- 商品番号:K10215
国名:アメリカ合衆国
種類:連発式拳銃
- 【スタール M1858 ネービー リボルバー について】
スタール M1858 リボルバーは、1858年頃から1860年頃にかけて製造され、南北戦争で使用された代表的な6連発の管打ち式の拳銃で、古き良き時代の無骨な外見をした典型的な軍用拳銃です。
スタール リボルバーには、ダブル・アクション・モデルであるM1858及び生産性を上げるためにシングル・アクションのみとしたM1863と呼ばれるモデルが存在し、ダブル・アクション・モデルは、現在のダブル・アクションとシングル・アクションの中間的な特殊な構造になっています。トリガーは実際にはハンマーをコックさせるだけの働きしかなく (故にトリガーと呼ばずに "セルフ・コッカー (Self Cocker)" もしくは "コッキング・レバー" と呼ぶ場合もあります)、トリガー・ガード内側後部にある一見するとセーフティのような非常に小さいセット・トリガーを押し込む事によりハンマーがリリースされます。 そのため、この小さなトリガーは "リアル・トリガー (Real Trigger)" もしくは "アクチュアル・トリガー (Actual Trigger)" と呼ばれる場合もあります。 ダブル・アクション・モードとシングル・アクション・モード (正しくは "セルフ・コッキング・モード") の切り替えは、前方の大きなトリガー (セルフ・コッカー) の背面にネジにより取り付けられている”ラグ”を上下させる事により行う事が可能です。 ラグを上方にスライドさせてダブル・アクション・モードにした後、セルフ・コッカーを引いた場合、”ラグ”の後部にある突起がフレーム内まで入り込むため、セルフ・コッカーを深く (後部に) 引く事が可能となります。 後方に引ききったセルフ・コッカーの後部がリアル・トリガーを押し込む事でセルフ・コッカーの操作と連動して持ち上がったハンマーがリリースされ、通常のダブル・アクションのように作動します。 一方、”ラグ”を下方にスライドさせてシングル・アクション・モードにすると、セルフ・コッカーを引いた際に、ラグの後部にある突起がトリガー・ガード内側に干渉し、セルフ・コッカーがリアル・トリガーを押し込む手前で止まります。 これにより、セルフ・コッカーを完全に引ききった際にもハンマーがコックされた状態で止まり、実際の発射はセルフ・コッカーから指を離して後方の小さなリアル・トリガーを引く事により行います。 この構造は、スタール リボルバーだけに見られる非常に珍しい構造です。 また、一体型に見えるフレームは、シリンダー後方のサム・スクリューを外すとロックが外れ、銃身が前に倒れます。この中折れ方式を英語では「トップ・ブレイク」と呼びます。 金属薬莢を用いるトップ・ブレイクは、中折れした際に空薬莢を排莢しますが、本銃は管打ち式のため、その必要はありません。 本銃の場合、中折れと同時にシリンダーが外れる仕組みになっています。 他の管打ち式回転拳銃と同様に、装填した予備シリンダーと交換することで素早く射撃を再開できるようになっています。もちろん予備のシリンダーがなくても、本体からシリンダーを外した方がより効率的に装填することができます。 サム・スクリューを外してシリンダーを取り外す方法は、レミントン製のパーカッション・リボルバーに比べて手間がかかるもので、この銃がポピュラーにならなかった一因と言えるでしょう。
ダブル・アクション式のスタール M1858 リボルバーには.44口径のM1858 アーミーに加えて、.36口径のM1858 ネイビーの2種類が製造されました。 アーミー・モデルとネイビー・モデルは外見的に非常に似ていますが、リコイル・シールドやローディング・グルーブの形状は僅かに異なっています。 .44口径のスタール M1858 アーミーは、生産された約23,000挺のうち、21,000挺が北軍に納入されました。 一方、.36口径のスタール M1858 ネイビーの生産数は、僅か3,000挺ほどと言われており、アーミー・モデルに対して遥かに希少となっています。 それに比べコルト M1851 ネービーは米本国の工場で約21万5千挺、英国のLondon工場で約3万8千挺~4万2千挺が生産され、合計約25万7千挺も生産されました。 同じネービーでもザックリと百分の一しか生産されていない希少品です。(MM)
【本個体の説明】
本品のフレーム右側面には「STARR. ARMS. Co. NEW. YORK.」のメーカー刻印が小さな文字ながら鮮明に入っており、フレーム左側面には「STARR'S PATENT JAN. 15. 1856.」のパテント刻印もハッキリと確認出来ます。 本品のフレーム (ハンマー付近)、トップ・ストラップ (ラマーに隠れる銃身基部付近の下部)、銃身 (ローディング・レバーに隠れる銃身基部)、ハンマー (基部)、トリガー・ガード、バック・ストラップのシリアルNo.は1571でマッチしており、シリンダーのみシリアルNo.が103となっています。 銃身基部左側側面、トップ・ストラップ 前方左側側面 (銃身が捩じ込まれる部分)、フレーム後部左側面 (リコイル・シールドの後方) の三ヶ所に同じ「T」のインスペクター刻印が入っている他、フレーム内側には「S」の刻印も確認出来ます。
本品の銃身やフレームと言った金属部にはブルー仕上げが大部分に残っており、若干の表面錆痕や経年による褪色、一部に朽ち込み痕が散見されるものの、全体としては大きな等なども見られず、あたかも第二次大戦中の銃のような非常に良い雰囲気となっています。 木製グリップの下部に時代傷 (小さな欠け) が散見され、表面に全く気にならない程度の古傷があります。 グリップの取り付けについては、がたつきもなくしっかりとしています。 作動については完全で、セルフ・コッカー背面のラグによるシングル/ダブル・アクションの作動の切り替えについても問題なく行う事が可能です。 セルフ・コッカーを引くとシリンダーが正常に回転し、ハンマーが持ち上がり、後方のリアル・トリガーが引かれるとハンマーがスムーズに落ちます。 シリンダーのパーカッション・ニップルについては、殆ど使用されていないような完全品で、変形や欠けなどは見受けられません。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、ライフリングは深くはっきりと確認出来ます。 ローディング・レバーはやや遊びが見られますが十分許容レベルで、キャッチもしっかりと掛かります。
当時の米国製管打ち式リボルバーとしては珍しいダブル・アクション式であるという点のみならず、特殊なシングル/ダブルの切り替え構造やトップ・ブレイク方式を備えた本銃は、コレクションとして所有する楽しみに加えて、メカニズム好きには大きな魅力となるでしょう。 ネービーとアーミーの両モデルの中でも最高の状態です。 特に ネービーはアーミーに比べ希少価値が高いため、程度を重視される方は本品を逃すとこれ以上の品は手に入らないと思います。 (MM)(KK)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃、全長: 33.0cm、銃身長: 15.2cm、口径: 0.9cm、銘文:STARR. ARMS. CO. NEW YORK)
【その他の情報】
昭和47年3月2日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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