- 国名:ロシア
時代:第二次大戦
種類:軽機関銃/汎用機関銃
- 【DP 軽機関銃 について】
ヴァシーリー・デグチャレフの主導により開発され、1927年に制式名が与えられて1928年から部隊配備が始まった軽機関銃で、第二次世界大戦を通して使用されました。
作動方式はガス圧利用式で、ロッキング・フラップによる閉鎖機構を備えています。 本銃の使用弾薬である7,62mm×54Rはリムド・カートリッジのため、マガジンは強いアーチを描くバナナ・マガジン形状となりますが、その延長として生まれたと言われる円盤型の47連パン・マガジンが本銃の最大の特徴となっています。 また、銃身から機関部にかけての細身の外観も独特で、銃身の取り外しが難しい初期型と、機関部側面に銃身ロックを設け銃身交換を容易にした後期型があります。
DP軽機関銃のリコイル・スプリングはガス・ピストンの周囲に配置されていましたが、これは長時間の射撃によるリコイル・スプリングの過熱と、それに伴うスプリングの反発力低下を引き起こしました。 この問題を解決するため、後にリコイル・スプリングをレシーバー後方へと移した改良型であるDPM軽機関銃が開発されました。 DPM軽機関銃ではレシーバー後方から伸びるリコイル・スプリング用スリーブによりストックの銃把部分を握って射撃する事が困難となった事から、新たにピストル・グリップがレシーバー下部に追加されました。 その他にも空軍向けのDAや車載型のDT及びDTM、ベルト・リンク式給弾機構を追加して銃身をヘビー・バレル化するなどの改良を行ったRP-46といった派生型が開発され、戦後ソ連以外の社会主義国等でも運用された非常に息の長い機関銃です。
【本個体の説明】
本品のアッパー・レシーバー後部上面にはシリアルNo.700の他、コブロフ第2工場を示す砲弾に矢印の刻印や製造年を示す「1944」の刻印が入っています。 シリアルNo.は、アッパー/ロア・レシーバー、コッキング・ハンドル基部、バット・ストックでマッチしています。 本品はDP軽機関銃としては後期の生産品で、冷却フィンの省略された銃身が付属しており、バレル・ジャケットに設けられた冷却穴の数が減らされています。 尚、バット・ストックは合板製となっています。
本品は全体にやや使用感が見受けられ、金属部には小傷や擦れ、若干の表面錆が散見されるものの、表面仕上は大部分に残っています。 木製バット・ストックについても、やや打ち傷や線傷は見られますが、光沢の仕上げがしっかりと残っており、目立った破損等は見られません。 傷み易いバット・プレート部分は僅かな打ち傷や角の部分の若干の摩耗が見受けられる程度で、バット・ストック後方上部のオイラー・ブラシについても付属しています。 付属のパン・マガジンについては、概ね本体と同様の状態で、やや経年による褪色や表面錆痕が見られますが、大きな変形は見られません。尚、マガジン・スプリングは入っていません。 二脚の展開やパン・マガジンの着脱、リア・サイトの調整操作、給弾孔ダスト・カバーの開閉等については問題なく行う事が可能です。
トリガーテンションの有る、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 (YS)(KK)
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