国名:日本
種類:中筒/大筒

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火縄銃 荻野流傍系長州十二匁中筒 (銃砲刀剣類登録証付、在銘: 中村徳右衛門)(戸)(56)

¥715,000
商品番号
9287
発売日
2024/11/19
在庫
1
英名
Japanese Large-caliber Matchlock Gun, CHOSHU Style
国名
日本
全長
1,080mm
口径
20,1mm(実測)
【火縄銃 荻野流傍系長州十二匁中筒 (在銘: 中村徳右衛門)について】
本品は口径が実測20.1mmの十二匁中筒で、本体重量は約◯◯kgの口径の割には比較的軽量な品となっています。 全体的な形状が高島秋帆が荻野流砲術を基に製作した十匁筒を書き写した「高島所持荻野流拾匁筒之図」に似ています。

本品は在銘で、丸銃身下面は銘の部分と左側面だけ平らになっており「中村徳右ヱ門」の銘と、その上に「武」、左側面に「八十一改」の刻印が切られています。 「中村徳右ヱ(衛)門」は「全国鉄砲鍛冶名鑑 」のP.236と、「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」のP.182にその銘が長州 (=長門国、現在の山口県) 住の鉄砲鍛冶として掲載されています。
銃身を外した台の内部には「山崎常右衛門」の台師銘が墨書きされています。
本品の筒 (銃身) は後方に向かって緩やかに広がった丸銃身で、上面のみ平坦となった「表一角」と呼ばれる形状となっています。 柑子は丸柑子で滑らかに綺麗に膨らんだいます。柑子の後ろ(銃口から33mmm)に鉄製の縁に線が入った帯状の玉縁があります。 先目当ては側面に小穴が開いた三角型で後ろ半分が斜めにカットされています。 元目当は筋割になっています。銃身と銃床は1ヶ所の目釘と渋い色合いになった胴締金で固定される構造となっています。 目釘は付属していません。 台カブの後部上方には比較的大き目な剣先形の芝引金が付いており、剣先の部分が銃尾全体を覆うようになっています。形状から象の鼻とも呼ばれる小振りの台カブになっています。

本品のカラクリはカニ目のある内カラクリ (蟹目内カラクリ) で、比較定期小さな蟹目隠し(疣隠し)は円形になっています。カラクリの地板は後方に長く伸び、地板の後端は丸みを帯びた形状となっています。 比較的大きい真鍮製の雨覆が筋の入った楔で固定されています。 地板、胴金、胴締金、火蓋は真鍮製になっています。 火鋏とそれを留める円形頭の横鋲は鉄錆地になっています。 真鍮製の半楕円形引金には用心金は設けられていません。 引金後方の銃床下部の真鍮製ナマコ金(力金)も付いています。 台カブには輪束穴 と呼ばれる負革を通す穴が開いています。(MM)

本品は全体的な形状から上野国(群馬県)の荻野六兵衛安重(1613―90年)が興した荻野流でないかと思います。 荻野流は江戸時代初期の寛文年間(1661-1673年)頃創始された、正木流など十二流派の砲術を極めた、和流砲術の一流派です。 安重の子である六兵衛照清(てるきよ)は大坂で私塾を持って流派を広げ各藩から入門者が多く、江戸時代を通じて最も流行した。砲術家の坂本天山や高島秋帆(たかしましゅうはん)を輩出しました。 特に大砲術に力を入れ、荻野流の現存品は本品のような中筒(十匁前後)の品に多く見られます。 射撃法/火薬調合法/砲丸の種類や扱い方などについて解説した指南書が現存しています。 また高島秋帆が荻野流砲術を基に製作した十匁筒を、 天保10年(1839)5月に書き写した「高島所持荻野流拾匁筒之図」が残されており、本品は八角柑子ではなく丸柑子ですが、その図に近い形状をしていますので荻野流傍系としました。(MM)

【本個体の説明】
本品の銃身を含む鉄部は黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 筒 (銃身) は非常に良く大きな欠損は見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。 当時の仕上げが良く残った台木 (銃床) は僅かな時代感が見受けられますが、艶も良く残った、全体としては落ち着いた色合いの良い雰囲気となっています。 台の胴金前左側の縁が僅かに掛けていますが、全く気にならない程度です。強度的にもしっかりとした状態が保たれています。 カラクリの地板や胴金、雨覆、火蓋、ナマコ金といった真鍮部品は明るめで、良い時代感が付いています。銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尚、尾栓は容易に脱着が可能です。 カラクリの作動については至極完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、火挟が起きた状態で引金を引くと、火挟が力強く落ちます。 本歌の木製のカルカ (さく杖) が付属致します。 在銘、立派な台師銘入り、程度の良い、極めて健全なお勧めの一挺です。(MM)

【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 108.0cm、銃身長: 70cm、口径: 1.6cm、銘文: 武 中村徳右ヱ門以下不明)

【その他の情報】
昭和49年10月1日に広島県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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