先日のM39のブログに続いて、またしてもフィンランド・ モシンナガンの話になるのですが、またしても気になっちゃったところが見つかりました。
これですコレコレ、M91です。 帝政ロシア時代のモシンナガンにフィンランドが手を加えた……という流れの銃ですね。
東京店の在庫の2挺を比べてみると、銃身の形状が異なっています。 上の個体は段差がついていて、下はフラットですね。
2挺の刻印を比べてみると、フラットな銃身の個体は1942年製となっており、段差付き銃身の個体は残念ながら分かりやすい製造年の刻印は見られず……。
どうも、段差付きの個体は1926年から1927年までの2年間だけ生産されたそうです。 ゆえにこの個体も1926年か1927年のどちらかです。
フィンランドはモシンナガンをよりヘビー・バレルにしようと計画しましたが、旧来の銃剣に適合させる為に銃口付近を細く絞りました。 それで銃身に段差が付いたわけですね。
さかのぼって第一次世界大戦後、独立を果たしたフィンランド国内にはモシンナガンが21万挺以上残されており、なし崩し的にモシンナガンを小銃として装備しましたが、かなりの数が「ボロボロ」でした。
もともと帝政ロシアの生産精度の悪さも相まって、使用に耐えないモシンナガンがあまりにも多かったため、銃身の交換やストックの載せ替えによってモシンナガンを再生する事業を行いました。 そこで生まれたのが今回のM91です。
(左が段差付きバレルのストック、右がストレート・バレルのストックです)
M91の再生は二次大戦が終わるまで長く続けられており、特徴に幅が出ています。
古い段差付きバレルの個体は、ロシア仕様のスリング・ホールが開いていますが、1942年の個体はフィンランド仕様のスリング・スイベル付きの基部に交換されています。
フィンランドのモシンナガンについて、衝撃的な事にフィンランドはレシーバーを一切生産していないんですとか!
フィンランド製モシンナガンとされている銃は、あくまで銃身やストックの交換をされたもので、レシーバーはロシア製 (あるいは生産を委託されたアメリカ製) で、タングの裏面を見ると生産された場所が判る……!?
今回の段差付きバレルの個体は1900年のイジェフスク製でした……!
本当にレシーバーを生産しておらず、全て使いまわしがまかなっていたしたら、スゴイ割り切りですよね!!