侮れない再現度、Poly Tech製M14(S)

こんばんは、レナートです。 


買取でやって来ましたパッと見はM14...なんですが


中国のPoly Tech (Poly Technologies) 社が1980~90年代初頭にかけて数年間だけ生産した、民間向けコピー生産品である「M-14/S」です (逆に珍しい)。
米国製の民間セミオート版たるスプリングフィールド M1Aは1974年頃から生産されていますので、一応名称も被らないように配慮?されているようです。
M-14/Sはセミオート・オンリーなので当然セレクターはなく、(1990年代後半に生産されたM1Aのように) ストックのセレクター・レバー用カットアウトも無い仕様となっています。 


Poly TechのM-14/Sは一貫して福建省竜岩の国営第356工廠で製造されています (販売済みですが、中国製のノリンコAK-47にも386工廠の刻印があります)。
中国からの輸出に関してはPoly Tech、ノリンコの両者が行ったようで、ちょっとややこしいですね。 


上段がPoly Tech M-14/S、下段がスプリングフィールド製の軍用M14です。
コピー品と侮るなかれ、両者を見比べてみても大きな差は無いように思います。 写真には写っていませんが、一応フロント・スイベルの位置が少し異なるなど違いはありますが、パッと見だとそのぐらいかな~といった感じ (未検証ですが、一部のネジはミリ規格になっているそうです)。
全体的な造りやパーカー仕上げなどもしっかりしており、安さ重視の安直コピー品ではなく、リバースエンジニアリングな雰囲気を感じます。


出来からしてM14をリバースエンジニアリングしたと仮定しますと、中国が現物を手に出来るチャンスはそう多くないと思いますが...考えられる可能性としては、
1.ベトコンと協力関係にあった頃、ベトコン経由で米軍からの鹵獲品を入手した
2.ベトナムと関係悪化後の中越戦争において、ベトコンの使用したM14を再鹵獲して入手した
のいずれかでしょうか (写真手前側のベトコン兄さん、鹵獲M14を使っています)。 


Poly Tech M-14/Sは時期により米国の規制があり、フラッシュハイダーの着剣装置有/無のバリエーションがあるそうですが、本品は初期の着剣装置「有」タイプです。 軍用M14と同じですね。 


バットプレート部は軍用と同じショルダー・レスト、コンパートメントを備えた構成です (後期はゴム製リコイル・パッドになっているとか)。 


パッと見軍用の民生品、Poly Tech M-14/Sでした。 M-14/Sは米国の規制により約6年間生産終了になってしまった歴史があり、コピー生産品とはいえ意外とレアな銃だったりします。 とはいえ民生モデルなので、M14系としてはお値打ちな価格となっていますので、希少な軍用M14の代用にもおススメです。 それでは~
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