、バレル・ジャケット後部を開放し、過熱した銃身を後方へと素早く抜き取ることができました。 一方で、構成部品の多くに高品質な鋼材の削り出し加工を用いていたため、非常に精密である反面、生産に多大な時間とコストを要するという課題も抱えていました。
実戦においては1936年からのスペイン内戦で初めて投入され、その高い発射速度と優れた命中精度により性能の圧倒的な優位性を証明しました。 その後の第二次世界大戦では、ヨーロッパから北アフリカ、東部戦線に至るあらゆる戦域でドイツ軍の歩兵分隊の火力支援を担いました。 専用の重三脚に搭載して光学照準器を用いれば長距離の持続射撃が可能であり、高い運用柔軟性を発揮しました。 しかし、その精密な構造ゆえに泥や砂などの汚れに対して敏感であり、過酷な前線環境では作動不良を起こしやすいという弱点も指摘されていました。
本銃の生産性の低さと汚れに対する弱さを克服するため、後にプレス加工を多用したMG42が開発され、歩兵用主力機関銃の座を譲ることになりました。 しかし、車載機関銃としては、四角いバレル・ジャケットを持つMG42が既存の戦車の銃眼 (ボール・マウント) に適合しなかったため、MG34の車載型バリエーションが重用されました。 このモデルはバレル・ジャケットを厚くし、冷却用の放熱穴を廃止するなどの改良が施されており、戦車の主砲同軸機関銃や車体前方機関銃として終戦まで生産と運用が継続されました。

【本個体の説明】

本品の薬室上面には「dot」及び「1944」の刻印が入っている事から、1944年にチェコスロバキアのブルーノ造兵廠 (Waffenfabrik Brunn) で製造された事が判ります。 また、フィード・カバーにはグロスフス製を表す「bpr」のサブ・コントラクター刻印が入っています。 各部のシリアルNo.は、薬室上面、レシーバー、フィード・カバー、バッファー・ハウジング、バット・ストック、バット・ストック基部が1411でマッチしており、ボルトについても手書きによりマッチしたシリアルNo.が入っています。 フィード・トレイのシリアルNo.については3234bとなっています。 その他、各部にアムト刻印が確認出来ます。 トリガー・ガード後部左側面には、ポルトガル軍向けに製造されたMG34に見られる「T」及び「A」のセレクター刻印が見られます。 尚、本品のグリップ・パネルは木製となっています。
本品のレシーバーやバレル・ジャケットといった金属部は、やや小傷や擦れ、経年による褪色の他、一部仕上げが落ちて金属の地肌が表れている箇所や若干の表面錆痕が見受けられます。 また、フィード・カバーやグリップ下端にはやや朽ち込み痕が目立ちますが、全体としては大きな欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製のグリップ・パネルについては、やや打ち傷や線傷が見られる他、右側グリップ・パネルの下部にひびが見られ、左右のグリップ・パネルともに下部前端に欠けが見られるものの、取り付けについては現状目立ったがたつきもなくしっかりとしています。 木製のバット・ストックについては、やや打ち傷や線傷、角の部分の若干の摩耗が見られますが、それ以外には現状大きな破損等は見受けられず、取り付けの遊びについても十分許容レベルです。 本品の二脚基部には1943年Steyr-Daimler Puch AG製を示す「kur 43」の刻印及びアムト刻印が打刻されています。 二脚の開度調整や折り畳み時のロック機能については問題ありません。 フィード・カバーの開閉やフロント・サイトの起倒、リア・サイトの調整操作、排莢口カバーの開閉、バレル・ジャケットの回転/分割については問題なく行う事が可能です。 前側の二脚取付部については、二脚の回転を制限するロックの掛かりがやや甘くなっています。 セーフティ・レバーの切り替えも可能ですが、トリガーとの連動はありません。
トリガーテンションの有る、ボルトが開いた状態で固定された旧加工品です。 (KK)


※本ページに掲載の商品は、日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
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