国名:日本
種類:中筒/大筒

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火縄銃 阿波十匁中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 石川正喬作、壬申 千三十八 香川縣)

¥770,000
商品番号
8713
発売日
2024/07/20
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
Japanese Large-caliber Matchlock Gun、AWA style
国名
日本
全長
1,044mm
口径
19mm(実測19mm)
【火縄銃 阿波十匁中筒 (在銘: 石川正喬作、壬申 千三十八 香川縣)について】
本品は阿波筒 (阿州筒) と呼ばれる阿州 (=阿波国、現在の徳島県) で製作された火縄銃です。 重量8,45?圈∩環?1,044mm、銃身長667mm、口径が19mmの阿波の鉄砲鍛冶によって作られた十匁中筒ですが、形状は通常の阿波中筒とは異なった「瀬戸内地方」い多い最も典型的な中筒の形状をしています。阿波の鉄砲鍛冶は四国、中国地方では最大規模で瀬戸内地方からの注文筒も作りました。 本品はその代表的な品と言えます。

徳島藩祖の蜂須賀家政は鉄砲に力を入れ、火縄銃が日本に伝来してから大凡そ80年後の寛永四年 (1627年) に書かれた「幕府隠密の偵察記」には、「蓬庵ふだん鉄砲の者ほど役に立つ者無之候とて、大勢御扶持候由、鉄砲の数二千の上有之、鉄砲頭一人に二十人、三十人宛御預け、頭七十ほど御座候由」と記して鉄砲の重要性を説いています。

本品は在銘品で、銃身下面に「石川正喬作」の銘が入っています。 「石川正喬(いしかわ まさたか)」は「石川勝之助」三代目の「正喬」と同人と思われます。 石川一門は、阿波国で活動した代表的な鉄砲鍛冶の一門です。 「石川正喬」については、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.20及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.○○にその銘が掲載されています。 石川一門は徳島県西部の美馬市脇町別所を中心に一大鍛冶集団を結成しました。 文久二年 (1862年) の十三代藩主斉裕 (なりひろ) の兵制改革の影響下鉄砲鍛冶は大いに繁栄し、石川一門はおおよそ45名の鉄砲鍛冶を輩出しました。 石川一門の中でも石川勝之助家は名門で、正花、正高、正喬 (まさたか)、正為、正光、正広と六代まで続きました。

本品の筒(銃身)は後方に向かって広がった丸銃身で、その上面だけを平らにした「表一角」と呼ばれる形状となっており、銃口部周りには筋立ての施された八角柑子が設けられています。 先目当は「三角形の杉形」で後部はなだらかにカーブして低くなっています。 元目当は「千切透し」となっており、先目当上部のブレード部分は真鍮製の別部品となっています。「千切透し」の中目当が付いています。

【本個体の説明】
台カブの左側面に「壬申 千三十八 香川縣」の刻印が入っています。 「壬申刻印」とは古式銃の一種の戸籍番号になります。 明治4年に明治陸軍は主力小銃の統一化を図る為、旧藩に残る銃砲の種類、挺数の把握が急務となりました。 翌明治5年 (1872年、壬申) 1月から、太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事が義務付けられました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 この調査は明治20年代頃まで銃砲調査が行われましたが、明治5年 (1872年=壬申) の調査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が壬申の年に行われた事から、古式銃に打たれた漢字の刻印をまとめて「壬申刻印」と呼ばれています。本品の壬申刻印と共に入っている香川縣 (かがわけん) とは、明治4年11月15日に布告された第1次府県統合によって讃岐国を範囲としていた県で、県庁所在地は徳島でした。 本品には香川県教育委員会交付の銃砲刀剣類登録証が付いている事から、本品が壬申刻印の打刻された明治5年から登録証が交付された平成6年までの間に同県にあった事が窺えます。

尾栓の脱着は問題なく、尾栓は外れますの筒内の掃除も容易に行えます。 カラクリの作動については至極完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、火挟が起きた状態で引金を引くと、火挟が力強く落ちます。 木製のカルカ (さく杖) が付属致します。

阿波の鉄砲鍛冶銘が入った中筒の現存品は少なく、本品は在銘、程度/状態も申し分ない品です。(MM)

【その他の情報】
平成6年10月20日に香川県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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