ユーゴ三兄弟比較 (後編)

こんばんは、レナートです。


前回に引き続き、ユーゴのボルトアクション三兄弟を比較していきます。
(※M48は先日販売済みになりましたが、何卒お付き合いください...)


ボルト・ハンドル周りはストレート/ターンで形状の違いはさておき、ここでもM48はM24/47とM98/48の「中間的な選択」をしています。  


M98/48 (Kar.98k) はボルトを起こしやすいようにストック側に凹みがありますが、M48にはありません。
その代わり、球形ボルト・ハンドル先端裏面は平面になっていました (Kar.98aなど一部の小銃でも見かけるボルト・ハンドル形状ですね)。 
M48のそれはストックの削り加工の手間を省略しつつ、ボルトを操作しやすくするため...だと思います。 


ストックは各金具、スリングの形式が異なり、三者三様
って感じです。
それぞれ使用されている木材も異なり、M24/47はバーチ (ブナ) 単材、M98/48は元となったKar.98kの仕様にもよりますが在庫品はブナの集合材 (ラミネート)、M48はエルム (ニレ) 単材となっています。 


M98/48(上)からM48B(下)に受け継がれた要素は「カップ型のバット・プレート」、「ストック貫通式のスリング取り付け穴」の2点。
ボルト分解時に使用するディスクはオミットされています (Kar.98kでも大戦後期の生産品はディスクが省略されています)。 


顕著に異なる点としてはストックの厚さ...M24/47とM98/48ではほぼ同じ厚さですが、M48は露骨に太い! 実際に握ってみるとぼってりと分厚い感覚があります。 


計測してみるとグリップの厚さはこんな感じで、M48ではM98/48よりも約5mmも増厚されています。 ユーゴ製の軍用銃には主にディナル・アルプス山脈で採れるブナ材かエルム材 (ニレ) を使用していたそうです。 ニレはブナと比べてしなやかで柔らかいため、ストックに使用する際に強度的な不安があったのかもしれません。 戦後は独自の共産主義体制を敷いたユーゴなので、国産兵器量産に関しても材料は自国領内で調達できるものに限られますから、必然的に「いっぱい生えてるニレの木でストック作るしかないし、分厚くしなきゃ...」となったのかもしれませんね。 ということで、細かいところですがユーゴ三兄弟比較でした。
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