国名:中東
種類:小銃/散弾銃

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ジェゼイル 燧石式 マスケット (銃砲刀剣類登録証付古式銃、1817年刻印)(京)(46)

¥165,000
商品番号
9080
発売日
2024/09/08
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
Jezail Flintlock Musket
国名
中東
全長
1,416mm
口径
14mm
【ジェゼイル 燧石式 (フリント・ロック) マスケットについて】
Jezail(ジェゼイル)とは、インド、中央アジア、中近東でおよそ100-200年前に遊牧民族によって使用された前装式の小銃で、戦いの際は軍用銃としても使用されました。 Jezail(ジェゼイル)はメーカーや生産国で分類する事の出来ない、バット・ストックが三日月型に曲がり全体的に細長い形状の、民族的な装飾を施された小銃全般を指します。 本品は典型的なジェゼイル マスケットの形状をしています。本品はサイド・ロックに1817年の刻印があることから、1817-20年頃に作られたと思われます。
Jezail(ジェゼイル)とはペルシャを語源にした単語で、ペルシャ王朝 (この場合のペルシャはイランの古名ではなく広大な王朝の領土を指します) の勢力圏で使用された事から命名されたと思われます。 殆ど全てが手作りで、稀に英国製、または英国東インド会社製 (英領インド製) の機関部を使用した品が見られます。
本品の撃発方式は燧石式 (フリント・ロック) となっています。 ジェゼイル小銃は、ヨーロッパでは類を見ない細長い形状をしており、唯一似た形状をしているのはアメリカのケンタッキー・ライフルだけでした。 しかしながら、ケンタッキー・ライフルが狩猟用に作られたのに対し、ジェゼイル小銃を使用した遊牧民族が狩猟用としてジェゼイルを用いる事は殆どありませんでした。 ジェゼイル小銃は成人男子における短剣ジャンビーヤ (Janbiya) と共にステイタスとして常に携帯され、宗教的な儀式等を始め、戦いにも使用されました。 アラビア半島では短剣と銃を所有する事が自由人としての誇りとされていました。
ジェゼイル小銃の使用国を特定する事は難しいものの、第一次アフガン戦争 (1838年~1842年) でアフガニスタンがイギリスを破った際にアフガン戦士によって使用された事から、欧米ではアフガニスタン (ジェゼイル) ライフルとも呼ばれています。
独特の形状をした銃床に一挺一挺異なった装飾が施されたジェゼイル小銃は、他のアンティーク・ガンとは異なった味があります。

【本個体の説明】
本品は元々手造りの粗野さが見られますが、民族的なジェゼイル マスケットらしい品と言えます。 本品のサイド・ロック・プレートは英国東インド会社 (EIC=East India Company) の下で製造された品を流用したものと考えられ、ハッキリとランパント・ライオン(Rampant lion)と「1817」の製造年代刻印が確認できます。

銃身長103.4cmの内、銃口側の約21.5cmと薬室側の約38cnに9本の溝が彫ってあり、10本の装飾的なリブを作っています。 銃身中間部は丸銃身(ラウンド・バレル)となっており、銃身には前に約15mm、中間に約10mm、後ろ約38mmのバンド状の飾帯が彫られている手の凝った作りになっています。 また銃口部はややラッパ状に広がっており、全体的に装飾的価値の高い品です。 銃身には刻印ではありませんが、ベース型と正方形の凹みがあります。
金属部は時代が付いており、銃身や真鍮製は経年を経た退色が見られますが、多くのジェゼイル マスケットが同じような状態です。 真鍮製のバレル・バンド4個で銃身が固定されています。 フロント・サイトは銅製のブレード・タイプの一種で、リア・サイトはV字サイトになっています。
木部については全体的にかなり時代が付いていますが、ジェゼイル マスケットとしては平均的です。サイド・ロックと木部の間に隙間がありますが、中近東製の小銃の殆どに見られます。そのような細部の隙間には拘っていなかったと思われます。 木部には打傷や欠けなどはみられますは、これも許容範囲です。 白蝶貝と思われる貝殻の装飾(日本では螺鈿と呼ばれます)の剥落は部分的にありますが黒っぽい材質で埋められており、それほど悪い印象は受けません。螺鈿技法は近東に起こり、のち中国に入り唐時代には精巧な技術に発展し、日本に渡ってきたと考えられます。真鍮製の飾り金具の一部に傷みやトリガー・ガードなどの金属部の浮きがありますが許容範囲です。木部先端は荒らしく削られていますが、これもジェゼイル マスケットでは普通の仕上げです。

機関部の作動についてはハンマーはハーフ、フル・コック共に掛かり、トリガーを引いた際にハンマーが力強く落ちます。フリズンのバネはありますが、利いていません。 銃身は薬室まで完全に抜けており、火穴も抜けています。 鉄製のさく杖が付属しています。 製造年代が推定できる品は少ないので、全体的に見て、お値打ち価格になっております。(MM)

【登録証情報】
(種別: 火打ち石式銃砲、全長: 141.6cm、銃身長103.4cm、口径1.4cm 、銘文: 無銘)

【その他の情報】
昭和48年9月28日に京都府教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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