商品番号:K10218
国名:フランス
種類:連発式拳銃

フランス Antoine Robert社製 水平二連管打式拳銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃)

¥2,200,000
税抜 ¥2,000,000
商品番号
K10218
発売日
2026/05/15 19:00:00
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
French Side-by-side Percussion Pistol
国名
フランス
全長
335mm
口径
15,5mm
装弾数
2発
【フランスAntoine Robert社製 水平二連管打式拳銃について】
本銃は元々は 18世紀中期 (1750年頃) にフランスで作られた火打ち石水平二連銃身の二連発拳銃です。 19世紀中期 (1840-50年頃) にサン=テティエンヌ (Saint-Etienne) で現在の管打ち式に改造されました。 フランスで最も有名な銃砲生産地であるサン=テティエンヌで製造された品です。 サン=テティエンヌは古くから "サン=テティエンヌ造兵廠" があったため、フランス革命中にはArmeville (武器の街) またはCommune d'Armes (武器のコミューン) と改名されたほどです。 右側のサイド・プレートには「Antoine Robert」の製造者名が、左のサイド・プレートには「Saint-Etienne」の街の名前が刻まれています。 どちらもイタリック体と呼ばれる流れるような書体で刻印も薄くなっているので判読が難しく、登録証には「S. Erzrdnnd = S.Etienne」「Antornd Jiokest=Antoine Robert」と審査員が見えたように記載されています。 Antoine Robert社は、Saint-Etienneで銃工登録がなされており、同社の製品が現存しており刻印の確認はしてあります。 しかしながら、この書体を見ても専門家ではない限り刻印が「Saint-Etienne」「Antoine Robert」とは読めないので、登録証の記載はそのままにしています。

水平に並んだ銃身はラウンド (丸型) バレルになっています。 金属部分は白磨きの鉄製です。 全長約34cmで口径15,5mmの中型拳銃でありながら、二連銃身である事も加えてかなり立派な銃です。
フリント・ロック (Flintlock)、日本語で火打ち石式又は燧発式と呼ばれる1700年代の点火方式で、1840年頃より主流となったぺーカッション・ロックに多くが改良されましたが、本品のような当時でも百年は経っていそうなオーソドックスな水平二連銃身の銃がコンバートされた例は珍しいです。 18世紀のフランスにおけるフリントロックの最高潮期に作られた典型的な水平二連拳銃です。(MM)

【本個体の説明】
本銃は古式銃としては良い保存状態です。 銃身とサイド・ロック以外にの鉄製金具のトリガー・ガード、ラム・ロッド (槊杖) 口金具/保持金具、グリップ・エンド・キャップ、やその他の飾り金物の全てが白磨きの鉄製になっています。 それらには表面の時代錆はありますが、朽ち込み錆などがない程度の良い品です。 グリップ・キャップやトリガー・ガード、槊杖の口金具には大砲、剣、銃槍、鎗、斧、鎌、甲冑といった武具類、旗やメダル、太鼓、ラッパといった戦いを鼓舞する様々なモチーフが草花やアカンサス模様と組み合わせて、美しく彫りの深いレリーフが施されています。 銃身にも同じように、武具や太鼓をアカンサス文様と合わせた金象嵌が入っています。 鉄部全体には目立った傷や補修、ガタも見られず、健全な品です。 また、銃身にも飾り花模様の立体的な彫刻が施されています。 木部には経年使用の傷が多少ありますが、時代を考えると許容範囲内の保存状態です。 フル・ストックと呼ばれる銃口まで伸びたストックは濃い色合いになっています。 本体下から見た木部 (トリガー・ガードの前部の左右の位置) に横断するようにヒビが入っていますが、補修済みで、ヒビと言うよりヒビ割れ跡が確認されます。 また、銃床前部左側面にも一部ヘアライン・クラックが見られます。 こうしたヒビは本個体のみの欠点ではなく、同時代同型の水平二連拳銃は木部のこの場所が構造上薄くなってしまい、製作されてから200年以上経った現在、多くの同型品に共通した問題点となっています。 そのため、弊社では許容範囲の傷と考えています。 細かい傷以外は総じて表面の仕上げも含めて綺麗です。 右側のサイド・ロックはメイン・スプリングの固定ネジが甘く、サイド・プレートを外した際に木部に傷がつく恐れがあります。 分解しなければ問題はありません。
フリント・ロックの有鶏頭と呼ばれるハンマーの形状が有鶏頭 (鶏の頭) ではなくなっていますが、オリジナルの個性的な形状をしています。 フリント・ロックの火打ち石を挟むネジのデザインを残した、ユニークかつ洒落た、大変珍しい形状です。このハンマーの形状が本品の個性を際立たせています。  作動もハーフコック、フルコックとも完全に作動します。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 パーカッション・ニップルやハンマーについても変形や欠けなどは見られず、良好な状態が保たれています。 先端が象牙でできた木製のオリジナルのラム・ロッド (槊杖) が付属しています。

本品のような大型の火打石式の面影を残した管打ち式の水平二連拳銃は、国内での現存数も少なく、非常に貴重な品です。 弊社が自信を持ってお勧めできる逸品です。 (MM)(KK)

【登録証説明】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 33.5cm、銃身長: 17.8cm、口径: 1.55cm、銘文: S. Erzrdnnd Antornd Jiokest)

【その他の情報】
昭和44年8月20日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 銃身は銃口から薬室まで貫通しています。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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