国名:ドイツ
時代:第二次大戦
種類:短機関銃

MP40 短機関銃 (#6474/1440, bnz 44)

¥308,000
商品番号
9805
発売日
2025/03/01
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
MP40 Sub Machinegun
種類
短機関銃
国名
ドイツ
時代
第二次大戦
全長
840mm(630mm)
口径
9mm×19
装弾数
32発
【MP40 短機関銃 について】
MP40短機関銃は第二次世界大戦中にドイツ軍が使用したMP38短機関銃の改良型です。
MP38ではレシーバーを無垢の鉄材からの削り出しで製作していた他、グリップ・フレームが鋳造アルミ合金製でしたが、MP40では生産性を向上させるためにレシーバー及びグリップ・フレームに鋼板プレス加工を採用しました。 これにより製造工程が簡略化された他、ドイツ国内で調達が難しかったアルミニウムの節約にも繋がりました。 また、MP38ではマガジンに弾薬を装填した状態で銃を後部から落下させた際に、ボルトが前進位置から跳ね上がって暴発する危険性がありましたが、1940年後半にドイツの銃器設計者ヒューゴ・シュマイザーによってコッキング・ハンドルを内側に押し込む事によりボルトを閉鎖位置で固定するフォワード・ロック・セーフティが開発されました。 このセーフティ機能を備えた新たな2ピース型のコッキング・ハンドルは、1942年半ば以降に製造されたMP40から本格的に装備されるようになりました。
1940年から1944年にかけて、MP40はエルマ社、ステアー社、ハーネル社で製造されましたが、その生産期間を通じて上述のコッキング・ハンドルを含めて改良が続けられ、大きく分けて5つのバリエーションが存在します。
1940年頃にエルマ社及びステアー社で製造された初期型のMP40では、マガジン・ハウジングの表面が平坦でリブのない形状となっており、MP38のような円形の穴も開けられていない点が特徴となっています。 また、初期型では製造時にボルト・セーフティ機能の無いフック型のコッキング・ハンドルが取り付けられていました。 初期型のバレル・ナットの形状は六角型で、バレル・レストの材質は樹脂製となっており、グリップ・フレームは前後二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。 尚、初期型のMP40では金属製のマズル・プロテクター用の突起が付いている他、マズル・リングも中央に溝のない初期のタイプが取り付けられた個体も見られます。 また、1940~1941年頃に製造された初期のMP40用マガジンについても、マガジン側面にリブの無いタイプが用意されました。 尚、初期型MP40の特徴であるフック型のコッキング・ハンドルについては、1942年7月に既に部隊に配備されている個体も含めてボルト・セーフティ付の物に改修するよう陸軍総司令部から指示が出ましたが、実際には修理や定期的なメンテナンスのため野戦修理廠等にMP40が戻ってきた場合にのみこのような改修が行われていた為、新型のコッキング・ハンドルへの更新は非常に時間がかかりました。
MP40のバリエーションの内、1941~1942年頃にエルマ社、ステアー社、ハーネル社で製造されたタイプは、マガジン・ハウジングの両側面に5本の強化リブが追加されているのが特徴で、これ以降に製造されたタイプでは全てマガジン・ハウジング表面にリブが追加されるようになりました。 グリップ・フレームは初期型と同様に前後二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。コッキング・ハンドルについては、1942年6月以降フォワード・ロック・セーフティ機能を備えたタイプの生産が本格的に開始された為、セーフティ機能付きのコッキング・ハンドルが付いた個体と初期型のフック型コッキング・ハンドルが付いた個体の両方が存在します。
1943年頃にエルマ社で製造された第3のバリエーションではコッキング・ハンドルがボルト・セーフティ機能付の2ピース型のみとなり、これ以降に製造されたMP40でも全てこの2ピース型が装備されるようになりました。 このバリエーションではバレル・ナットのレンチを組み合わせる平面部分が2箇所のみのタイプが取り付けられており、バレル・レストもプレス製となっているのが特徴です。 マガジン・ハウジングは両面に5本の強化リブが付いたタイプで、グリップ・フレームは二分割でプレス成型したものを溶接で組み合わせて製造されています。 同じく1943年頃にステアー社で製造されたMP40では、グリップ・フレームがプレス製で一体製造したものを左右貼り合わせたタイプに変更され、トリガー・ガードも従来型と比べてより厚みのある形状となったのが特徴です。 このタイプでは樹脂製のバレル・レストが装備されています。
1943~1944年頃にステアー社で製造されたMP40短機関銃の最終型では、レシーバー・エンド・キャップとロア・レシーバーをプレスにより一体成型しているのが特徴です。 このタイプでは、プレスにより鋼板を折り込む方法でロア・レシーバー全体を成形しており、エンド・キャップ上面からロア・レシーバーの外縁部にかけて補強板のように見える板状の継ぎ目が見られます。 バレル・レストは1943年にエルマ社で製造されたタイプと同様にプレス製となっています。
このように初期型と後期型のMP40は構造的にほぼ別物の銃と言える程の改良が行われており、生産性を高めつつ現場の意見も反映して機能性や耐久性を向上させる努力が続けられた事が窺えます。 (KK Updated)

【本個体の説明】
本品のレシーバー・エンド・キャップ上面には「MP40」のモデル名やシリアルNo.1440の他、ステアー社で1944年に製造された事を示す「bnz 44」のメーカー・コードが入っています。 コッキング・ハンドルは1942年半ば以降に本格的に導入されたボルト・セーフティ機能を備えた2ピース・タイプが装備されています。 マガジン・ハウジングは両側面に5本の強化リブが付いたタイプ、バレル・ナットは平面部分が2箇所のみのタイプ、バレル・レストはプレス製、マズル・リングは中央に溝の有るタイプが付いています。 尚、シリアルNo.はロア・レシーバーが1440、アッパー・レシーバー及びリア・サイトが(6)474、銃身とフロント・サイト・ガード、バレル・レストが6510、ストックが977となっています。 その他、各部にアムト刻印が確認出来ます。
本品は全体に使い込まれたコンディションとなっており、金属部はやや打ち傷や表面錆痕の他、仕上げが落ちて金属の地肌が表れている箇所が見られるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 樹脂製のハンドガードについても、やや打ち傷や線傷等が見られるものの、こちらも大きな破損等はみられず、レシーバーへの取り付けはしっかりとしています。 上下レシーバーの取り付けについては、がたつきなどは殆ど見られません。 樹脂製のグリップ・パネルについては左右の色味もマッチしており、違和感はありません。 グリップ・パネル表面にはやや打ち傷が見受けられるものの、グリップ・フレームへの取り付けについては、現状目立ったがたつきは見られません。 折り畳みストックは展開時にやや上下に遊びが見られますが、ロック自体はしっかりと掛かっています。
リア・サイトの切り替えやマガジンの着脱については問題なく行う事が可能です。 マガジンは取り付け時にやや遊びが見受けられます。 付属のマガジンには「M.P.38u.40」及び1943年にステアー社で製造された事を示す「kur 43」の刻印が入ってます。 マガジンにはやや打ち傷や経年による褪色、表面錆痕の他、一部僅かな凹みが見受けられます。 尚、マガジン・スプリングは入っています。
トリガーテンションの有る、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 (KK)
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