- 国名:イギリス
種類:連発式拳銃
備考:松本零士先生旧蔵品
- 【英国製水平二連管打式中型拳銃 について】
19世紀中頃に英国で作られたパーカッション・ロック (管打ち式) の水平二連拳銃です。 銃身長が約11cmのライフリングのない装滑腔オクタゴン (八角形) バレルを二本並べた構造になっています。 銃身の作りは大変良く、水平二連拳銃が安価な連発銃のイメージを一掃する見事な作りです。 二本の銃身の下には1813年から使用されているバーミンガム・プルーフ・ハウスの「クロスと王冠にBCP」の「最終プルーフ刻印 (Definitive Black Powder Proof)」及び「クロスと王冠にV」の「ビュー・マーク (View Mark)」 と呼ばれる検査刻印が両銃身に二カ所ずつ、合計4個の刻印が鮮明に打刻されています。 その事から、本品は英国製でバーミンガム・プルーフ・ハウス の管轄下にあった場所で製造されたと考えられます。 両銃身は上部が平らになるように銃身の間を埋めるバーが銃身と一体化で作られており、銃身下部も同じ作りになっています。 更に銃身下部にはスイング式のラム・ロッドが取り付けられており、手の凝ったキャッチにより使用しない時はしっかりと固定されます。 本品は各部の入念に作り込みやグリップ形状等から、1830~40年代頃に製造された品と思われます。 ハンマーは唐草模様が入った有鶏型で同じく唐草模様の入った本体の左右に配されています。 パーカッション・ニップルの後部には火花が後部に吹き出さないようシールドと呼ばれるガードが銃身後部に設けられています。本品は高級品らしく、フレームやハンマー、トリガー・ガード、アッパー・タングといった金属部には、緻密な唐草文様が深く彫り込まれています。 グリップは繊細なチェッカリングが施されたウォルナット製で、グリップ背面にはジャーマン・シルバー製と思われる盾形のプレートが嵌め込まれています。 グリップはバグ・タイプ・グリップでグリップ・エンドは丸みを帯びた高級品に見られる構造となっています。
【本個体の説明】
本品は古式銃としては非常に良好な状態が保たれており、銃身やフレームといった金属部については、若干の時代色と、経年による褪色を除いて目立った朽ち込み等も見受けられず、オリジナルの雰囲気が残っています。 また、各部の刻印や唐草文様の彫刻についても全体に深くはっきりと残っています。 ウォールナット製グリップについても、若干の打ち傷こそ見られるものの、大きな傷や割れ等は見受けられず、繊細なチェッカリングがほぼ完全に残っています。 銃身は銃口から火門までは詰まり無く抜けています。 典型的な英国製の重量感のある水平二連管打式拳銃です。 本品は漫画家の松本零士先生のコレクションの中の一挺です。流石、日本一のコレクターの旧蔵品と言える品です。 (MM)
【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 22.0cm、銃身長11.0cm、口径1.3cm、銘文: 無銘)
【その他の情報】
登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 令和5年8月10日に東京都教育委員会で再交付された銃砲刀剣類登録証付きです。 近年再発行された登録証付の品は現行の計測方法で採寸されて再確認されていますので安心です。160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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