- 国名:イタリア
時代:第一次大戦
種類:ボルト・アクション
- 【カルカノ M1891 騎兵銃 について】
カルカノ M1891 小銃は、ベテェーリ小銃の後継として1891年3月に王令で制式決定され、1892年3月29日に軍で正式採用、同年5月から部隊配備が開始された、イタリア軍初の無煙火薬を使用する制式小銃で、トリノ陸軍工廠でサルヴァトーレ・カルカノ技師によって開発されました。 使用弾薬はベテェーリ小銃用の10,4mm弾に比べて大幅に小口径化された6,5mm×52 マンリッカー・カルカノ弾で、小口径化に伴い歩兵が携行可能な弾薬量が増大しました。 機関部の構造はドイツのGew.88 小銃の影響を強く受けたコックオン・オープニング方式で、弾倉はエンブロック・クリップを使用するマンリッカー方式を改良した物が用いられています。 クリップは上下対称のデザインとなっており、上下どちらの向きでも装填が可能です。 また、クリップから最終弾が引き抜かれると、空のクリップがマガジン・ハウジングの下部から排出される構造となっていました。 ボルト・スリーブにはファイアリング・ピン及びボルトをロックする安全装置が設けられています。 M1891 騎兵銃は第一次世界大戦時のイタリア軍の主力騎兵銃で、銃を背負った際に他の装具に引っ掛からない様に、ボルト・ハンドルがストック方向に折り曲げてあります。
1938年以降には使用弾薬を新型の7,35mm×51弾に変更し、リア・サイトを固定式に変更する等の改良を行ったM1891/38 騎兵銃と呼ばれるモデルも製造されました。 しかしながら第二次世界大戦が勃発すると、イタリア軍では新型の7,35mm弾の供給が不足した為、再び小銃の口径を6,5mmに戻す事になり、6,5mm口径仕様のM1891/38 騎兵銃が製造される事となりました。 この6,5mmタイプのM1891/38騎兵銃は歩兵銃に比べて取り回しが容易であった他、製造に必要なコストや材料が少なかった事から、1940年から1943年にかけて約1,618,000挺が製造されてイタリア軍の様々な部隊に配備される事となり、大戦期にイタリアで最も多く製造された小火器となりました。 (KK Updated)
【本ロットの説明】
本ロットの銃身基部にはシリアルNo.に加えてメーカーを示す刻印等が入っていますが、刻印の内容は個体により異なります。 今回の入荷ロットでは、銃剣基部のバリエーションが5種類ございます。 弊社での分類を説明したブログもございますので、詳しくはこちらをご覧下さい。
・初期型(1)・・・スライド式ロック
・中期型(2)・・・レバー式ロック (銃剣基部:小突起有)
・中期型(3)・・・レバー式ロック (銃剣基部:小突起省略)
・後期型(4)・・・プッシュ・ボタン式ロック (着剣装置基部:中期型流用品)
・後期型(5)・・・プッシュ・ボタン式ロック (着剣装置基部:新規製造品)
本ロットの金属部はやや打ち傷や擦れ、表面錆後の他、若干の経年による褪色等が見受けられるものの、目立った破損や欠損等は見受けられず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 木製のハンドガードや銃床についても、やや打ち傷や線傷の他、個体により僅かなヘアライン・クラックが見られる場合がございますが、いずれも強度的には概ねしっかりとした状態が保たれています。 傷み易いバット・プレート部については、やや打ち傷や個体により若干の朽ち込みや変形が見られる場合がございますが、銃床への取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。 リア・サイトの調整については問題なく行う事が可能です。 尚、さく杖は付属致しません。 付属の銃剣は基部の見えない箇所で溶接により折り畳んだ状態で固定されており、起剣操作は出来なくなっています。
ボルトの先端と下半分を切除して、ボルト・ハンドルを閉じた状態で溶接固定した新加工品です。 (KK)
【その他の情報】
本ページの画像の個体は#C7786です。 複数在庫品につきましては、右のリンクより各個体の詳細画像をご確認ください。 なお、お客様ご連絡中の個体等につきましては、詳細画像が表示されている場合であっても、ご注文いただけない場合がございます。 各個体の在庫状況につきましては、本ページ上部の商品選択リストよりご確認ください。
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