国名:日本
種類:単発式拳銃

ドンドル銃 (銅製銃身、銃砲刀剣類登録証付古式銃、竹林虎図片切彫銀象嵌)(富)

¥363,000
商品番号
7400
発売日
2021/03/11
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
Japanese Percussion Single Shot Pistol w/ Copper Barrel
国名
日本
全長
285mm
口径
11mm
【ドントル銃 (銅製銃身、竹林虎図片切彫銀象嵌) について】
幕末に雷管式小銃が欧米から輸入されるようになってから、国内でもゲベール銃などの模作が盛んに行われました。 和製の小銃はオリジナルと大きな違いはありませんが、短銃は日本独自の形状になりました。 日本で製作された管打ち式拳銃には本体左側面に帯に差す際の突起が銃身と平行に付いた品が多く見られます。 西洋でもこのような突起 (ベルト・フック) が付いた品は存在しますが、和製の管打ち式拳銃ほど、必ず備えられるものではありませんでした。 また、銃口下部にさく杖 (ラム・ロッド) を固定する為のスイング式の金具 (ラム・ロッド・スイベル) を備え、銃身下部にさく杖の取り付けが可能となっている品も多く見られます。 このような短銃は当時「ドントル銃」と呼ばれました。
尚、1842年 (天保13年) 頃に蘭学者 吉雄常三によって著された火薬技術等に関する文献である「粉砲考」によると、当時西洋で開発された発火薬の一種を日本において「ドンドルプードル」と呼称していたという記述が見られます。 これはオランダ語で「雷 (Donder) の粉 (Poeder)」を意味する「ドンダー ポーダー (Donder Poeder)」が日本において訛ったものであると考えられます。 ドンダー ポーダーは熱や衝撃を加えると激しく爆轟する発火薬で、当時重要の雷管に用いられた雷汞 (雷酸水銀(II)) と同種の化学物質であると思われます。 「ドントル銃」の呼称は、この発火薬を雷管に使用する管打ち式の銃器について、ドンドルプードルの「ドンドル」部分のみが残り、更にこれが訛って生み出された呼称である可能性が高いと考えられます。
「ドントル」という呼称は当時は管打ち式の短銃だけに限ったものではありませんでしたが、現在では小型の和製管打ち式短筒の総称としてドントル銃と呼ばれています。 ドントル銃は基本的に護身用として使用されました。 (KK)

【本個体の説明】
本品は国内に現存するドントル銃としては非常に珍しい銅製の銃身を備えた品で、サイズも一般的なドントル銃に比べて大振りな作りとなっています。 ドントル銃としては真鍮製銃身のドントル銃が最も多く現存し、次いで鉄製銃身のドントル銃も少数見受けられますが、本品のように銅製銃身の品はそれらよりも遥かに現存数が少ないものと思われます。 銃身は丸銃身となっており、銃身上面には竹林虎図の片切彫銀象嵌が施されています。 銃身下部にはさく杖 (ラム・ロッド) は元々装備されておらず、用心金 (トリガー・ガード) にもさく杖の固定機能は見られません。 用心金は鉄製で、前部に比べて後部が非常に肉厚な作りとなっているのが特徴です。
本品の銅製銃身は全体に適度な時代感が付いた良い雰囲気となっており、若干の打ち傷を除いて目立った腐食等は見受けられず、概ね良好な状態が保たれています。 撃鉄や引金、用心金といった鉄部については全体に時代錆が表れており、若干の表面錆は見られるものの、こちらも目立った欠損等は見受けられません。 銃身上面の竹林虎図の銀象嵌は一部剥落や薄くなっている箇所が見られますが、比較的良好に残っています。 木製のグリップについては、取り付け基部上部にひびを補修した痕跡が見受けられますが、強度的にはしっかりとした状態が保たれています。 木製グリップと機関部の間にやや目立つ隙間が見られますが、グリップの取り付け自体はガタつきもなくしっかりとしています。 作動については完全で、ハーフ/フル・コック共に問題なく掛かり、フル・コック状態で引金を引くと、撃鉄が力強く落ちます。 撃鉄が落ちた状態ではやや前後左右に遊びが見られますが、ハーフ/フル・コック状態では撃鉄がしっかりと固定され、作動自体には影響はありません。 パーカッション・ニップルに若干の変形が見られるほか、撃鉄に一部僅かに欠けが見られますが、外観上それほど気にならないレベルのものです。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。
(KK)

【その他の情報】
昭和45年5月14日に三重県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、詳細画像を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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