戦後各国でライセンス生産されたモシンナガン M1944 騎兵銃を紹介します。 上段がポーランド、下段がハンガリー製です。
(比較対象となるロシア製のM1944 騎兵銃の在庫がないので恐縮ですが) 戦後の余裕のある時期に生産されたこともあってか、どちらの銃もツールマークや表面仕上げは綺麗で、丁寧に製造されたように思います。
(特に戦後ポーランド銃器全般に言えることですが、刻印もキレイ!)
ロシア製のM1944騎兵銃は1947年まで生産されていますが、それらの戦後生産品にはスパイク・バヨネットのロック部分に展開時により強固に固定する為の「爪」が追加されました。 これらの戦後衛星国製モシン・カービンも例に漏れず爪が追加されています。
着剣装置まわりは戦後ロシア製を参考にしていのに、ストックの前後スイベル・ホールは戦中仕様になっています。 これはフロントは保護金具がコの字板の簡素なタイプ、リアに至ってはストックに穴が空いているだけの仕様で、本国ロシアでは1941~42年頃から終戦まで見られる戦時簡略仕様となっています。 (なので独ソ戦後半に採用されたM1944騎兵銃は基本的に簡易スリング・ホールを備えています)。
M1891歩兵銃 (1908年以降) やその近代改設計型のM1891/30歩兵銃、M1938騎兵銃ではこれらの楕円に長方形の穴が空いたプレートにて保護されている形式がお馴染みかと思います。 大戦中は増産に伴う簡略化でこの仕様を辞めてしまうんですよね...。
こちらも戦後生産品である、中国の五三式騎銃です (刻印がちょっと見づらいですが、しっかり漢字刻印が入っています)。
この五三式、在庫している個体は豪華なタイプ(?)の保護金具がついていました。 特にストックが交換されたり、金具が後から追加された形跡もありません。 推測になってしまいますが、恐らくライセンス生産前にポーランドやハンガリーに供与されたモシンナガン(サンプル品)は戦中型のパーツも混在した個体、中国のサンプルは戦後型で統一されていたのかもしれませんね。 ということで、細かいことですが戦後製銃器にも戦中生産品の面影が...!という話でした。
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