- 国名:イタリア
時代:第一次大戦前
種類:無可動古式銃
- 【スプリングフィールド M1795 フリント・ロック マスケット (デビッド・ペデルゾーリ社復刻品) について】
スプリングフィールド M1795 フリント・ロック マスケットは、アメリカ合衆国で初めて規格化されて生産された制式マスケット銃です。 本銃は.69口径 (約17,5mm) の滑腔銃身を備え、黒色火薬と紙製薬包を使用する前装単発式の火打石式 (フリント・ロック式) 小銃でした。 1795年にスプリングフィールド造兵廠で製造が開始され、1818年頃までに約8万挺が生産されました。
本銃の開発は、独立戦争を経て新たに成立したアメリカ合衆国が、自国での軍用小火器の製造体制を確立する必要に迫られた事に端を発します。 1777年にはスプリングフィールドに兵器庫が設けられており、その立地は原材料の調達や輸送、水力利用に優れ、さらに海上からの攻撃に対して安全であることが評価されました。 1794年、議会は国営造兵廠の設立を決定し、ワシントン大統領の指示でスプリングフィールドとハーパーズ・フェリーが選定されました。 このうちスプリングフィールドでは、フランス製のシャルルヴィル M1763 マスケットを基にした国産マスケットの生産が開始されました。
スプリングフィールド M1795 フリント・ロック マスケットは、銃剣の装着を前提とし、ロック・プレートには「US」の筆記体や鷲の刻印、そして「SPRINGFIELD」の銘が刻まれました。 これは新生国家の公式兵器としての性格を明確に示すものでした。 尚、初期の生産品では銃剣ラグが銃身下部に設けられていましたが、後期には銃身上部へと変更されました。 また、ロック・プレートの刻印についても生産時期に応じて小変更が加えられました。
実際の運用においては、M1795は米英戦争で広く使用され、さらに米墨戦争や南北戦争初期においても用いられました。 多くの個体は後に管打式 (パーカッション式) に改造されましたが、一部は最後までフリント・ロックのまま使用されました。 また、ルイス=クラーク探検隊の隊員によっても携行されたことが記録されています。
本銃の改良型としては、M1795の生産と運用を通じて判明した課題を反映して、1812年にスプリングフィールドで改良型マスケットが開発され、さらに1816年にはM1816 マスケットへと発展し、スプリングフィールドとハーパーズ・フェリーの両造兵廠で製造されました。 このM1816は部品互換性を重視した設計であり、約80万挺が製造されたアメリカの代表的な制式マスケット銃となりました。
スプリングフィールド M1795 フリント・ロック マスケットは、アメリカにおける国産小火器生産の出発点となった重要な銃であり、独立直後の軍事体制の確立を象徴する存在でした。 その設計はフランス製シャルルヴィル小銃を基にしていましたが、やがてアメリカ独自の改良型へとつながり、以降の軍用小火器発展の礎を築きました。
【本個体の説明】
本品はイタリアのデビッド・ペデルゾーリ社が製造した復刻品のスプリングフィールド M1795 フリント・ロック マスケットです。 銃身基部にはシリアルNo.の他、デビッド・ペデルゾーリ社を示す「dp」のロゴや「PEDERSOLI - ITALY CAL.17.5 BLACK POWDER ONLY」の刻印が打刻されています。 また、ロック・プレートには、鷲や「US」の刻印の他、「SPRINGFIELD」の刻印が入っています。
本品は使用感も比較的少なく、銃身や機関部といった金属部は、若干の小傷や擦れ、僅かな表面錆痕が見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ね良好な状態が保たれています。 木製銃床についても、打ち傷などは比較的少なく、こちらもコンディションは比較的良好です。 バット・プレートについても、やや小傷は見られるものの、目立った変形等は見られず、銃床への取り付けはがたつきもなくしっかりとしています。
トリガーテンションは有りますが、撃鉄とは連動しておらず、撃鉄のテンションもございません。 フリズン (当り金) の開閉については問題なく行う事が可能で、テンションも正常に掛かっています。 さく杖が付属いたします。 (KK)
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