国名:ドイツ
種類:小銃/散弾銃
備考:松本零士先生旧蔵品

松本零士先生旧蔵品

ドイツ 水平二連 管打式 コンビネーション・ガン (銃砲刀剣類登録証付古式銃)

¥880,000
商品番号
9588
発売日
2025/09/12
取扱店舗
大阪店
在庫
1
英名
German Side-by-Side Percussion Combination Gun
国名
ドイツ
全長
1,177mm
口径
16mm/11,5mm
装弾数
2発
その他
松本零士先生旧蔵品
【ドイツ 水平二連 管打式 コンビネーション・ガン について】
水平二連銃 (Side-by-Side) の銃器は、18世紀のフリント・ロック (火打石式) の時代に起源を持ち、主にショットガンが狩猟やスポーツ射撃で広く使用されてきました。 2本の銃身が水平に並んでいるのが特徴で、伝統的なデザインと実用性を兼ね備えています。
水平二連銃の歴史は、フリント・ロックから始まり、パーカッション・ロック (管打式)、ピン・ファイア (ピン打式/カニ目打式)、そしてセンター・ファイアへと撃発機構が進化してきました。 ヨーロッパではピン・ファイアが一時的に主流となった事もありましたが、アメリカではほとんど普及しませんでした。 これらの進化により、信頼性と操作性が向上し、現代のショットガンの基盤が築かれました。 技術的には、水平二連式の銃器はシンプルかつ堅牢な構造を持ちます。 サイド・ロック機構を採用したモデルでは、左右に露出したハンマーが特徴で、この外部に露出したハンマーを備えた散弾銃の設計は有鶏頭と呼ばれ、直感的に操作が可能です。 一方、ハンマーが内蔵された無鶏頭と呼ばれる散弾銃では、洗練された外観と安全性を備えています。 現在、狩猟やスポーツ射撃といった用途で用いられるショットガンは、上下二連やポンプ・アクション、自動式散弾銃が主流となっているものの、水平二連の銃器は、伝統的な銃器の美しさを楽しむ為のコレクション・アイテムとして、現在でも高い人気を誇ります。
本品の左右の銃身基部には楕円形の中に「1」や「FF」と読める文字の他、小さな王冠が入った刻印が打刻されており、銃身下部にも複数の「F」や「P」と読める刻印が打刻されていますが、それ以外には刻印等は見られず、メーカーについては現時点では不明です。 銃身はラウンド・バレルとなっており、右側の銃身が実測12mm (.47口径)、左側が16mm (.63口径) と、左右で口径が異なっており、右側の銃身は内部にライフリング (施条) が施されたライフル銃身、左側の銃身は散弾銃用の滑腔銃身 (スムース・ボア) となっています。 このように、ライフルと散弾銃を組み合わせた銃器は、英語で一般的に「コンビネーション・ガン (Combination Gun)」と呼ばれ、水平二連式の場合は「ケープ・ガン (Cape Gun)」もしくはドイツ語で「ビュックスフリンテ (Buechsflinte)」と呼ばれる場合も有ります。 また、コンビネーション・ガンは、それぞれの銃身数に応じた名称も存在しており、例えば、銃身が3本のものはドイツ語で「三つ子」を意味する「ドリリング (Drilling)」、銃身が4本のものは「四つ子」を意味する「ヴィーアリング (Vierling)」、銃身が5本のものは「五つ子」を意味する「フンフリング (Fuenfling)」と呼ばれます。 本品の銃身は銃床に対して1本のバレル・ウェッジにより固定されており、フロント・サイト及びリア・サイトは、左右の銃身の間に設けられたリブ (Top Rib) の上部に備えており、フロント・サイトはアリ溝固定の小型の真鍮製ブレード・サイト、リア・サイトはセミ・バックホーン・サイトとなっています。 機関部は、ハンマーが左右に露出した有鶏頭と呼ばれるタイプとなっており、左右のパーカッション・ロックは、ハンマーがロック・プレート最前部に配置された、「バック・アクション パーカッション ロック (Back-Action Percussion Lock)」と呼ばれる方式となっています。 このバック・アクション式は、ヨーロッパではポピュラーな方式でした。 フリント・ロックからパーカッション・ロックへの移行期 (1800年前期) には、当たり金 (フリズン) の名残から、ハンマーはサイド・ロック・プレートの比較的後方に配置されていました。 バック・アクション・ロックのハンマーは、ロック・プレートの最も前方に配置されており、鉄製のサイド・ロック・プレートが、木部に最も負担のかかるグリップ部分まで覆っている事から、補強の観点からも優れた構造となっていました。 左右のロック・プレートには、スクロール・エングレービングに加えてそれぞれ狐と猟犬の彫刻が施されています。 また、トリガー・ガードには鹿の彫刻も確認出来ます。 銃床右側面にはプッシュ式のロックを持つスライド式のパッチ・ボックスを備えていますが、このようなスタイルのパッチ・ボックスはドイツのズールを始めとするテューリンゲン地方などドイツ語圏の銃工が製作した銃に多く見られるものとなっており、本品もドイツで製作された可能性が高いと思われます。 (KK)

【本個体の説明】
本品の銃身や機関部は、やや打ち傷や経年による褪色、若干の表面錆痕の他、銃身に斑状に色落ちが見られますが、目立った欠損等は見られず概ねしっかりとした状態が保たれています。 サイド・ロックに施された彫刻についても、大部分がはっきりと確認出来ます。 木製銃床については、やや打ち傷や線傷の他、銃身取り付け部周辺やトリガー・ガード取り付け部周辺の木部に僅かな欠けが見られるものの、目立った破損等は見られず、銃把周辺のチェッカリングも比較的良好に残っています。 スライド式パッチ・ボックスの開閉については問題なく行う事が可能です。
作動については完全で、左右のハンマーともにハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くと、ハンマーがスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 パーカッション・ニップルは左右で形状が異なりますが、若干の打ち傷を除いて現状大きな欠けや変形等は見受けられません。 真鍮製の口金が付いた木製のさく杖が付属いたします。

右側の銃身がライフル、左側の銃身が散弾銃で、登録証付は水平二連でも珍しいのに、左右の銃身が異なる品は非常に稀です。 さすが松本零士先生のコレクションの中の一挺と言える品です。 (KK)(MM)

【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 117.7cm、銃身長: 77.6cm、口径: ??1.6cm ??1.15cm、銘文: 無銘)

【その他の情報】
令和5年8月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 漫画家の松本零士先生の旧蔵品です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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