国名:日本
種類:中筒/大筒

火縄銃 国友十匁中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘: 國友重保作、壬申三千三百十番 岡山縣)(創)

¥660,000
商品番号
7289
発売日
2020/12/04
取扱店舗
東京店
在庫
1
英名
Japanese Large-caliber Matchlock Gun
国名
日本
全長
1,043mm
口径
18mm(実測18,9mm)
【火縄銃 国友十匁中筒 (在銘: 國友重保作、壬申三千三百十番 岡山縣) について】
本品は口径が18mm(十匁)、全長が約104cm、重量約7,5kgの中筒の中では比較的大きなサイズで重量もある火縄銃で、抱きかかえるようにして射撃をしたと思われます。 軍用の中筒は6匁筒 (15,8mm)~10匁筒 (18,7mm) 前後で、それ以上は大筒と呼ばれる事もあります。 大筒の定義は定かではありませんが、抱えて射撃の不可能な50匁筒 (33mm) 以上の品を通常は大筒と呼ぶようです。

本品の銃身は上部だけが平らになった丸一角となっており、銃口部は八角柑子となっています。 銃身は3箇所の目釘によって銃床に取り付けられる構造となっています。 先目当は杉形、元目当は千切り透し型となっています。 本品は台 (銃床) の目釘穴や鋲裏座金に梅の花弁を象った飾り金具が取り付けられている以外は、全体に装飾の殆ど施されていない質実剛健な作りとなっています。 本品のカラクリは内カラクリとなっており、カラクリの地板金や火蓋、雨覆、胴金等の部品は真鍮製となっています。 尚、火挟は鉄製となっています。 引金には用心金は設けられていません。

筒 (銃身) は在銘で、銃身下面に「國友重保作」の銘が切られています。 國友重保は江州国友鉄砲鍛冶の一人で、全国鉄砲鍛冶銘地域別分類P.107及び全国鉄砲鍛冶銘鑑P.117に掲載されています。 その他、銃身や火蓋下部、尾栓には四角の中に黒点が入った図形と漢数字の「八」を組み合わせた刻印が入っています。 また、台 (銃床) 内部にも「八」の数字が彫られています。 (KK)(MM)

【本個体の説明】
本品の筒 (銃身) を含む鉄部は黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けによるもので、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃身はやや表面錆痕等は見られるものの、大きな欠損等は見られず、比較的しっかりとした状態が保たれています。

本品の銃身上面には「壬申三千三百十番 岡山縣」の壬申刻印が入っています。 壬申 (じんしん) とは干支の一つで明治5年 (1872年) を表します。 明治5年 (1872年) 一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事を義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 その際の刻印が「壬申刻印」です。 本品は明治5年 (1872年) の時点で岡山県にあった事を示しています。

銃身下部の目釘金具と銃床の目釘穴の位置は3箇所とも一致しています。 銃床はやや打ち傷や線傷等は見受けられるものの、大きな破損や欠損等は見られず、製造された時期を考慮すると総じて良好な状態が保たれています。 かるかの取り付け穴付近から長さ9,5cm程度のヘアライン・クラックが見受けられますが、強度的には殆ど影響の無いレベルのものです。 カラクリの地板金や胴金等の真鍮部分についても、適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 尚、尾栓は現状固着しており取り外しは出来なくなっています。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした状態で引金を引くと、火挟がスムーズに落ちます。 火蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 木製のかるか (さく杖) が付属致します。

【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃、全長: 104.5cm、銃身長68.9cm、口径1.8cm、銘文: 國友重保作)

【その他の情報】
平成29年10月17日に広島県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約160年以上前の古い骨董品ですので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり、作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身でされる事をお勧めします。 通信販売でご購入される際は、詳細画像を十分ご確認いただき、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文ください。
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