国名:日本
種類:中筒/大筒

火縄銃 十一匁中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘、壬申 四百五十四番 飾磨縣)(西)

¥495,000
商品番号
7743
発売日
2022/01/16
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
Japanese Large-caliber Matchlock Gun
国名
日本
口径
19mm(実測19mm)
【火縄銃 十一匁中筒 (無銘、壬申 四百五十四番 飾磨縣) について】
全長が◯◯mm、銃身長が655mm、口径が19mm (十一匁程度)、重量約5,55kgと十一匁中筒としてやや軽量な軍用火縄銃です。
軍用の中筒は一般に六匁筒 (15,8mm)~十匁筒 (18,7mm) 前後で、それ以上は大筒と呼ばれる事もあります。 大筒の定義は定かではありませんが、抱えて射撃の不可能な五十匁筒 (33mm) 以上の品を通常は大筒と呼ぶようです。
本品の筒 (銃身) は後方に向かって緩やかに広がった丸銃身で、上面のみ平坦となった「表一角」と呼ばれる形状となっています。 銃口には筋立ての施された八角柑子が設けられており、元目当は筋割、先目当は杉形となっています。 銃身と台木 (銃床) は3箇所の目釘により固定される構造となっています。 銃床は全体に装飾などは殆ど見受けられず、カラクリの鋲裏座金に円型の金具が用いられている他は目立った飾り金具等も見られず、目釘金具についても座金は取り付けられていません。 銃床前部側面には腕貫穴と呼ばれる小型の長方形の窓が開いており、窓の周りは真鍮で装飾補強されています。
本品のカラクリは内カラクリ (蟹目カラクリ) で、カラクリの地板や胴金、雨覆、火蓋といった部品は真鍮製となっています。 火挟は鉄製となっており、表面に銀と思われる金属が粒状に装飾として施された「銀蝋流し」と呼ばれる独特な作りとなっています。 真鍮製の引金には用心金は設けられておらず、引金後方の銃床下部には強度を増すためのナマコ金 (力金) と呼ばれる真鍮製の部品が取り付けられています。 (KK)(MM)

【本個体の説明】
本品の銃身にはやや表面錆や時代錆が見受けられる他、台 (銃床) に隠れる銃身下面には僅かに朽ち込み痕が散見されるものの、全体としては目立った欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃身下面の目釘金具の位置と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。 尚、目釘は付属しておりません。

本品の台木 (銃床) 下面には「壬申 四百五十四番 飾磨縣」及び「改 二百四番」の壬申刻印が入っています。 壬申 (じんしん) とは干支の一つで、明治5年 (1872年) を表します。 明治5年 (1872年) 一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事を義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 その際の刻印が「壬申刻印」です。 火縄銃は基本的に「壬申刻印」は打たれていませんが、中筒以上の口径は「壬申刻印」の対象になりました。
本品に入っている「飾磨縣」とは1871年(明治4年)11月9日に播磨国を管轄するために姫路県から改称される形で設置された県で、現在の兵庫県南西部にあたります。 飾磨県は1876年(明治9年)8月21日に第2次府県統合により兵庫県に合併され廃止されており、本品に入っている明治5年 (1872年) に打刻された壬申刻印の時期とも整合性が取れています。

台木 (銃床) については、やや打ち傷や線傷が散見される他、胴金後方の銃床上面や火皿周辺の木部、台かぶ下部、矢袋 (かるか取り付け穴) 周辺等に一部ヘアライン・クラックが見受けられますが、全体としては大きな破損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃床左側面の最後部の目釘穴周辺に一部接ぎ木による補修痕が見られますが、それほど目立たないレベルのものです。 床尾部分にやや擦れや打ち傷が目立ち、芝引金具の角の一部に欠損が見られます。 カラクリの地板や胴金、雨覆、火蓋、引金、ナマコ金といった真鍮部品については、適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 火蓋の開閉についても問題なく行うことが可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓については現状固着しており、取り外しは出来なくなっています。 木製のカルカ(さく杖)が付属致します。
全体に装飾を廃した質実剛健な作りの品で、作動もしっかりとした品です。 飾磨縣の壬申刻印が入った品ですので、兵庫県 (播磨国) に所縁の有る方にもお勧め致します。 お値打ち価格になっています。(KK)(MM)

【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃、全長: 未記載、銃身長65.5cm、口径1.9cm、銘文: 無銘)

【その他の情報】
昭和40年6月10日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。


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