国名:イギリス
種類:小銃/散弾銃

エンフィールド 3 バンド 管打式小銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#無、TOWER 1866)(戸)

¥385,000
商品番号
7847
発売日
2025/06/29
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
Enfield 3 Band Percussion Rifle
国名
イギリス
全長
1,231mm
口径
15mm
【エンフィールド 3 バンド 管打式小銃 について】
英国で製造された、単発の前装管打式 (パーカッション式) 小銃です。
エンフィールド小銃は、イギリスのエンフィールド造兵廠で開発されたライフリングのある前装式の小銃(施条銃、Rifled Musket)です。 フランスで開発・実用化されたミニエー弾のパテント1851年に英軍需省が取得し、これに改良を加えたエンフィールド弾を使用します。 ミニエー弾の原型は、1836年にロンドンの有名なガンスミスであったウィリアム・グリーナー (William Greener) が開発したドングリ型鉛製の弾頭で、これは底部に窪みがあり木片で埋められていました。 ミニエーはこの弾頭の周囲に凸型の溝をつけ、底部の木片をコルクに変更しました。 ミニエー弾は、16世紀には既に開発されていたライフリングを銃身内に施した銃と組み合わせて使用されました。 ミニエー弾は発射時の圧力で押し込まれたコルクが鉛弾の底部を外側に膨張させ、弾頭周囲の溝の凸部がライフリングに食い込んで密着して圧力の漏れを防ぎ、ライフリングによる回転を弾頭に与える事に成功しました。 これにより滑腔式小銃では有効射程が50から100ヤードほどしかなかったのに対し、ミニエー弾を使用する小銃では300ヤード (約270m)、最大射程は1000ヤード (約914m) にまで延びました。 尚、実際にエンフィールド 3バンド歩兵銃のリア・サイトの目盛りは1,000ヤードまで設定されていました。 弾頭と装薬 (黒色火薬) は紙製薬筒に包まれており、表面が蜜蝋と動物性油脂の混合物でコーティングされていました。 この弾薬は命中性能が向上しただけではなく、高速で回転した弾頭が体内で変形し致命的な銃創となりました。 また、汚れた動物性油脂にまみれた弾頭が感染症を引き起こし、負傷兵にさらなるダメージを与えました。 日本でも幕末に大量のエンフィールド銃が輸入され、滑腔式であったゲベール銃に対して圧倒的な威力を発揮しました。 日本ではエンフィールドが訛ってエンピロール銃とも呼ばれた他、サイド・プレートにTOWERの刻印が入っている事から、通称タワー・ライフルや漢字で鳥羽 (トバ=タワー) ライフルと呼ばれる事もありました。

【本個体の説明】
本品はサイド・ロックのハンマー後方にVR刻印のない王冠刻印が入っている事から、輸出用として製造された品である事が窺えます。 また、サイド・ロックには他にも、国営銃砲検査機関の検査刻印である「TOWER」刻印及び製造年を示す「1866」の刻印が入っています。 銃身左側面後方には.577口径を表す「25」のゲージ・テスト刻印が2箇所打刻されている他、1855-1904年の間にBirminghamプルーフ・ハウスでライフリングを加工する前の銃身検査を行った際に打刻された暫定検査刻印 (Provisonal Proof Mark) といった典型的なBirmingam銃器製造協会会員のメーカー製の刻印が入っています。 バット・ストック右側面には、Birmingham Small Arms社を示す「B.S.A. Co」のメーカー刻印が確認出来ます。 本品は3バンド小銃ですが、銃身長は実測80,6cmと、通常の歩兵銃モデルに比べて短縮されており、銃口部の着剣装置も備えていません。 トリガー・ガード及びバット・プレートは真鍮製で、リア・スリング・スイベルはトリガー・ガード前部に設けられています。
本品は全体に時代が付いた良い雰囲気となっており、銃身や機関部といった鉄部は、やや打ち傷や時代錆、表面錆痕の他、一部に朽ち込み痕が見られるものの、目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 真鍮製のトリガー・ガードやバット・プレートについても、時代が付いた良い雰囲気となっており、やや打ち傷や変色は見られるものの、大きな欠損等は見られません。 木製銃床については、全体にやや打ち傷や線傷、擦れのほか、角の部分等に僅かな欠けは見られるものの、現状大きな破損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。
作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コックはしっかりと掛かり、フル・コック位置でトリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 リア・サイトの起倒・調整についても問題なく行う事が可能です。 銃身は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 銃身内はやや表面錆が見られますが、ライフリングは辛うじて確認出来ます。 パーカッション・ニップルについては、現状目立った欠けや変形等は見られません。 ハンマーの打撃面の縁には僅かに変形が見られます。 鉄製のさく杖が付属致します。 幕末当時の日本人の体格から長寸の3バンド小銃はあまり輸入され、それよりは短い2バンド小銃がより多く輸入されました。 その為、現存数の少ないものとなっています。(KK)(MM)

【登録証情報】
(種別: 管打ち式銃砲、全長: 123.1cm、銃身長: 82.4cm、口径: 1.5cm、銘文: 無銘、備考: TOWER 1866)

【その他の情報】
昭和55年2月19日に栃木県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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