国名:日本
種類:中筒/大筒

火縄銃 六匁五分南蛮中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、刻印: 「丸ニ一」 六十九)(佐)

¥550,000
商品番号
7636
発売日
2021/07/25
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
Japanese Large-caliber Matchlock Gun, NANBAN Style
国名
日本
全長
1,072mm
口径
16mm(実測16,2mm)
【火縄銃 南蛮六匁五分中筒 (在銘: 「丸に一」 六十九) について】
本品は口径が実測16.2mm (六匁五分)、全長が約1,072mm、重量約5,25kgと六匁五分中筒としては平均的ですが、中筒全体から見るとやや細見の火縄銃で、士筒と呼ばれる火縄銃です。 士筒は侍筒、持筒とも呼ばれる士族が実戦用に用意した品になります。 軍用の中筒は6匁筒 (15,8mm)~10匁筒 (18,7mm) 前後で、それ以上は大筒と呼ばれる事もあります。 大筒の定義は定かではありませんが、抱えて射撃の不可能な50匁筒 (33mm) 以上の品を通常は大筒と呼ぶようです。
本品の筒 (銃身) は後方に向かって広がった丸銃身で、元目当周辺より後方の上面のみ角銃身となった形状となっています。 銃口付近はやや広がり八角柑子が設けられています。 また、銃身表面や柑子は槌目加工により細かな凹凸加工が施された独特の仕上げとなっています。 銃身の尾栓は火縄銃でありながらアッパー・タングと一体化した鳶の尾型となっており、台木 (銃床) に対して銃床下部から螺子により固定される構造となっているなど、ヨーロッパ系の銃砲の影響を受けた南蛮流と呼べる作りとなっています。 尚、目当は先目当が杉形、元目当が筋割となっています。
本品は無銘ですが、銃身下面には「丸に一」の刻印と「六十九」の漢数字が彫られています。 また、台木 (銃床) の内部には「東備住尼子林蔵源吉壽作 花押」の台師銘が墨書きにより入っています。 東備とは岡山県南東部を示しており、現在の備前市、瀬戸内市、赤磐市、和気町が相当します。 尚、本品と同時に入荷した嶋屋五郎左兵衛門重次作の南蛮中筒の台木にも「東備住尼子吉壽作」の銘が入っており、本品の台木を製作した台師と同一人物と考えられます。
本品の銃身は銃床に対して3箇所の目釘に加えて上述の鳶の尾の螺子により固定される構造となっています。 カラクリは内カラクリ (蟹目カラクリ) で、カラクリの地板や雨覆、火蓋といった部品は真鍮製となっており、火挟は鉄製となっています。 カラクリの地板は関流 (南蛮流) 用銃に見られるような雉子もも形と呼ばれる形状となっており、「伍」の刻印が入っています。 引金には用心金は設けられておらず、引金後方の銃床下部の銃把部分にはナマコ金と呼ばれる強度を増すための真鍮製の部品が取り付けられています。 (KK)

【本個体の説明】
本品の本品の筒 (銃身) を含む鉄部は黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃床に隠れる銃身下面等にはやや表面錆痕が見受けられるものの、大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃身表面の槌目加工についても良好に残っています。 銃身下面の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。 尚、目釘は付属致しません。
台木 (銃床) については、若干の打ち傷や擦れが散見されるものの、全体としては大きな破損や欠損も見られず、概ね良好な状態が保たれています。 カラクリの地板やナマコ金、引金といった真鍮金具はやや磨かれているものの大きな違和感は感じられません。 ナマコ金の取り付けに若干のがたつきが見られますが、固定自体はしっかりとしています。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟が力強く落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尚、尾栓 (鳶の尾) は銃身と一体構造となっており、元々取り外しはできなくなっています。 火蓋の開閉については問題なく行う事が可能です。 先端が鉄製となった木製のかるか (さく杖) が付属致します。
柑子の形状や銃身の槌目加工、銃身の鳶の尾による固定方法など、一般的な和製火縄銃に見られない特徴を多く備えた品です。 本品と同時に嶋屋五郎左兵衛門重次作の南蛮中筒がもう1挺入荷しています。 本品は無銘ですが、もう1挺の嶋屋五郎左兵衛門重次作の品とほぼ同じ作りで、台木には同じ台師の銘が墨書きにより入っている事から、同一銃工の作と思われます。 ヨーロッパ系銃器の影響を色濃く受けた南蛮流の中筒は非常に珍しく、特に今回のように2挺入荷する機会は殆どありません。 是非2挺揃いでコレクションに加えてみられてはいかがでしょうか。 (KK)

【その他の情報】
平成30年12月14日に岡山県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。

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