鉄錆地鐙 (戸)(10) 【100】

¥44,000
商品番号
A10382
発売日
2017/10/22
在庫
1
国名
日本
アイテム説明
【鐙について】
鐙(あぶみ)とは馬具の一つで鞍から左右一対(一双)を吊るし騎乗時に足を乗せて置いたり、登るときに足をかけたりする物です。 国外(そして明治以降の日本も含め)では爪先だけを乗せ、足全体を乗せる物ではありませんでした。弊社で取り扱っている鐙は日本古来(平安時代末期の舌長鐙が原型と言われている)からの形を有する「足を単にかけるのではなく、踵を含む足全体で踏む鐙」です。他国の鐙に比べかなり大きくなり装飾を施すのには格好の素材となりました。 その為に実用性より装飾性を重視する様になり、比較的大きさが一定(甲冑と違って使用者の体格に左右されなかった)であった事から、献上品や御下品、贈呈品の対象となりました。 鞍と合わせて華麗な装飾を施されている儀礼時にのみ使用する豪華絢爛な品も現存しています。 蒔絵、銀象嵌、螺鈿、沃懸地とありとあらゆる日本の伝統装飾技術を鐙に施し、騎馬出来る上流階級の家格を表す重要な道具となり、現代では収集品の一分野として研究が進められています。

【鉄錆地鐙(一双)について】
踏込(ふんごみ)以外の表面は鉄錆地、踏込は朱漆塗りになっています。 紋板に装飾的な透かしはありませんが刺鉄(さすが)の形に抜いており、刺鉄をすっぽり収めることができるのが変わっています。 刺鉄とは鐙革(あぶみがわ)に差し込んで固定するための爪状の金具です。 ?具(かこ)の中に収まり、通常は鐙の内側に倒れるようになっています。 本品のような鐙は鉄鐙(かなあぶみ)と呼ばれており、通常は踏込に漆塗りの木板が張られますが本品には木板は張られておらず鉄地に直接朱漆が塗られています。

鳩胸に錆、踏込に漆の剥げが見られます。 装飾の無い実用的な鐙ですが、鉄錆地は鉄味が良くよく鍛えられた良質な品です。

文章中の美しいといった表現はあくまで主観であり、状態の記述についても160年以上前に作られた骨董品のため、さらに武具の性質上、時代物としては健全でも経年による擦れ、小傷、ヤケなどが見られる場合がございますので、実際に現物をご覧になった上でご購入されることをお勧めいたします。