国名:日本
種類:細筒

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火縄銃 阿波二匁五分細筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 鍜張 阿州石田兵之助正勝作)(西)

¥242,000
商品番号
7639
発売日
2021/07/27
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
Japanese Matchlock Musket, AWA Style
国名
日本
全長
1,380mm
口径
11mm
【火縄銃 阿波筒 (在銘: 鍜張 阿州石田兵之助正勝作) について】
本品は阿波筒 (阿州筒) と呼ばれる阿州 (=阿波国、現在の徳島県) で製作された火縄銃です。
徳島藩祖の蜂須賀家政は鉄砲に力を入れ、火縄銃が日本に伝来してから大凡そ80年後の寛永四年 (1627年) に書かれた「幕府隠密の偵察記」には、「蓬庵ふだん鉄砲の者ほど役に立つ者無之候とて、大勢御扶持候由、鉄砲の数二千の上有之、鉄砲頭一人に二十人、三十人宛御預け、頭七十ほど御座候由」と記して鉄砲の重要性を説いています。

本品は在銘品で、銃身下面に「鍜張 阿州石田兵之助正勝作」の銘が切られています。 「石田兵之助正勝」は阿州鉄砲鍛冶の一人で、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.24及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.305に掲載されています。

本品は比較的全長の長い品が多い阿波筒として標準的な全長1,380mmの品です。 口径は阿波筒で一般的な約11mm (約二匁五分) となっています。 阿波筒では細筒から狭間筒に至るまで鉄砲のサイズに関わらず、口径は11mm前後でほぼ共通した作りとなっていました。 これは徳島藩内で使用される銃弾の口径を実戦において殺傷力を十分に確保できる11mm前後に統一する事により、弾薬補給系統の効率化を図ったものと言われています。 さらに銃身長が口径に対して比較的長めに取られている事から、比較的小口径の銃弾による長射程での狙撃を想定していた可能性も考えられます。
本品の筒 (銃身) は後方に向かって緩やかに広がった八角銃身で、銃口部もやや広がった形状となっていますが、柑子は設けられていません。 この銃身は銃床に対して3か所の目釘により固定される構造となっています。 先目当はタンケン形、元目当は富士形となっており、先目当上部のブレード部分は真鍮製の別部品となっています。
台木 (銃床) 先端の矢袋 (カルカ取り付け穴) 下面の金具には唐草文様が彫り込まれており、胴金前方には松を象った飾り板が取り付けられています。 また、銃床の火縄消しの穴の周囲には菊花を意匠化した装飾が施されています。 目釘座や鋲裏座金に用いられている金具はシンプルな円形となっています。 カラクリは外カラクリ (平カラクリ) で、カラクリの地板、胴金、火挟、弾金、雨覆、火蓋といった部品は真鍮製となっています。 引金には真鍮製の用心金が設けられています。芝引金は飾り気のない長い短冊形で取れないように両縁をL字に曲げてあり、芝引金に続く尾床板は上部で盾を逆さにしような形で芝引金と一体になっています。疣隠しは台形を変形したような形(阿波疣隠し)になっています。 (KK)(MM)

【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) は全体に時代錆が表れ、銃床に隠れる銃身下面にはやや表面錆痕や若干の痩せが見受けられますが、大きな欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃身下面の銘についても比較的はっきりと確認出来ます。 銃身下面の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。 尚、目釘は付属致しません。
台木 (銃床) については、全体に打ち傷や線傷が散見され、銃床先端に一部ヘアライン・クラックが見受けられるものの、全体としては大きな欠損も見られず、艶のある仕上げも大部分に残っています。 カラクリの地板、胴金、火挟、弾金、雨覆、火蓋といった真鍮部品は適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 用心金など各部の取り付けについては、現状がたつきもなくしっかりとしています。
カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓の取り外しについてもスムーズに行う事が可能です。 火蓋の開閉についても問題ありません。 竹製のかるか (さく杖) が付属致します。
本品は阿州鉄砲鍛冶の銘が入った在銘品です。 阿波筒らしく全長138cmと堂々としたサイズで、作動もしっかりとしたお勧めの品です。 (KK)

【その他の情報】
昭和53年8月31日に広島県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。

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