- 商品番号:K10275
国名:イギリス
種類:連発式拳銃
- 【アダムス・ディーン M1851 54-bore セルフ・コッキング ネービー・リボルバー について】
アダムス・ディーン M1851 セルフ・コッキング ネービー・リボルバーは、1851年に英国陸軍と海軍に採用された、.442口径 (54-bore、約11,2mm) の軍用大型ダブル・アクション・リボルバーです。
ロバート・アダムス (Robert Adams) が設計したAdams-Deane社のアダムス M1851 リボルバーのハンマーにはスパーがなく、現代で言う所の「ダブル・アクション・オンリー (DAO)」で作動するリボルバーでした。 アダムス リボルバーはダブル・アクションのみだったため、「ダブル・アクション・リボルバー」とは呼ばれず、「セルフ・コッキング・リボルバー」と呼ばれていました。 英国のいくつかのメーカーでもライセンス生産が行われましたが、本品はオリジナルのAdams-Deane社製の品です。
フレームの前方に出たシリンダー軸は、フレーム前部右側面の「指で摘まめるスクリュー式のロック」により固定されており、「指で摘まめるスクリュー式のロック」が回りすぎて外れないように、小さなネジで留められています。 シリンダー軸を外すには、先ず小さなネジを外し、「指で摘まめるスクリュー式のロック」を半時計周りに小さなネジに当たるまで回転させ、シリンダー軸を前方に抜くと、シリンダーが外れます。 このロックにより、不用意にシリンダーが抜け落ちてしまう恐れはありませんし、シリンダー軸も完全に抜け落ちないでシリンダーが外れるまでの位置に前進したら止まるようになっています。 フレーム右側面後部にはスプリング式のセーフティを備えており、セーフティをシリンダー側に押し込む事により、シリンダーが固定されハンマーと雷管が接触しないようになり、安全に携行する事が可能でした。 また、フレーム左側面後部にはスプリング式のセーフティを備えており、トリガーを僅かに引きながらハンマーを少し起こした状態でセーフティ上部をフレーム側に押し込む事により、ハンマーの前方にセーフティが入り込むようになっています。 射撃時にはトリガーをそのまま引くだけで、セーフティがスプリングによりフレームとは逆方向に動き、自動的に解除されます。 本品は多くのアダムス・リボルバーと同じく、当初からローディング・レバーは取り付けられていません。 英国陸軍では1856年にボーモント・アダムス M1856 リボルバーを採用するまで本銃を使用しました。 英国連邦各国や英国植民地では、更に長い期間アダムス・ディーン M1851 リボルバーを使用しました。 米国南北戦争時には南北両軍によって大量に使用され、幕末には日本にも輸入されました。 (MM)
【本個体の説明】
本品は本体 (フレーム) の上面に「DEANE, ADAMS & DEANE, 30, KING WILLIAM ST .T., LONDON BRIDGE」のAdams & Deane社の刻印が入っています。 また、フレームの右側面下部には「ADAMS PATENT No.15214.R.」の刻印が入っていますが、これはパテントNo.ではなく、シリアルNo.を示しています。 シリンダー表面にはロンドン・プルーフ・ハウスの刻印が交互に打たれている他、フレームのシリアルNo.と同じ「No.15214.R.」の番号が打刻されています。
全体的にとても丁寧な仕上げが施されており、フレームや銃身といった鉄部には、英国製独特のオリジナル・ブルー仕上げがかなり良い状態 (ブルー90%以上) で残っています。トリガー・ガードの外側のブルーは多くが落ちていますが、トリガー、ハンマー、シリンダー軸は白磨き仕上げの為、違和感はありません。 一部に経年の使用痕と極小のスポット的なブルー落ちがあるだけで、極美品と言うのに相応しい素晴らしい程度です。 繊細なチェッカーリングが施されたグリップも打ち傷等はほぼ無く、非常に健全です。
作動については完全良好で、トリガーを引いてダブル・アクション操作を行うと、シリンダーが非常に歯切れ良く回転します。 シリンダー軸を前方に引き抜いてのシリンダーの着脱についても問題なく行う事が可能です。 銃身内は錆等も少なく、銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、ライフリングについても良好に残っています。 パーカッション・ニップルについても若干の時代錆を除いて目立った欠けや変形は見られず、火穴も全て通っています。
弊社で扱っている古式銃の中でも、トップクラスの程度の品です。オリジナルのAdams-Deane社製を示す レシーバー上の長い刻印も魅力です。英国製は一挺一挺の魅力が異なりますので、本品と全く同じ品は弊社でも今までに扱ったことのない希少品です。 銃身基部、フレーム、トリガー・ガード、エンド・キャップに緻密なアラベスクの唐草模様が入っています。 銃身先端とシリンダー前部には英国製リボルバーの特徴でもある飾り彫刻が入っています。 本品はシリアル No.から1856年頃に製造され一般用の高級品として販売された品で、官給品ではなく将校の私物として使用された品と思われます。 (MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 33.6cm、銃身長: 15.5cm、口径: 1.2cm、銘文: ADAMS PATENT NO.15214R )
【その他の情報】
昭和45年 8月11日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 銃口から薬室まで通っている事を確認済みです。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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