- 商品番号:10238
国名:アメリカ合衆国
時代:第二次大戦
種類:短機関銃
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【トンプソン M1928A1 短機関銃 について】
トンプソン短機関銃は元々サブ・マシンガンというジャンルが生まれる前の「個人が携行可能で機関銃のように連射できる武器」というコンセプトから開発が始まりましたが、新たなコンセプトの兵器ゆえ、当初の軍などの評価は決して芳しいものではありませんでした。 そんなトンプソンの最初の有効性を証明したのは軍ではなく、禁酒法時代の景気の良いギャングたちでした。 (この時はM1921とM1927モデルが主であったようです)。 このためオート・オードナンス社とトンプソン短機関銃は一時社会的イメージを落とし、この時期にオート・オードナンス社は経営の最大の危機を迎えたほどです。 ところが皮肉にもギャングたちの使用によりトンプソンの有効性は証明され、連邦捜査局 (FBI) や各地方の治安当局でも、こうした犯罪者に対抗するべくトンプソンM1928短機関銃が採用されました。 それと同じモデルがイギリスでは「トミーガン」の名称でコマンドの象徴と言われました。その後米軍でもニカラグアでの使用で実戦での実績も作り、ついに第二次世界大戦の幕開けと共にトンプソン短機関銃は本格的に各国軍に採用されるようになります。
トンプソンM1928A1短機関銃は、米陸軍によってそれまで限定的に調達が行われていたM1928短機関銃を1938年に標準調達品として制式採用したモデルです。 ハンドガードが従来のバーティカル・グリップ付の物からストレート・タイプとなった他、ハンドガード及びストック下部にスリング・スイベルが追加されました。 M1928A1は米国以外にもレンドリース法に基づき各国に供給されました。
その後、トンプソンM1928A1短機関銃の製造コストを下げるために各部を改良したトンプソンM1短機関銃の他、さらに撃針の固定化等の追加改良を加えたM1A1といったモデルも製造されました。 M1A1ではリア・サイトの変形を防止する為、三角形のリア・サイト・ガードが標準装備されるようになりました。また、元々はM1として製造された物の中にも、後にM1A1に準じた改修を受けてA1刻印を追加された個体も存在します。
しかしそもそも基本設計が量産向きとは言えず、既に始まっていた大戦での大量生産の必要性に応えることができず、その後のM3グリースガンにその座を明け渡す事になりました。
このような歴史からギャング映画や戦争映画で目にする有名なサブ・マシンガンであり、弊社でも人気の高い銃の1つです。【本個体の説明】
本品のレシーバー左側面にはシリアルNo.の他、「U.S. MODEL OF 1928 A1」及び「THOMPSON SUBMACHINE GUN CALIBRE .45 AUTOMATIC CARTRIDGE」の刻印が入っています。 また、レシーバー右側面には米国のパテント刻印の他、「AUTO-ORDNANCE CORPORATION BRIDGEPORT, CONNECTICUT,U.S.A」の刻印が入っています。 尚、レシーバー上面にはトンプソンのロゴが入っています。 ロア・レシーバーのシリアルNo.はアッパー・レシーバーのシリアルNo.とマッチしています。 本品はシリアルがSで始まる事からサベージ社製である事が判ります。 また、ハンドガード後端にはイリノイ州モリーンの木製玩具メーカーであったStrombeck Becker社を示す「M」の刻印が入っています。 バレル・フィンがあり、Lyman (ライマン) 社製のラダー・サイトが付いた仕様です。 カッツ・コンペンセーター表面の刻印についてもはっきりと残っています。 尚、セレクター及びセーフティはいずれも削り出しタイプの物が取り付けられおり、スリング・スイベルはフロント/リア基部共に削り出し製となっています。 また、アッパー・レシーバー左側面には、オート・オードナンス社検査官のGEG (Geroge.E.Goll) 刻印が確認出来ます。
本品のレシーバーや銃身といった金属部については、若干の打ち傷や擦れ、経年による褪色が見られるものの、全体に目立った欠損等は見られず、比較的良好な状態が保たれています。 木製のハンドガードやグリップ、バット・ストックについても、やや打ち傷や線傷、極小の欠け等が見られるものの、現状大きな破損等は見られません。 グリップはハンドガードやバット・ストックに比べてやや暗い色合いとなっています。 尚、ハンドガードとグリップの取り付けはがたつきもなくしっかりとしています。 バット・ストックの取り付けは、やや遊びが見られるものの、固定自体はしっかりとしており、着脱についてもスムーズに行えます。 バット・プレート部は、若干の打ち傷や擦れ、表面錆痕が見られるものの、目立った変形等は見られず、ストック内コンパートメントの蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 マガジンの着脱やリア・サイトの起倒・調整についても問題なく行う事が可能です。 また、セレクター・レバーやセーフティ・レバーの切り替えも可能で、セーフティ・レバーは安全位置でトリガーがロックされます。
付属のマガジンはオート・オードナンス製の20連タイプで、マガジン表面にはやや小傷や擦れが見られるものの、目立った凹みや変形等は見られず、オリジナルのブルー仕上げも比較的残っています。 尚、マガジン・スプリングは入っています。
トリガーテンションの有る、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 (KK)
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