- 商品番号:ARC0006
国名:フランス
時代:第一次大戦
種類:ボルト・アクション
-
同モデルや関連アクセサリー類はこちら 本モデル関連の弊社ブログ一覧はこちら
【ベルチェー Mle 1916 歩兵銃 について】
制式採用の概要と運用史
ベルチェー小銃は1890年からフランス軍が制式採用した、8mmレベル弾を使用するボルト・アクション・ライフルの一連のシリーズです。 採用後も改良が続けられ、1939年に生産が中止されてからも第二次世界大戦終結までフランスを象徴する主力小銃でした。 一部のベルチェー小銃は戦後もフランスの海外植民地で使用されました。 ベルチェー小銃はMle 1890 (Modele 1890=1890年型) から改良が繰り返され、Mle 1916 (Modifie 1916=1916年改造型) まで各種のバリエーションが開発されましたが、基本設計は全く同じものでした。 また、外観に変化はなかったものの8mm Mle 1932弾や7,5mm Mle 1929弾にリチャンバーされたモデルなど、1920~30年代に更なる改良が加えられました。
騎兵銃の開発経緯とエンブロック・クリップ方式の導入
Mle 1890 騎兵銃はグラス歩兵銃の改良/短縮型であったグラス Mle 1874 騎兵銃の後継騎兵銃として乗馬部隊に配備されました。 歩兵部隊には当時画期的な無煙火薬を使用する連発銃であるレベル Mle 1886/M93 歩兵銃が支給されていましたが、チューブ・マガジンを使用していた事から短縮型の騎兵銃は作られませんでした。 そのため、乗馬兵科や砲兵といった小銃を補助火器とした部隊には依然旧式であった単発のグラス Mle 1874 騎兵銃を使用していました。 ベルチェー小銃はレベル Mle 1886/M93 歩兵銃の作動機構を改良し、マンリッカー方式のエンブロック・クリップを使用する装填方式を取り入れて開発されました。 この改良はフランス領アルジェリアの鉄道技術者であったエミール・ベルチェーによって行われました。 1888年にドイツが同じエンブロック・クリップ方式のマンリッカー方式のGew.88小銃を採用したのに対し、フランスも同じ方式のベルチェー小銃を1890年に採用したのは、どれほど双方が意識し合っていたのかが窺い知れます。
歩兵銃モデルの採用の遅れと装弾数の課題
しかしながら、フランス軍が当初採用したベルチェー小銃は、騎兵銃もしくは砲兵銃と呼ばれる短いモデルのみで、歩兵銃モデルの採用は20世紀初頭まで持ち越されました。 エンブロック・クリップ方式のベルチェー Mle 1890 小銃はレベル小銃とは異なり、全長に関係なく装弾数は同じであった事から、歩兵銃と騎兵銃の二種類が同時に採用されても問題はなかったものの、旧式になりながらも8連発のレベル Mle 1886/M93 小銃が大量に配備されていたため歩兵銃の採用は見送られました。 また、ベルチェー小銃の3発という装弾数が他国の主力小銃の平均的な装弾数であった5発より少なかった点も理由の一つとして挙げられます。
5連発化と時代に翻弄された運用
ベルチェー・シリーズの最終型であるMle 1916に至ってようやく装弾数が5発に増やされ、それに伴い銃床から金属製のマガジンが下部に突き出すような形状へと変更されました。 第一次世界大戦中は装弾数の変更による銃本体とクリップの更新が滞り、現場では3発と5発のベルチェー小銃とクリップがそれぞれ混在する事により混乱がもたらされたと言われています。 ベルチェー・シリーズの小銃は、連発銃の進歩の只中に登場したがゆえに、時代に翻弄された銃とも言えるでしょう。 また、第一次及び第二次両大戦の勃発によるフランスの工業力の遅れがベルチェー小銃を長期間第一線で使用する事にも繋がりました。
※本ページ掲載品は弊社販売実績参考品 (非売品) です。
※本ページ掲載品は日本国内の基準に準じた加工が施された無可動実銃です。
- 詳細画像

